この砲は、A-19(M1931/37) 122mmカノン砲の後継として開発された。外見上はごく平凡な野戦砲であるが、開発当時としては異例な52口径という超長砲身により標準榴弾で27.5kmという長射程を実現した。これにより、ベトナム戦争や印パ戦争、第三次および第四次中東戦争、アンゴラ内戦などにおいては西側製の105mm/155mm野戦砲の大半を上回る射程を生かして砲撃戦を有利に進めることができた。さらに、中ソ国境紛争や中越戦争、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、ユーゴスラビア内戦などでも運用された。
2A36 152mmカノン砲の登場で旧式化し、訓練部隊の教材や予備兵器として数十門を保有している。