クマノミ(熊の実、英名:Clownfish、クラウンフィッシュ)は、スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科 Amphiprioninae に属する魚の総称。
クマノミ類は全世界の熱帯のサンゴ礁に28種が生息する。日本近海では約6種を見ることができる。
水族館などで鑑賞用に飼育されることも多い。
体長は10~15 cm 程度。
体色はどの種も赤、橙、黄、黒、白が組み合わさった鮮やかな体色をしている。
イソギンチャクの触手には毒があるため、通常魚や人間は触ることができない。
しかし、クマノミはその毒に抵抗力を持っていて、イソギンチャクを住みかにすることができる。
結果、クマノミは外敵から身を守ることができる。
逆に共生することによるイソギンチャクへのメリットは、はっきり断定されていない。
<ひとつのイソギンチャクには、だいたい複数のクマノミが生息する。
この中ではいちばん大きい個体がメス、2番目に大きい個体がオスで、残りの個体は繁殖しない。
この時にメスが死ぬと、オスがメスへ、3番目に大きい個体がオスとなる。
このように最初にオス、次にメスへ性転換をおこすことを雄性先熟という。
鮮やかな体色や、風変わりな生態から、元よりダイバーの間や水族館では人気が高かったが、
特にカクレクマノミは映画「ファイディング・ニモ」の影響で、一時期乱獲されるほどの人気になった。
水質の悪化や水温の変化に強く、病気にかかりにくく、何でも良く食べてくれるので、とても飼育しやすいと言えるだろう。
by大佐