僕は昔ニートだった:その3


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ヤマケーの私の行ったS支社には独身寮があって、ワンルームキッチンバストイレ付き6畳に月8000円で暮らせます。

この寮はワンルームアパートを会社がまとめて借り上げて社員に提供する形になっているんだけど、どう考えても5~6万円する部屋。
いくらなんでも安すぎる、とも思ったけど、こんなものか、と自分で勝手に納得してしまいました。


ヤマケーに入って、一番最初は入社式。ヤマケーの本社が東京の中央区にあるので、近くのホテルの宴会場を使いました。
ここで初めて同期の顔を見たわけですけど、なんか就職活動で生き残ってきたという感じのメンバーではない。
なんか寄せ集めたのか?と思うような感じの人もかなり。
そんな不安は他所に、入社式が始まる。
ゲストとしてなんと野球の大沢啓二親分が。日曜朝のご意見番ですよ!
もちろんゲストから祝辞をいただくわけですけど、コレがなんとも微妙な祝辞。
「社会人になって会社に入ったのはいいことか悪いことかはわからないけど、がんばらない奴には道は開けない」
なんと恐ろしい祝辞・・・いきなりはっぱをかけるんですか。

入社式が終わると、新人が全員集められて、人事課担当ギバちゃんから次の日からの日程について説明。

「営業職はマナーが一番。客に好かれるマナーを身に着けることは必ず自分の財産になる。
そして先物の会社では「登録外務員」という資格を取らないことには営業してはいけないことになっている。(表向き)
なので5月の登録外務員試験で合格できるレベルになるまで、人事課で責任を持って教育する
4月中はこのホテルのスペースを使って研修します」

と言う説明を受けました。
マジ?ですよ。そんな金、どこから出すんだろうか?とこのときは呑気に考えていましたね。

この期間中はホテルに泊まれるし、飲食代も夕食だけですむし、全くお金を使わないので給料日までの一時しのぎには最適。

いざ研修が始まると、最初にしたのはマナー研修。
どこかのコンサルタント会社の方が来て、一日中挨拶をしたり、自作の名刺を交換し続けたり、社訓を暗記したり、朗読したり。
それで最初の週は終わりました。正直、「こんな学生より楽なことでいいんだろうか」と悩みましたよ。

でも日曜日にその辺を探索してみたり、研修が終わった後世田谷にいる先輩と深夜に意味も無く新宿まで歩いてみたりしてたら忘れちゃいました。

二週目。今度は自己啓発系の研修をし、合間にギバちゃんによる登録外務員の勉強が入ると言うスケジュール。

つまらん。早くもつまらん。
登録外務員試験の問題も意外なほど難しいし(毎年ほとんどの受験者は受かっているそうだが)、自己啓発系はどうもノれん。

そんなこんなで二週目が終わり、仲良くなった同期と日曜に話し合いました。
この会社大丈夫?
こんなことばかりしていて仕事が出来るのだろうか?
現場の仕事にいままで一切触れていないけど?
などなど、でも不思議にこの時点で辞めるとかそういう話は出なかったんですよね。思い返してみればコレが狙いだったのかも。

やっときた、研修最終週。この週はほとんどひたすら勉強でした。午前午後と勉強して、3時半頃に模擬問題を渡される。
これで80点以上取れたらたとえ4時頃でも帰れるが、もし80点に満たないと8時でも9時でも・・・という恐ろしいコース。ちなみに本当の外務員試験で合格基準は60点です。

私はほとんどの日で5時前頃帰れたんですけど、毎回残っているかわいそうな人が・・・
でも、それに付き合って残っているギバちゃんはもっとかわいそうだった。自分の仕事もあるだろうに。

研修最終週のいつだったか、新宿にある支店に見学に行きました。
まあ、新入社員の人数が多いので私のいる班が、と言うことなんですけど。

ヤバい。初めてこの会社を本気でヤバいと感じましたね。

社訓斉唱。

朝礼当番が前に出てきて「コレより4月●×日朝礼を始めます!社訓!一つ☆▼◎■”*‘@+~~~~」

と叫び始めたときは新入社員全員が固まりました。
早すぎて何を言っているかわからない。勢いがただあるだけの朝礼でしたね。

朝礼が終わると全員が軍隊並みにパッと散って仕事を始める。
ここでやっと役員面接のときに言われた「うちの会社は”超”体育会系」という意味がわかりましたよ。

この日、ホテルに帰ったら仲間で会議をしました。

会社のこと
研修のこと
そして今日見てきたこと

そう、どうもこの会社はブラックだと。かなり完璧なブラックだぞと。

この先どうする、と。