五節 忠誠と野心6


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「セシル殿……」
ベイガンは意外と冷静な声で呟いた。
「くっ……見つかってしまったのか……」
テラの声が聞こえる。
「いや、彼は……」
激突する事を覚悟し、呪文の詠唱に入ろうとしたテラをセシルが制した。
見知った人物だ。説得してみる。
そう小声でテラに話すと、セシルはベイガンに向かう。
「ベイガン、今は引き下がってくれないか? 君も今のバロンがどうなってるか分かっている
はずだ」
言いながらもセシルに不穏な可能性がよぎった。
ベイガンはバロンの軍団の中でもかなりの重要な役所を占める存在である。
王がゴルベーザを重用しているのだ。レッシィの話だと王に対抗する者は次々と何らかの処罰が下され
ているとの事。
今の閑散とした城もその為であろう。
しかし、ベイガンが此処にいるという事は彼が王に忠誠を誓ったという事だ。
「君もゴルベーザに……」
カインの様に操られているのか。
ならば戦わなくてはならないのか……半ば諦めかけたその時――
「はははははーーーーーー」
ベイガンが笑った。城全体に聞こえるほどに大きく。
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