五節 忠誠と野心12


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「やはり、お主も感じておったか……」
セシルをベイガンを見送った後、テラが言った。
「私の思い違いという事ではないという事だったのか?」
それだけでヤンにはこの賢者が自分と同じ認識を同じ人物に抱いていた事を理解する。
そして、疑問は確信へと変わる。
「あのベイガンという者ですか……」
「そうだ」
あの立ち振る舞い、何か打算的なもので行動しているような素振り。
怪しいのは自分だけかと思っていたが、テラも同感だったようだ。
「では……どうしますか?」
例え、あの男が何かを隠している事が事実でも、その事を本人が簡単に露呈するとは思えない。
「早急に捕まっとる者を救出し、セシルに追いつくべきだろうな……」
少なくとも、自分たちがいればセシルに及ぶ危険は、減るだろう。そして今はそれしか策を
思いつかなかった。
「やはりそうするしか……」
「早く行くぞっ!」
促す口調は荒い。
おそらくはこの状況。目前に危機が接近しそれを感じ取ってはいるが、具体的にそれを指摘できぬ
現状に苛立ちを覚えているのであろう。
「どうか……ご無事で」
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