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(usagi-GMo)   (usagi-GMo) 大陸の南に位置するフォイアクロイツ王国。周辺諸国からは恐るべき侵略国家として畏怖されているこの王国は、しかし、主力軍である"黒竜兵団"を北のフェミリンス王国への侵攻に充てており、国内の守備が手薄な状況にあった。 (usagi-GMo) 先日には、山賊と言うには組織的に過ぎる行軍を行う者たちによって、いくつかの農村と、廃棄された古い砦が制圧されたという憂き目を見ている。 (usagi-GMo) 主力軍隊を欠いたこの折をいかに乗り切るか。今日は、これを題として議の席を設けているフォイアクロイツ主城であった―― (usagi-GMo)   (usagi-GMo) ■ フォイアクロイツ主城 軍議の間 ■ (usagi-GMo) 【貴族A】「…かような憂き目を見たのは、黒竜兵団への戦力一極集中が原因でしょう。その上さらに陛下は、新たな直属の兵団を立ち上げられた。これでは同じ事の繰り返しではありませんかな?」 言葉づかいこそ丁寧ながら、失態を明確に責めようとする声が王につきつけられる。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…」 涼しげな顔で指摘を受け流しつつ、集まった者たちを見渡し、若き王は言葉を待つのみ。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「(追求はすれども対案はまだ誰もなし。だから私のような小娘が立ち回る隙間もあれば・・)」陛下がこの若さで即位することも叶ったのですけれど、と白魚のような指を躍らせて議事を録りながら、各自の発言と関係を検討する (U06_Eris) 【エウカリュス】「(もっとも放置できかねるのも事実ですけれど、そのための白鳳兵団でもありますが・・)」と意見が出揃うのと陛下の様子を伺っています (usagi-GMo) 【貴族B】「根本的には、陛下のお言葉が絶対である事そのものが問題かもしれませんな。 …いやいや、陛下の実力を疑うわけではございませんが、お一人ではできる事にも限りがございましょう」 含み笑いを上げる慇懃無礼な貴族が一人。周囲の者たちよりも、身なりがひときわ立派な事から立場の高さが察せられる。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「――議題を覚えているか?」  文句を言う者たち全員に向けて、鷹揚に、よく通る声でグレンハルトは言い、場を斬り裂く。 (U06_Eris) ではちょっと筆を止めて手を上げましょう。「はい。現状で黒竜兵団帰還までの防備をいかにするか・・となっております」 (usagi-GMo) その一言が聞こえるや、数人の貴族の睨みつけるような視線がエリスに向く。 方やグレンハルトはせせら笑い。 (U06_Eris) そう言い添えると眼を伏せて軽く礼をして「また、この議事録は後々記録されますので政権に対する疑念などは軽々しく発言なさらぬほうが」向かう視線をよそに、内心は破璃のうちから彼らを見る (U06_Eris) 視界に入ってはいても陛下以外の人間はエウカリュスにとり人間ではない。・・戯曲を演じている縁者か幻の住人だ。 (U06_Eris) そうとでも思わなければ外の世界など、自分を諮り、害そうとするものばかりに・・”決まっているのだから”恐ろしくて息をすることもできはしない (usagi-GMo) 【グレンハルト】「この者の言う通り。 …この議の目的は国の制度をどうこう言う事ではない。いかにして、フォイアクロイツの大地を穢した蛮人どもを誅するか。その為に、貴様らがどれだけの兵や物資を提供できるかだ。 貸し出せる私兵や、傭兵のあてがある者、名乗り出よ」 (usagi-GMo) …まばらに手が上がり、いくばくかの者が兵の提供、作戦の提案などをしていくが、いずれも決定打には欠ける。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「(結局のところない袖は振れないけれど・・どのみち主力部隊を国内の防備に向けても得られるものはない)」侵略行為自体は何の関心もないが、将来的にそこから得られる力は国力を増す・・そのはずだ (usagi-GMo) さて、そうしていくうちに時間ばかりが過ぎていく。 さきほどの身なりの一際よい貴族と、その周辺に座っている者たちからは建設的な意見のひとつも出ないままだが…場の意見は"積極的討伐"と"黒竜兵団帰還まで専守防衛"、どっちつかずのまま。