オープン・セカンドライフでは、お友達が自分のPCに接続できるようネットワーク環境を準備してあげる必要があります。環境の準備は、基本的にポートを開放して外部からの接続ができるようにルーターの設定を行う方法と、VPNを使う方法があります。ここでは、ルーター設定を変更してポートを開放する方法よりも、少し簡単なVPNを用いた方法を説明します。
今回は、そのためのツールとしてHamachiと呼ばれる仮想プライベートネットワーク構築ソフトを使用します。まずは、下記のインストールページに従って、Hamachiのインストールを行ってください。
下の右から2番目のボタンをクリックし、「新しいネットワークの作成」を選びます。
「新しいネットワークの作成」というダイアログが表示されます。ここで、お友達があなたの島に接続するときに接続先を示すネットワーク名とパスワードを入力します。ネットワーク名は島の名前と同じにするとわかりやすいかもしれません。
下記のように、新しく作成したネットワーク名が表示されていれば、ネットワークの準備は完了です。なお画面の上に表示されている
5.XX.YY.ZZ
という4つの数字は仮想ネットワーク上であなたのパソコンを識別するための大切なアドレスです。この番号を使って、次に、島の設定を書き換えます。
既に自分の島を動かしているはずですので、OpenSim.exeをおいてあるディレクトリ(例:c:\opensl\opensim\bin)の中をみるとRegionsという名前のフォルダが見つかるはずです。その中には、穴が立つ食った島の設定を書き込んだ「default.xml」というファイルがありますので、これをメモ帳などのエディタを使って開いてください。
例えば、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選び、
notepad c:\opensl\opensim\bin\Regions\default.xml
と入力して「OK」ボタンを押すなどの方法でもよいでしょう。
それでは、次に、お友達があなたの島に接続をするための、設定をみてみましょう。
-Regions/default.xmlの書き換え
OpenSim.exeと同じ場所にRegionsというフォルダがあります。この中に、default.xmlという島の設定ファイルがありますので、これをノートパッドなどのエディタを使って開き、external_host_nameの値を、Hamachi上のネットワーク番号(5.xx.yy.zz)になおします。
external_host_name="127.0.0.1"
↓
external_host_name="5.xx.yy.zz"
-OpenSim.iniの書き換え
OpenSim.exeと同じ場所に、OpenSim.iniという設定ファイルがありますので、これをノートパッドなどのエディタを使って開き、accounts_authenticateの値を次のように編集します。
accounts_authenticate = False
↓
accounts_authenticate =True
Trueにすることで、アカウント認証が有効になり、アカウントの作成(create user コマンド)が可能になります。
OpenSim.exeを実行し、島を起動してください。コマンドを受け付けられる状態になったら、create userコマンドを使って、お友達がログインする時に必要なアカウントを作成します。例えば、Taro Satoというアカウントでパスワードがhatena、ホームとなる島(リージョン)の位置が(1000,1000)ならば、以下のようになります。
create user Taro Sato hatena 1000 1000 リターン
書式:create user <first> <last> <password> <x_loc> <y_loc>
以上まで終わったら、お友達に今作成したアカウントとパスワード、および、仮想ネットワークに参加するためのHamachネットワーク名(例:xyz_opensim)とパスワード(例:xxyyzz)、それぞれを教えてあげましょう。