一節 刻む足跡1


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シドに連れたって到着したのは、控え室を出た先、両翼に兵士達の控え室が並ぶ広間であった。
「こっちじゃ!」
その中、竜騎士達の待機する部屋であった所の扉を開け放つ。
しばらく使われていなかったのか、備え付けられた机を初めとした備品には、厚い埃の層が
出来上がっていた。
シドは何にも目も暮れず、部屋の隅まで走り、其処の壁へと手をつく。
「ここを……だな」
見ると、僅かながらに小さな歯車らしきものが伺える。シドの家の門にあったものと
似ている。
「こうして!」
瞬時、すぐ近く壁が音を立てて穴を造った。
「さっ! この先だ!」
壁の穿ち出来た穴を覗き込むと、まだまだ先に続いてることが伺えた。
「この大きさならなんとか入り込めるか……」
その穴は体全体が収まりきらない大きさであったが、屈んで潜ればなんとか潜入できる大きさであった。
幸いしたのは、入り口が狭いだけで、中の通路自体は何の問題もなく通行できる所であった。
「まさか……こんな所に……」
その道をすすながら、ヤンは驚きがちに言った。
「道理で多くのものが探しても見つからなかったわけだ……」
「当たり前じゃ! そう簡単に見つけさせてなるものか!」
仮に見つけていても、あの歯車自体を上手く操作し、この通路を見つけられたものはいなかったであろう。
家の門の仕掛けですら、解くのには困難を要したのだ――実際、シドの飛空挺に何度か乗せてもらい、
彼の研究にも、何度か携わってきた、セシルがいなければ門を開けられなかったかもしれない。
見つけさせない事を目的としたあの歯車は更なる厳重に造られているのであろう。
「ついたぞ!」
そんな事を考えていると、シドの叫びが聞こえてきた。
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