外法属
名前 | 解説 |
イヌガミ | 西日本に多く伝わる犬の憑依霊。 人間に取り憑き、その正気を失わせる。 人間を貶める呪法として使われることが多く、 術作法にのっとり生きた犬の命を 絶つ事によって、この霊が作り出される。 |
ザントマン | ドイツ民間伝承の妖精。 背負った袋の中に入っている魔法の砂を 人間の目に振りかけ、眠らせる。 無理やりに眠気をこらえる人間には、 そのまぶたに座ってでも眠らせるという。 |
アルプ | ドイツに伝わる夢魔。 さまざまな動物に化けて寝ている人の 体内に入り込み苦痛を与えるという。 多くの悪魔と同じく血を好むが、 女性や牛の乳を好むという面もある。 |
モコイ | アボリジニに伝えられる、 人間に良く似た姿の妖怪。 ジャングルに棲み夜に活動するとされる。 人間の「影の魂」の生まれ変わりで あるといわれ、子どもをさらって食べ、 時には人間と戦いを起こすという。 |
リリム | ユダヤ伝承の、女性の姿をした夢魔。 睡眠している男を誘惑したり、 新生児を襲うという。 アダムを誘惑した女悪魔リリスから 生まれた存在で、母親同様に 男たちの精気を吸い取る悪魔である。 |
オキクムシ | 縄で後ろ手に縛り上げられた女の姿をした 虫の妖怪。 無実の罪を着せられて縛り上げられた あげくに殺されたお菊という娘の 怨念が妖怪になったとされる。 |
グール | 墓場に現れる食人鬼。 生きた人間を襲って食べたり、 墓場から死体を盗んできて食べたりする。 動物に姿を変えられる悪魔であり、 特にハイエナを装う。 |
ウタイガイコツ | 殺されてもなお残る怨念が、その骸骨に 憑いて成った人語を発する怪異。 洋の東西を問わずに見られる。 自らの復讐を求める骸骨で、 殺された経緯を歌などで暴露することで 殺害者に死をもたらそうとする。 |
ジョロウグモ | 日本民間伝承の、蜘蛛の妖怪。 滝や淵などに住む水霊だといわれる。 人間の命を狙い水辺に近寄ると、 脚に糸を絡め、恐ろしい力で水の中に 引きずり込む。 |
ネビロス | 地獄の元帥にして検察官で、 常に魔神達の様子を観察している。 また死霊や死体を操る術に長けており、 魔神の中で最も優れたネクロマンサーの ひとりとされる。 |
ガシャドクロ | 巨大なドクロの姿をした妖怪。 戦死したり、のたれ死んだりした人間の 霊が集まって成ったとされる。 昼間は身を隠し、夜になるとガシャガシャと 音をさせながらさまよい歩き、 人間を見ると襲いかかってくるとされる。 |
インキュバス | ヨーロッパ各地の伝承に残る、 男性型の夢魔。 女性型のサキュバスと対をなす。 眠っている女性の夢に忍びこみ、 子を身篭らせるという。 |
アルケニー | ギリシャ神話の蜘蛛女。 織物の名手であった娘が、女神アテナの 怒りにより変えられてしまった姿。 アテナとの織物の腕比べで、神々を 冒涜する絵柄を織り込んだことから、 蜘蛛女の姿になる呪いの魔法をうけた。 |
じゃあくフロスト | 凶悪に成長したジャックフロスト。 悪魔としての鍛錬を怠らずに 変化した姿である。 かつて、いたずら好きな 雪の妖精であった存在が、 魔王のような強大な力を得ている。 |
ランダ | 悪の化身であるバリ島の魔女。 巨大な魔力を持つ残虐なさつりく者で、 善なる神獣バロンの永遠の宿敵である。 何にでも化けれる変身能力を持ち、 魔術によって疫病を撒き散らしたり、 悪霊を遣わし人間を呪ったりするという。 |
マーラ | 死の恐怖をもたらすインドの悪魔。 菩提樹の下で瞑想していたブッダを 誘惑したことで知られる。 元々は夜に人の血や精を吸う、 恐ろしい破滅の女神であったという。 |
リリス | 旧約聖書で、アダムの最初の 妻となった女性。 後に楽園を出て夜魔と化す。 堕落と追放の経緯に関しては諸説あるが、 総じて不定の象徴として描かれる。 元来はバビロニアの地母神であった。 |
モト | シリア・ウガリット神話の冥界の王。 死と不毛の神で、あらゆる生者に 死の権威を行使できるとされる。 豊穣神バアルをも冥界へ招き、 これを幽閉するが、女神アナトには 打ち負かされ奪還された。 |
ベルゼブブ | その名に「蝿の王」という意味を持つ、 地獄に君臨する魔王。 彼は手下の蝿を遣い魂を運ばせ支配する。 カナンの主神バアルが おとしめられてなった姿であるとも言う。 |