米海軍向けの艦上対潜哨戒機
航空母艦に搭載する艦上機という性格上、主翼や垂直尾翼は大きく折り畳むことができ、主翼は上方に、垂直尾翼は側方に折り曲げるようになっている。
胴体内の兵装庫に魚雷や爆雷を搭載できる他、翼下のエンジン外側のパイロンにも空対艦ミサイルや対地、対潜用の各種爆弾を搭載でき、増加燃料タンクの他に”バディシステム”と呼ばれる空中給油装置を搭載しての空中給油能力を持つ。S-3自身は機体上部前端、キャノピーの中央部に収納式の空中受油ブームを装備している。
胴体内の兵装庫に魚雷や爆雷を搭載できる他、翼下のエンジン外側のパイロンにも空対艦ミサイルや対地、対潜用の各種爆弾を搭載でき、増加燃料タンクの他に”バディシステム”と呼ばれる空中給油装置を搭載しての空中給油能力を持つ。S-3自身は機体上部前端、キャノピーの中央部に収納式の空中受油ブームを装備している。
乗員は4名であり、主操縦士兼機長、副操縦士兼センサー員、音響センサー員、戦術調整士となっている。座席配置は並列座席の2列配置である。4名の乗員全員に射出座席が装備されており、機内に座席のある後部2名も、非常時には頭上の機体上部外版を破砕して座席ごと射出される。乗員区画の後方は電子機器室になっており、乗員区画から中央の通路を通じて機内から機器のメンテナンスが可能である。機内の乗員区画は与圧されており、高高度でも乗員は個別に酸素マスクを着用せずに活動できる。与圧状態を保つため、及び電子機器が発生させる大量の熱を冷却するために「ECS(環境コントロールシステム)」と呼ばれる装置が備えられており、S-3では前任機のS-2で不十分とされた居住性を大幅に向上させることに成功している。