六節 双肩の意志5


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カイナッツオォと名乗ったその者には。既にセシルが倒していたスカルミリョーネよりも自らの
強さを誇示するかのような口ぶりであった。
「ぬぐっぉおお!」
完全に壁と一体化した王――カイナッツォは少しの間が開いた頃、かけ声があがった。
同時に壁を突き破るかのように、腕が再出現する。
やがて、壁から全身を表し、その全貌が明らかになる。全身が青色の甲羅を装着し、四隅から手足
を表し、先端部に顔を覗かせる、その姿は亀のようであった。
「これがお前の真の姿か……!」
「そうとも!」
堂々と言ってのけた途端、急にカイナッツォの体周辺を取り囲むように何かが出現する。
これは……
セシルは驚かざるを得なかった。
何故か、周りには全身を包み込むかのように水柱がわき上がっている。
水をいきなり発生させる、これが水の四天王の力だというのか。
「気を付けろ!」
後ろでテラの声が聞こえる。
振り向くまでもなく、既に戦闘の準備に移っている事は分かった。
テラはあれが攻撃の準備であるといいたいのだろう。
セシルにもそれは分かっていた。
来る!
予兆した時には、カイナッツォの周囲の水――水の鎧とでも形容すべきものは、怒濤の勢いをつけて
目の前にいるセシル達に迫る。
「!」
その時の意志を何か声にして出そうが上手くはいかない。
思考を張り巡らせようとした時には既に、津波は無情にもセシル達を飲み込んでいた。
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