五節 忠誠と野心4


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「本気かセシル?」
テラが訪ねる。
当然、彼とて王との激突は避けられないと踏んでいたのだが。
だが折角穏便にシド救出が進みそうなのだ。無理して、王の元へ行かず、一旦引き返すのが
得策だ。そう言いたいのかもしれない。
「でも僕は確かめたいんだ……何故陛下がこんな事をするのかを」
国を追われ、再び戻ってくるまでずっと疑問に思っていた事。
此処で問わねば二度と分からぬのではないか。そしてこの国の為に、今の状態を終わらせなければ
ならない。
「分かりました」
答えは意外な所から返ってきた。
「ヤン……」
「私も国に仕える者……国を離れた今でもファブールの民であるという誇りは捨てていない。例え、自らの肉体を
他人に操られ、利用されようとも……」
その声は無意識にか力がこもっている。
「ファブールの民はクリスタルを奪われ、多くの者が犠牲となった。そのせいで数多くの者が心を痛めたであろう
……バロンの民も今は同じ気持ちなのであろう」
続く言葉を待った。
「だから私は引き留めはしない。以前にも言ったが志を共にする仲間だ。そんな友には無駄な追求は不要だ。
私はそう思っている。」
「有り難う……君がいてくれて良かったよ」
そう言ってヤンの腕をぎゅっと握りしめる。
「はは、よしてください」
だが、ヤンの顔にも無骨ながらも笑顔が浮かんでいる。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。