読み あなご
<概要>
アナゴは、ウナギ目・アナゴ科 (Congridae) に分類される魚の総称。
・どのくらいの種類がいるの?
30以上の属と150以上の種類が知られている。
・生息地
熱帯から温帯の海に広く分布する。好みの環境や水深は種類によって異なり、砂泥底、岩礁域、浅い海、深海と、様々な環境に多種多様な種類が生息する。
・特徴
体型はウナギに似た細長い円筒形だが、ウナギとちがい鱗がない。成魚の全長は30cmほどのものから1mを超えるものまで種類によって異なる。
・アナゴの行動
夜になると泳ぎだして獲物を探す。食性は肉食性で、小魚、甲殻類、貝類、頭足類、ゴカイなどの小動物を捕食するが、チンアナゴ類はプランクトンを捕食する。
昼間は海底の砂泥中や岩石のすき間にひそむ。砂泥底に生息する種類は集団を作り、巣穴から頭だけ、もしくは半身を海中に乗り出している。和名の「アナゴ」はこの生態に由来する
・繁殖の仕方
産卵は小卵多産で、浮遊卵を産卵する。卵から生まれた稚魚はレプトケファルスの形態をとり、海中を浮遊しながら成長する。変態して細長い円筒形の体型になると底生生活に移り、各々の種類に適した生息域に定着する。
<分類>
チンアナゴ亜科 |
・チンアナゴ
・シンジュアナゴ |
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ホンメダマアナゴ亜科 |
・ゴテンアナゴ |
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クロアナゴ亜科 |
・マアナゴ
・クロアナゴ
・キリアナゴ
・ヨーロビアンコンガー
・アメリカンコンガー |
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<人間との関係>
主に人間には食用として扱われる種類が多い。
魚肉練り製品の材料などにされる。また、レプトケファルスもシラス漁で混獲されるなどして食用となる。
by くま
最終更新:2008年08月21日 11:15