カンガルーはフクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物の総称。
大型のカンガルー属と、ワラビーと呼ばれる一群の小型のカンガルーとに分類され、様々なサイズの種が存在している。
さらにワラルーと呼ばれる中型のものもいる。
カンガルー | |
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分類 | |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
亜門 | 脊椎動物亜門 |
綱 | 哺乳綱 |
目 | フクロネズミ目 |
科 | カンガルー科 |
目次 |
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1.分布 2.形態 3.生態 4.食性 5.繁殖 |
オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息している。
大きさは小型のものでは25cm、大型のものでは160cmになるものがいる。
体重も0.5kgのものから100kgに達するアカカンガルーまで、様々である。
後肢が発達しており、跳躍することにより四肢を使うよりも少ないエネルギー消費で、時速45kmという高速移動ができる。
カンガルー属の学名Macropusはラテン語で「大きな足」を意味する。
また太い尾をもち、これで跳躍するときのバランスをとっている。
他の有袋類と同様に、育児嚢(いくじのう)で子どもを育てる。
カンガルーは単独で生活するのではなく、集団行動をする。
オス1匹に対して、複数のメスと一緒に生活を送る。
1匹が驚いて走り出すと、その群れ全部のカンガルーが走り出してしまうほど臆病な動物である。
また夜行性である。
水分を含む草の芽や葉、ハーブなどを食べる。
飼育下では芋や野菜、果物、パンなどを与える。
カンガルーは、おなかの中での成長を止めたり再開したりできる動物である。
外の環境が子育てにふさわしい状態ではない場合、細胞分裂を一旦とめることができる。
外の環境が子育てできる状態になった時、再び細胞分裂を開始して子どもを出産する。
また、カンガルーは有袋類と呼ばれるように、メスのカンガルーのおなかには袋がついている。
産まれたばかりのカンガルーの大きさは1~2cmと非常に小さく、すぐには一匹で生きていくことができない。
そのため、産まれてすぐのカンガルーは自力で母カンガルーの袋に移動し、この袋の中で約8ヶ月間生活をする。
作者:黒