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「よろしいでしょうか」 (U06_Eris) 黒絹の髪の清楚な装いの少女書記官がふたたび挙手し陛下が許諾するのを受けて。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「明確な侵攻ならば大規模兵団を臨時に編成すべきでしょうが・・現状の被害においてはむしろ相手の警戒を促し潜伏されるのみでしょう」 (U06_Eris) 【エウカリュス】「そこで・・先ほどアレハンドロ卿から追及のありました、陛下直属の兵団について述べさせていただきます」 (U06_Eris) 一泊置くと長い・・黒く深い夜のような髪と、同じ色の瞳が揺れて。それに隠れた華奢な肩と胸元が浅くあらわになるドレスも衣擦れの音を立て。 (usagi-GMo) ざわ、と一瞬だけ場が波打ったように。 しかし、一瞬の後には静寂。そして静聴の空気。 (U06_Eris) どこか気品のあるその面差しは居並ぶ王に反感を抱く貴族たちの眼も奪うほどに ただ、美しい。 (U06_Eris) 誰も注意こそしていなかったがこの場において場違いなほどにその少女の容姿は飛びぬけていた (U06_Eris) 光芒五里に及ぶという言葉もあるが彼女の場合はむしろ・・深い夜の中に吸い込まれそうな・・ (U06_Eris) と、誰もが眼を奪われたところで言葉が続く (U06_Eris) 【エウカリュス】「――その名を白鳳兵団、構成員はいずれも武力に長けたものや在野の才あるものと多様ですが、それゆえに探索など猟兵の技にも通じたものも多く」 (U06_Eris) 仮想ですが敵、の規模を考えればかような任には適当かと思われます (U06_Eris) と、とうとうと兵団の規模などを簡素に説明しいつでも動かせる兵力、である点を説き終えると (U06_Eris) 陛下に対して静かな挙措で礼をして席に着く「お耳汚しを失礼しました」 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…今の話を聞いて、反論、代案のある者はいるか?」  いなくば、白鳳兵団をもって殲滅する。さらに言えば、その戦功は自分のものとなる。言外にそう含みを持たせ、グレンハルトは言い。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…いなければ、本日の議はこれで終了とする。皆、ご苦労だった」  我が意を得たりと笑み、議の終了を告げた。 (U06_Eris) それを聞いても、一部の貴族から向けられる視線にもエウカリュスはなんらの痛痒も覚えない。ただ・・必要がなかったかもしれないとしてもグレンハルトの用に立ったことで小さな胸を高鳴らせて筆を走らせていた・・。 (usagi-GMo)   (usagi-GMo) ■ エリスの執務室 ■ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…よい事を言ってくれたとは思うが、少々目立ちすぎてしまったかもしれんな?」  話がある、と執務室までついて来た王は、そのように呟いた。 (U06_Eris) では、その言葉に肩を震わせて先ほどとは別人のように視線を落として俯きます (U06_Eris) 【エウカリュス】「・・申し訳ありません、意見の一つとして・・」でも彼らが実りのない意見でグレンハルトの時間を潰したから・・とは口にしない (U06_Eris) 自分のわがままで彼の足を引っ張っても、重荷になってもならない。それがあの部屋を出たときからの誓いなのだから。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「お前が物を言う、それ自体は良い。 …だが、獅子身中の虫どもがお前を狙う危険性があるものでな。ベーレンス卿らの態度はお前も目に付いただろう?」 さきほどの、ひときわ身なりの良かった貴族の名を口にして。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「は、はい。ですが仮に私に彼らの手が伸びるとしても・・」それは王の部下を害したとして彼らを断罪する口実になる。そういう種は幾らでも撒いてきた。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「――大丈夫です。危険などは”外”に出たときから・・え?」 (U06_Eris) そこまで口にして今の言葉が自分を案じているように聞こえた気がして、頭を振る (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…お前がいねば、何かと面倒が多すぎるものでな」  くく…と、冗談とも本気ともつかない言葉を発して。