三節 光を求めて20


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「…さ、流石に熱いな…」
日の光も届かない闇の洞穴をやっとのことで抜けたかと思うと、
今度は砂漠を照らす灼けるような昼の日差しが彼らを襲った。
おまけに丸一、ニ日も松明だけを頼りにしていたせいで、目が痛いほどに眩しい。
「年寄りには答えるわい。早くダムシアンへ急がねばな」
ローブで体を隠して日差しを避けながら、テラ。
「しかしここからは」
セシルが老人をふりかえる。
「ダムシアンまでかなりの距離があります。徒歩では少なくとも一日はかかるでしょう」
「ふむ…」
確かに、手元の地図によると、この地下水脈とダムシアンの都は随分離れている。
カイポへと辿りついた時のように運良くキャラバンなどに遭遇出来ればそれにこした事は無いが、そんな偶然に何度も遭遇できるとは思えない。
「砂漠のど真ん中での野宿は覚悟したほうが良いかも「多分それはしなくていいと思うよ」
セシルは思わぬ方向からの声に、少し面食らった。
何かと思っていきなり口を挟んできたリディアの方を見やると、彼女はどこから連れて来たのか、一羽のチョコボに跨ってこちらを見下ろしていた。

「…チョコボ…?」
「うん。チョコボだよ」
呆気に取られるセシルに、さも当然そうにリディアが答える。
「あ、いや、その、だからね、そういうことじゃなくて、何処にいたの?そのチョコボ?」
「幻界」
え、ゲンカイ?聞きなれない単語に、またも呆気に取られた。
その様子が可笑しかったのか、いたずらっぽくクスクスと笑いながら、リディアは続ける。
「幻界っていうのは幻獣のすんでる所。
 知らないの?チョコボって、元々は幻獣なんだよ?」
「…それで、今召喚したと?」
セシルよりはある程度おちついていたテラが、そう尋ねる。
「そ。ここから歩くと疲れると思って」
にっこりと笑う少女を前に、騎士と賢者は顔を見合わせた。
…やっぱり、この子はすごい。
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