ヤモリ科(-か、Gekkonidae)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目に属する科。模式属はヤモリ属。
南極大陸を除く全大陸に分布する。
小型種が多いこともあり、漂流物に乗って海洋島に流れ着く等の広域な分散が行われたと考えられている。
有史以後は、貨物に紛れ込んで移動先で定着した例も多いものと考えられている。
ニホンヤモリも、日本本土では原生林等には生息せず人家を中心に生息すること等から、
元は中国等からの船舶の荷物に紛れ込んで人の生活域に合わせて分布を広げた外来種と考えられている。
指趾には襞状の鱗(趾下薄板、指下板)が並ぶ種もいる。
この襞は細かい鉤型になり、僅かな凹凸に引っ掛けることで垂直壁や滑らかな面も移動することができる。
指趾だけでなくオウカンミカドヤモリのようにこれと同じ機構を尾端に持つ種もいる。
樹上棲では趾下薄板の発達している種が多く、地表棲の種では発達していない種が多い。
趾下薄板の吸着するしくみについては、
近年、垂直な面に接している細かい毛の表面と垂直面との間に働くファンデルワールス力によるとする研究報告もあり、
新しい接着剤の開発に応用が期待されている。
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