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「は、はい。わかりました、ご、ご迷惑をかけないように自重致します・・」消え入りそうな声で俯く彼女の白い頬は気のせいか少しだけ朱が指して (usagi-GMo) 【グレンハルト】「――ベーレンスやアレハンドロらは、俺を…と言うよりも、王という存在そのものを排斥するつもりでいるらしい」  その様子に気づかないのか、あるいは気に留めていないだけなのか。目線を逸らし、さきほどの男たちの事を淡々と語る。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「それは・・」王権そのものを廃するという動き自体があることは知ってはいたがグレンハルトの口から出るとそれは重さが異なる (U06_Eris) 今王権を否定した国家を作り彼を排除したとして残るのは侵略を受けた国家からの怨恨とそれに対する備えも出来ない脆弱な支配体制だろう。そんなことは生まれて二十年もしないエリスでもわかる。 (U06_Eris) そのために王に対して一切の責任を押し付けたとしても・・だ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「議会派、と水面下では呼ばれているらしいがな。 もっとも、あの議の席でまともな意見も口にできん連中の事だ。王家の血は引いていないが、王に匹敵する役得は欲しい。そのために血筋に縛られない制度を利用しよう、程度の事しか考えていまいよ」 肩をすくめ、一笑に付し。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「・・でも彼らには力があります、今はまだ・・」そういった思慮のない、容易く誰かに付け入られる権力の持ち主こそが油断ならない、とエリスはわずかな間に知っていた (U06_Eris) 武術家と素人が殴りあうのと同じだ。『そんなバカな真似はすまい』という部分を用意に踏み越えてしまう (usagi-GMo) 【グレンハルト】「然り…だな。事を起こせる馬鹿は何をしでかすかわからん。 ゆえに、お前も身辺には注意を払え。今まで以上にな」 (U06_Eris) では、その言葉に深呼吸してから (U06_Eris) 【エウカリュス】「は、はい・・。その・・ご案じいただき有難うございます、陛下・・いえ」 (U06_Eris) ――お兄様。とふたたび俯いて口にすると叱責を恐れるように震えて眼を閉じ、グレンハルトの咎めが去るのを待つ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「……フン……」 薄笑いだけ浮かべて。 グレンハルトは、執務室を後にしたのであった。 (usagi-GMo)   (usagi-GMo) ■ 夜――エリスの寝室 ■ (usagi-GMo) 静かな夜。ときおり梟の鳴き声が聞こえるだけで、草木も眠る時間帯。 (usagi-GMo) エリスも眠りに就かんとしていた頃… ちょっと【知力】チェックしてもらいましょう。 (U06_Eris) はい、素振りでー。 (U06_Eris) 2d6+5 (kuda-dice) U06_Eris -> 2D6+5 = [2,1]+5 = 8 (U06_Eris) 今は昼間のことでダメな子になっているようだ・・ (usagi-GMo) では… (usagi-GMo) 眠りに落ちんとしていた頃。突然に、口元を乱暴に塞がれる感覚に襲われる! (U06_Eris) 【エウカリュス】「陛下・・いえお兄様に叱られた、のかしらそれとも・・」蛇の巣のような王宮に住まうものの考えることはわかる。でも兄・・父親が同じはずだ・・彼の考えだけはまるでわからない。嘘ではないことだけは確かでもそれは・・自分の思い込みかもしれない。 (U06_Eris) そんな考えに沈んでいた彼女にはそれに気づくことさえなく「――!?」 (U06_Eris) すぐに危険には気づいたが、身を守る術さえ彼女は持たない。いや・・あるにはあるが (U06_Eris) それを使うには用意がなさすぎる (U06_Eris) 枕もとの香水のビンを見るがそれに手を伸ばすには少しばかり相手の手際が上だった (usagi-GMo) 【???】「ちっ、効きが悪い。おとなしくしろ…」  黒ずくめの服を着た男が、布切れを手に取り、エリスの口元を塞いでいる。 わずかに臭うのは、薬臭。 (U06_Eris) では嗅ぎなれた薬品のにおいに意図を察して息を止めると口を塞ぐ手を がり、と指を食いちぎる意図で (usagi-GMo) ふむ。 