公的機関
レインディアーズに所属している青年。
実年齢は20台前半だが外見はどう見ても10台後半の少女であり、
黒い髪を襟足の少しはねたショートヘアにしている。
声も少女そのものであり、本人が言わなければまず男性とは気付かれない。
自身の容姿については受け入れているようで、普段着には女ものの服も多い。
温和な性格の一方でリアリストな一面もあり、物事を無理に否定したりしない。
ちなみに一人称は「ボク」であり、
エマ・チャーチとは友人。
その外見に似合わずアームヘッド戦闘において非常に高い能力を有しており、
オリジナルXIIIの一人として組織に携わる実力者でもある。
だがその一方で掴みどころのない行動も多く、『上層部』からは目を付けられている。
実は存在しないはずの「もう一人の未来の
特異点」であり、
アザーフォビア現出以前に"この"世界に迷い込んでいた数人の一人。
運よく元の世界同様に人間が存在する世界に辿り着いたが、
今度は"オルタナ"のような人外の存在が支配する世界に辿り着いてしまう可能性を恐れ、
現在まで帰還しようとせずにこの世界に住み着いている。
なお彼の元々いた世界は、彼が"未来"の特異点因子をこの世界に持ち込んだことで
"現在"と"過去"のみが残存した結果、因果律が崩壊し消滅してしまっている。
その事件の詳しい経緯は不明だが、しかしその結果アリスは肉体を失い思念のみの存在となり、
セリアから特異点因子を奪ったセントがその力で彼女を
ジャバウォックに転生させた。
また直後に「アリスが存在したことを証明する」ことを決意し、肉体をアリスの遺伝子に侵食させ容姿を捨てた。
その後崩壊した世界を捨ててこの世界に逃げ延び、
アリスの姓であるアートレスト(Atrest)を並び替えステタル(Stetar)の名を作り、以降それを名乗っている。
しかし時間の経過と共にアリス化が進み、胸が膨らむ、骨格の変化、自覚できる程の人格の変容など、
単純な容姿に限らない特徴が現れたことで「いつか自分が自分でなくなる」という僅かな恐怖を抱くようになった。
最終的にこの世界の
セリア・オルコットと自身の「答え」を求めて激突するも敗北し、
機体のコクピットを開けられ、「アリスになること」を心の何処かで恐れていたことを自覚。
静かに涙を流しながらセリアに自身の殺害を皮肉とともに促し、
「普通の男の子として、アリスと普通に恋がしたかった」と呟き、射殺された。
最終更新:2013年04月28日 07:04