六節 双肩の意志24


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皆が先ゆくシドに続く。
当然ながら、セシルもそれに続くのだが、部屋を出る際に一度だけ
二人を振り返った。
「…………」
皆が悲しむ中、セシルはひたすらに無言であった。
そして、改めて二人を見ても無言であった。
何度も見た夢、それはこの事を予期していた事は先程も察せった。
しかし、セシルにはそれを防ぐ事ができなかった。
いや、彼らの意志。この状況を己の犠牲で乗り切ろうとした事。
それを阻止する事はセシルとて不可能であっただろう。
二人の内なる意志はそれ程に固かったのだ。
テラの言う通り、今すぐにでも助けられるのは、二人を元に戻せば、また壁は動きだす。
それは、二人にとっても本意ではないのだ。
だが、もしこの状況自体が起こらなかったら。今だに二人は元気な姿で
セシルの傍らを歩いていたのでは……
それを思うと、無性にやりきれないのだ。
(すまない……)
二人に聞かせるかのように、贖罪と決意を込めた言葉をささやく。
そうするとセシルは踵を返し、テラ達の後へと続いた。
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