二節 再開の調べ20


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これまでの経緯を教えて欲しい、とギルバートは頼んだが、医師によって止められた。薬の副作用で眠りに落ちた彼を残して、セシルたちは部屋を出た。
「ひとまず峠は越えました。今は絶対安静あるのみです」
容態を尋ねるヤンに、老婆といっていい年齢の医師は落ち着いた声で答えた。その回答は、けして明るいものではなかったが。
「もとに戻りますか?
 その……声は」
「多くを期待しないほうがいいでしょう」
重ねて問うセシルに、医師は言葉を濁すことなく告げた。
「元々、丈夫な方ではないようです。ここの気候も辛いご様子。
 ともかく、今無理をさせてはなりません」
「……わかりました。
 よろしくお願いします」
パロムやポロムのときと同じだった。今のセシルに出来ることはない。無駄な時間を費やすことなく、ローザを救うため、土のクリスタルを手に入れるために行動するのが唯一の道だ。
「お見舞いならば歓迎しますよ。ただし、お静かに願います」
「ええ。また来ます」
「失礼する」
「わしらから、元気だせと言うとったと伝えてくれ!」
水上を渡る風が涼気を運び、知らぬ間に汗ばんでいた体を冷やす。再び神官に先導され、セシルたちは一度中庭に戻った。
「ふん、ようやく戻りおったか」
ひとり先に出ていたテラは、案の定、飛空挺で待っていた。
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