FF6-リターナ本部1


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 険しい岩山の中に溶け込むようにして、そこはあった。

 ティナ達は案内役を兼ねた見張りの兵士連れられ、
草木でカムフラージュされた狭い入り口をくぐった。
その先には、大人一人がやっと通り抜けられるほどの幅の通路が続いている。
 その通路を抜けると、内部には自然の空洞を利用して作られた、
やや広めの空間が広がっていた。
 ちょうど空間の中央あたりには、質素な作りの木製のテーブルと、
椅子が数脚置かれている。どうやらここは会議所として用いられているようだ。
 案内役の兵士はティナ達に椅子を勧めると、
深々と一礼して再び持ち場へと戻っていった。

 その後姿を見送ってから、ティナは隣に座っているロックに小声で話しかけた。
「ここがリターナーの本部なの?」
 ロックは頷く。
「ずっとここを拠点として戦ってきたんだ。
帝国から俺たちの未来を取り戻すためにね」
 少し得意げなロックの説明を聞きながら、ティナは改めて室内を見回した。
 確かに洞窟の内部にしては空気は澄んでいるし、室内も清潔に保たれている。
だが先ほどの兵士を含め、ここに来るまでに出会った人々の顔には、
出口の見えない戦いからくる疲労の色が浮かんでいた。
 帝国に対するにはあまりにも小さいこの拠点から、
何年にも及ぶ戦いを挑んできた彼らの気持ちは、
ティナにはとても想像できなかった。
(どうして、この状況でもみんな諦めずにいられるのかしら。
どうして勝てるって信じられるの…?)
 ティナの心の中には、答えのない問いだけが次々と現れては消えていく。
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