プレーリードッグ (Prairie dog) は、ネズミ目(齧歯類)リス科プレーリードッグ属の動物の総称。
地面に穴を掘って住むリスの仲間。
北米の草原地帯(プレリー)に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生活する。
危険を仲間に知らせる時などに、犬のような鳴き声で鳴くため、このような名前がついた。
プレーリードッグ | |
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プレーリードッグ |
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分類 | |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
亜門 | 脊椎動物亜門 |
綱 | 哺乳綱 |
目 | ネズミ目 |
亜目 | リス亜目 |
科 | リス科 |
亜科 | リス亜科 |
族 | マーモット族 |
属 | プレーリードッグ科 |
目次 |
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1.形態 2.生態 3.生息数 4.人間との関わり |
手足が短く、爪は大きい。尻尾も短く、地下での生活に適している。
体長は28~33cm、体重は0.7~1.4kg、尻尾は3~11.5cm。
体色は褐色や茶色である。
オス一匹に対してメス数匹とその子供達で共同生活する、コテリー(coterie)と呼ばれる集団で生活する。
コテリーが集まってタウン(town)という、数十万から数百万の集まりができる。
なわばり意思が強く、敵対するオスを生き埋めにすることもある。
巣穴は地中深く複雑になっており、出入り口も複数存在する。
プレーリードッグの鳴き声には多くの情報が含まれており、1秒程度の鳴き声に
「接近する生物の種類(人間、タカなど)」「色」「大きさ」「だいたいの形」「脅威の程度」
などの情報が入っていることが確認されている。
かつては6万4000平方kmにも わたって広がり、4億匹にもなるタウンも存在していたらしい。
19世紀の終わりまでは、50億匹もいたといわれていたが、20世紀になって畑や牧草地を荒らす害獣として 駆除されて大幅に数が減少した。
その姿の可愛らしさから日本でも人気があり、一時期ペットとして輸入されていたが、
ペスト、野兎病などの感染症を媒介するおそれがあり、2003年3月から輸入は禁止されている。
現在、日本国内で販売されている個体は、輸入禁止以前の個体から国内で繁殖されたものである。
ただし、これらの感染症に対してプレーリードッグは弱く、感染してから発症、死亡に至るまで長くとも数週間である。
そのため、感染源から隔離されている状態で、その期間以上健常な個体からは感染の危険はない。
作者:黒