アザーフォビア

アームヘッドによる最終反乱の終息後、その存在が確認された未踏査領域の通称。
地理としてはリズ大陸、旧リズ連邦が位置していた地方の南部にあたる。

この区域に侵入した場合、全体的に黒みがかった謎の生体兵器群による攻撃を受ける。
なおこの生体兵器については詳細不明な部分が多いが、外見は神徒に酷似している。

衛星画像には該当する区域は荒野や山地として確認されており、
おそらくは地下に何かが存在するものと推測されている。

また、この区域の周辺にはビスケットハンマーの残骸が多数点在している。

その実態は、旧リズ連邦が機密裏に行っていた一連の人体実験関係施設の本拠地であり、
各地に存在する機密研究所から得た膨大な量のデータを未だにその中枢に擁している。
また最重要機密とされるレベルの実験施設も兼ねており、
内部にはその為の機器や実験室などが多数、かつ複雑に配置されている。

元々考慮して造られた為、施設内の廊下などはアームヘッドも通れる程に広く、
それは更なる地下層へと繋がるエレベーター、及び実験室にまで及ぶ。

黒い神徒の襲撃事件以降も、此処及びその周辺は時空が非常に不安定となっている為、
奥深くに進むにつれ、最悪の場合"別の次元"へと飲み込まれてしまう危険性も伴っている。
これは特異点という世界の要素に踏み込みすぎた名残の強い場所であるのと、
その為に犠牲になった無数の被験者たちの思念が呪詛となって残留し、空間を侵食しているためである。
(所謂オメガフォールも、隊員たちが"別の次元"へと飛ばされたのが真相。)
この例外は特異点のみであり、彼らは「時空の歪み」そのものである為に影響を受けない。

内部には以下のような空間が存在しているが、
未だにその全貌は明らかになっていない。

  • ゲート:施設入口。地表に位置し、その地下へと繋がる。
  • セントラルエリア:各実験室、及び階層へと繋がる中心部。ゲートから直接繋がる。
  • ラボ192-F:実験室のひとつ。新動物実験においてムスタング・ディオ・白樺の研究室として使用されていた。
  • ガレージ:実験用のアームヘッドを格納するガレージ。機体整備や修復も可能。
  • ブロック:基本的設備や機材が置かれた多目的空間。施設各部に複数存在する。
  • ファクトリー:研究の一環もしくは成果として、アームヘッドを新規設計・製造するための施設。
  • メインコンピュータールーム:施設の中枢機関が存在する。データの貯蔵庫にして管理室。
  • ライブラリ:メインコンピュータールームから情報を検索、閲覧できる端末が設置された部屋。
  • ゲストルーム:各地から調達もしくは拉致した被験者を監禁・幽閉しておく為の空間。独房のように狭い個室として多数設けられ、外部からのカードキー読込でしか扉は開かない。
  • デッドサンプルチャンバー:死亡もしくはそれに近い状態に陥った被験者を保管する空間。
  • コア・チャンバー:施設の動力炉が存在する空間。異様に広大であり、アームヘッド同士が戦闘を行ってもなお窮屈ではない程。なお動力炉そのものは物理障壁とエネルギーウォールで護られている。
  • エリアD:正式名称は「Area Daydream」。施設最奥部に存在する謎の領域。
          地下とは思えない程のただただ巨大なドーム状の「空間」であり、
          壁面には白に輝く電子回路のような模様が走っている。

          セリア・オルコットディナイアルオブアザーと交戦し、
          後にファイティングポーズが発見されたのもこの場所。

          この空間の床の中央には紋章のようなものが掘られており、
          二重の円の左右に2つ、縦長の棒のようなものが配置された形をしている。
          しかし人間の掌ほどしかない大きさの為に目立つことはない。

          なお、その紋章の形状はBerialの構造に酷似している。

          その実態は遥かな昔、崩壊する「旧世界」から逃れるべく、
          一定数のバイオニクル達が造り乗り込んだ「方舟」の模倣品。
          「方舟」そのものは結局内部の者達もろとも「旧世界」の崩壊に引きずられて崩壊したが、
          残骸だけは太古のヘヴンに墜落していた。
          それをリズ連邦が発見、「時空を超える機能の再現」をコンセプトに模倣したものがこれにあたる。

          建造にあたり再設計や独自理論も盛り込まれた為、本来のものとは一部機能や外観に違いがある。
         また中央にある紋章は、オリジナルに乗り込んだバイオニクル達が加護の証として彫り込んだ、
         当時神聖視されていた「美徳を表す紋様」が変化したものであるとされている。
最終更新:2014年03月02日 00:11