三節 山間62


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窓から入ってきた淡い光がセシルが心地よい目覚めを誘う。
セシルはベッドから起きあがり、外の景色を眺める。快晴の青空に昇った太陽が円形状の町を
鮮やかに照らしていた。
「旅立ちには適任の天気だな……」
思わず、楽観的な言葉をこぼす。こんな天気では、彼でなくても口にはだしたくなるであろう。
己の幸運を噛みしめていると、扉を静かに叩く音が一つした。
「どうぞ……」
その声に誘われるかのように扉が開く。
「おはようございます」
その顔には見覚えがあった。
昨日、自分を長老の元へと案内してくれた女官のものだ。
「良く眠れましたか?」
「勿論です」
それは本当であった。彼にとってこの数日間は正に波乱の出来事の連続であった。
ここまで、ゆったりとした寝床で穏やかな心持ちで休息を取れたのは初めてであった。
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