では男は一瞬目元を歪めたかと思うと、手を引いた。 抵抗する気力があることを認めると、身を離し、部屋の入り口の扉を背にして短剣を抜く。 (U06_Eris) ではそれを見て夜着を合わせると、闇にも目立つ白い肌を隠して波璃のビンを手に身を隠します (U06_Eris) 最も逃げ場などないのは承知だ、だが遮蔽をとれば相手もやりにくいだろう (usagi-GMo) そろりと、黒ずくめの男は距離を詰めてくる。 (usagi-GMo) 【???】「…あまり手を焼かせるな。 どのみち王も貴様も、同じ運命を辿る」 ぼそり、そう告げてきて。 (U06_Eris) その言葉はエリスを覆う波璃を貫いて胸に届き、だが刺客は気づかなかった。 (U06_Eris) 己が触れてはならない領域に自らその手を触れたことを。 (U06_Eris) 混乱と緊張に包まれていたエウカリュスの脳裏が冴え渡り闇の中にも刺客の姿を明瞭に見通すように挙動が静かなものになる (U06_Eris) 【エウカリュス】「おまえの雇い主も報酬を惜しんだものね。――自分が生きて還れるなどと思い込むような輩を遣すなんて」そういうと薄闇の中に輝くような肌を晒して「ええ、そうよ。だって・・」 (U06_Eris) 【エウカリュス】「――陛下が死ぬ時はわたしも生きていないもの。そんなことをわざわざ口にするようなものには・・」それこそ末路は一つだけね、と先ほどまで怯えもあった少女とは別人のように酷薄な笑みを浮かべる (usagi-GMo) というわけで戦闘いきます。こちらのIVは5.先にどうぞ! (U06_Eris) そのIVなら目はある・・ (U06_Eris) まず《ウィークポイント》を宣言であれば【防御力】を-5。今の挑発で弱みを作ったとかそんな。 (U06_Eris) 能動で《毒ノ姫》投擲武器相当品で射撃攻撃です。刺客は無臭の気体が自分の衣服から発していることに気づかない・・という演出で。 (U06_Eris) 2d6+2 (kuda-dice) U06_Eris -> 2D6+2 = [1,5]+2 = 8 (usagi-GMo) ふむ。ダメージはもらっておきましょう。 (usagi-GMo) 反撃…! (usagi-GMo) 2d6+5 (kuda-dice) usagi-GMo -> 2D6+5 = [6,1]+5 = 12 (U06_Eris) 《シールド》5点で7点を胸に。アクトはまだなし。 (usagi-GMo) でしょうな。そちらどうぞ。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「あら、図星・・?脅しにしても気が小さい雇い主だとは思うけれど」昨日の今日でこれとはね・・と含み笑いをする少女の姿は昼間とはまるで趣が異なる。浅く裂かれた胸元からは白い肌が闇に揺れて男性であろう刺客の目をひきつけ (usagi-GMo) 【???】「ぬう…」 (U06_Eris) というところで開幕はなしで《マルチプルスナップ》で二回攻撃。いつの間にか部屋に満ちる見えない気体・・毒の名は刺客ですら知らない (U06_Eris) 2d6+2 (kuda-dice) U06_Eris -> 2D6+2 = [6,5]+2 = 13 (U06_Eris) 2d6+2 (kuda-dice) U06_Eris -> 2D6+2 = [3,6]+2 = 11 (usagi-GMo) 【???】「…っぐ、 ぬう…!?」  呼吸困難でも引き起こしたのか、空気を掻くようにもがいて、倒れ、白目を剥いた。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「暗殺者とは思えないけれど・・私がこんなものを使うことを知られては困るの」夜着の前を合わせるとその刺客の前に膝を突いて。 (usagi-GMo) と、その時―― 衝撃にも似た熱風が、扉のわずかな隙間からも感じ取れるほどの勢いで流れ込んできた。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「お兄様には叱られてしまいそう・・ああ、でもごめんなさいお兄様・・わたし、許せないのです。だって――」瓶の中身を空けそう言い掛けた時それに気づきます (U06_Eris) 【エウカリュス】「火事・・でもそれならもっと、いえ、これは――」と扉のほうを伺いますね (U06_Eris) もしや陛下の身にも・・と身づくろいして部屋を出ようとします (usagi-GMo) ではグレンハルトの寝室へ向かうと言う事で? (U06_Eris) ですね。自室も安全ではありませんし。 (usagi-GMo) では… (usagi-GMo)   (usagi-GMo) ■ グレンハルトの寝室 ■ (usagi-GMo) 開け放たれている扉の向こうからは、すぐ傍に太陽があるのではないかと思えるほどの熱気。 (usagi-GMo) そして目をやれば、剣の形を取った炎をその手に取っているグレンハルト。脚元には、いくばくかの消し炭… (U06_Eris) 【エウカリュス】「これは魔法・・?でも延焼もせず部屋の中だけで・・」と慄きながらも躊躇は一瞬、その時間さえも詫びながら踏み入って「陛下・・ご無事で!」と熱風にすぐさま汗を噴きながら安堵する (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…まっ、たく…手を…煩わせて…くれる」  消し炭を睨みつけ、やや切れ切れ気味に、そう呟いて。 (U06_Eris) 彼が普段と違うことに気づくほど、冷静でもなければ戦場をともにしたこともないエリスにはただ無事を喜ぶことしかできずにいます (U06_Eris) よって思わず駆け寄ってその背に身を寄せてしまいます (U06_Eris) 【エウカリュス】「お、お叱りはあとで・・それより早くこの場を」と言い掛けて王の居室にまで刺客が侵入しているということは・・と少しだけ冷静さが戻る (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…エウカリュス。お前か…」 向き直り、その肩に手をやる。 灼熱しているかのようにその掌は厚く、力の入った指は肌に食い込む… (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ・・!は、はい・・」文字通りやけどしそうな熱い掌より彼が自ら自分に触れたことに、ようやく異変を悟る (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ、あの・・どこか、お加減でも・・?それとも傷が――」喜びより僅かに不安が勝り、問いただしながら彼を見る (usagi-GMo) 【グレンハルト】「傷はない。が…」 肩を掴む手に、さらに力がこもり。 「…"渇く"のだ。禁呪の影響でな……」 (U06_Eris) 【エウカリュス】「禁呪・・ですか?よくわかりませんがそれならば水を・・っ、く。陛下・・そ、その」と言い掛けてこの痛みも彼が与えるものだ、と思うと受け容れられるようになっていく (U06_Eris) ただされるがままに己の王を見上げて震えながら見つめる黒髪の少女の姿はまるで獣に喰らわれる前の窮鳥のようでもあり。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「――だ、大丈夫・・です。すぐに・・すぐに、手当てをいたしますから」とその痛みさえ喜びとして《熱に浮かされた笑み》を浮かべて (U06_Eris) その笑顔は昼間の彼女とはまるで違う、いとしいもののことを思う情熱を帯びてはいたが (U06_Eris) 触れればその身を爛熟させる毒、のような危険さも孕んでいた。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「手当てはいらん。 …ただ、とにかく抑えがきかんのだ。嫌ならば俺を殺すつもりで抗え…!」 言うや、エリスの薄絹の胸元に手をかけて。 (usagi-GMo) 短い音とともに、一気に引き裂いた。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「え――?」あまりのことに理解が追いつかずただ呆けたように胸元を引き裂かれて、その肌と薄い胸をあらわにして。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「お、抑え・・陛下が何を抑える、と・・?」そんなもの彼には必要ない、どれほどの力を得ようと完全に自分を制御できるからこそ彼は・・と思いながらも。 (U06_Eris) 禁呪、という言葉と、年頃にしてはみすぼらしすぎるややあばらさえ浮いた己の身体を恥じ入るようにそっと視線を下げて細い腕で胸を隠す (usagi-GMo) 【グレンハルト】「く…っは…!」 力に任せてエリスを壁際に押さえつける。叩きつけるようにしなかったのは、せめても自己を抑えている事の表れか。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「お、お眼汚しをしました。ですが戯れはおやめください・・」見ても、仮に手をつけても楽しめるものではないだろう、と自分では思っている身体を熱い掌で掴まれながら (U06_Eris) 彼が自分のごときものに手をつけたことが瑕になってはいけないとそればかりを考えるエリスは気づかない。 (U06_Eris) 成長の途上にあるその肢体も、容姿も一国の王女の血筋に相応のものとなりつつあることを・・足りないのは時間だけだ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…これが、戯れに見えるか…?」  荒い息遣いの中、普段に比べればいささか小さい声で、そうささやきかけるように呟き。 (usagi-GMo) エリスの片脚を掴み、持ち上げた。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「い、いえ・・では、あの・・?」さまざまな謀事と薬学こそ通じているが男女の営みは知識にしか知らない (U06_Eris) ただされるがままになるしかないことを内心申し訳なく思いながら、本当に彼は自分を女、として・・といまひとつ現実感がないまま (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ、あの・・では――、ひとつだけ抗います。お許しを」そっと彼の胸を押すようにするが、殺すほどには程遠い (U06_Eris) だがそれを反動にして、自分の身を後ろに倒して・・そこにはやや煤がついたが無事なベッドがある。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「・・お、お願いします。立ったままでは・・おつらいでしょうから」 (U06_Eris) そう言うと硬く眼を閉じ半裸のまま相手がグレンハルトだとは考えないようにしながら、汗の浮いた滑らかな白い肌と、黒髪が垂れたその身体を差し出すように彼の手を待つ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「………フン」  流れる汗の中、わずかに笑みが浮かび。 (usagi-GMo) 目を閉じたエリスに感じられるのは、感触のみであったが。下着が剥ぎ取られる感触、そして、焼きごてと思い違うほど厚く硬いものがあてがわれる感触… (U06_Eris) そっと薄目を開けて何をするのかと確認するが下着は薄い紫の、やや不釣合いなものだったことに気づいて。すでに熱気で火照った頬にさらに朱がさして・・ (U06_Eris) 【エウカリュス】「ど・・どうでしょう。あまり見るに堪えるものではないと思いますが・・」前髪に眼を隠すようにしながらいまさら男女の行為であることを確認し薄いが膨らみつつある胸の鼓動が増す (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…知らんな。俺は"渇く"と言っただろうが。今は、喰らえるのであれば何でも構わんぞ…」 焼けつくような熱い手で、エリスの手を握り。 (U06_Eris) 考えたこともないではないが、ずっと道具として役に立てば、と思っていた己に兄の手が触れ、小さな尻を撫で回し誰にも見せたことのない場所を  されている事実は謀略の毒にその身を浸してきた姫の思索も理性も灼いていき・・ (U06_Eris) 【エウカリュス】「は・・はい、ではいつで・・、も。あ・・」そっと、荒れ狂う熱の源である彼が、自分からエリスの手を握ったその事実だけで (U06_Eris) ずくん、ずくん・・っと身体の芯が脈打ち自慰もしたことのない彼女は 軽い絶頂を得て、小さく薄く開いた花びらのような女性の部分から透明な液体を漏らし、男のものを滑りやすくしていく (usagi-GMo) 【グレンハルト】「そら…!」  めり、ずちゅ…と、未通の女陰に、焼きつくような杭が打たれていく… (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ・・あ、ありがとうございます」今は女なら誰でも同じなのだろう、と思いながらもそれだけで僅かに勇気が湧き、そっと顔を上げて。その細い腕をグレンハルトの背に回し (U06_Eris) 【エウカリュス】「・・ひ、ぐ・・!は、はい・・陛下、わ、わたしのここ・・で、その・・ほとぼりを・・冷ましてください・・」さすがに痛みと身体を焼かれるような痛みに振るえ涙を滲ませながら (U06_Eris) しっかりとしがみついて自分から細い腰を押し付けるようにして必死に彼が動きやすいように身をくねらせる (usagi-GMo) 【グレンハルト】「は…っく、ぬ…!」  軽く達していたとはいえ、未通ゆえあまりに狭くきつい中を、無理矢理にこじ開け広げていくように、打ち込み、抉り、道をつけていき。 (U06_Eris) 稚拙な動きだったが、あまりにも未成熟な性器と掘り進むような圧搾感は昂ぶる男に徐々に快楽を齎すには充分で (U06_Eris) 【エウカリュス】「は、は、ひっ・・へ、陛下・・どう、ぞ・・お、お使いに、わわらふぃの・・ひ、いぐぃ・・・っ!」熱に浮かされたように腰を打ち込まれるたびに細身の身体は血を秘所から溢れさせながらいいように穿たれて、そのたびに失神しそうな激痛に堪えながら細腕を己の王の背に回し、堪える (U06_Eris) あまりの痛みと肌を焼く熱に歯はかみ合わず呂律も回らない、身を貫くそれもただ痛いだけのはずだが・・握られた手と触れた背の感触だけが彼女の意識を繋いで、やがて・・ (U06_Eris) 自分から男の腰にそっと細い脚を絡め、何かをねだるように膣口を摺り寄せ、必死に締め付けていく・・ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「はっ、く…」  呼応しようとするエリスの腰使いに対して、ずん、ずん…と、募力的なほど荒々しい腰使いで抉り進んでいった中、やがて奥、子宮口に辿り着き… (U06_Eris) 当然生まれて初めて突かれるそこに、今度こそ「ひ・・っ!」とまだ幼さが残る顔を歪め涙を零しながらも最後の意識で (U06_Eris) きゅ・・っと彼の腰を足で捉え、今にも裂けそうな恥丘のふくらみを滾る彼に摺り寄せるようにして、エリスは 笑った (U06_Eris) 【エウカリュス】「ど、どうぞ・・陛下。お、お好きなだけ吐き出して・・楽に、おなりください・・そ、それにこれで・・」震える唇で言葉を必死に紡いで涙を流しながら笑う (U06_Eris) ――次からは、もっとうまくしますから・・大丈夫です、とかすれた声で。 (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…っ!」  打ち込み、押し付け。膣奥で子宮口と鈴口をディープキスさせたまま… (usagi-GMo) どくっ! どく、どくっ…! と、溶岩のように熱く粘り強い精を放ち、流し込んでは子宮壁に直接浴びせかけていく… (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ、熱・・?こ、これ・・なに・・え――ひゃ、あ。陛下、へい・・こ、これっ、が・・!?」 (U06_Eris) 自分の中で爆ぜていくものに消えかけた意識を揺り起こされてしがみつきながら怯えたように問いかけ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…っはぁ、ふぅ… っふ、知識ぐらいはあろう…?」  子ができるかもしれぬ、その事を暗に示し。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「禁呪の・・いえ、お兄様の・・ひ、ぁ・・あ!」子宮の中でまだ暴れたりないように脈打つそれに徐々に、精を放たれる感触に慣らされて・・ (U06_Eris) この身体を襲う痛みや脈動が性交の感覚なのだといまだ未成熟な身体に彼の欲望を受けて、毒の姫の女の部分は文字通り開花していく (U06_Eris) 【エウカリュス】「ん・・は、はい、ですが・・」顔色を伺うようにしてやや様子の戻った彼に「よ、よいのですか・・その」出来たりしたら・・ (U06_Eris) 自分のように役に立たない、とされた子が生まれ、あるいはそれが荷になって捨てられる・・事実誰からも忘れられた王女にはそのようにしか考えられない。子供というものに愛情や未来を、感じられない。 (U06_Eris) そういう間にも裏腹に彼女の子宮はうねり、精液を飲み干し。彫りぬかれた秘洞は男のものにあわせて形を変え襞が蠢いていく・・ (usagi-GMo) 【グレンハルト】「……フン。血を残すのも、王の務めらしいのでな。 …できたらできたで、育ててみせればいい。守るぐらいはしてやろう」  せせら笑うグレンハルトの顔は、普段の鷹揚な王のものに戻っていた。 (U06_Eris) それは達したばかりの彼に更なる快楽をもたらしつつあるのだが・・エリスが己のそういった才能に気づくことはなく。 (U06_Eris) 【エウカリュス】「あ・・    はい」その言葉になぜか涙は止まり。言葉もないまま彼に身を押し付けるが (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…エリス。まだ少々、燻っているようだ。 鎮めよ」  蠢き続ける膣を、未だ萎えない肉槍でぐりっと抉り。 夜はまだ長い事を、伝えていく… (U06_Eris) 【エウカリュス】「え・・あ、あの、でも人が・・」その言葉に余韻を覚まされつつも秘洞を抉られる感触に「ふぁ・・・っ!」甘い響きが交じり始めた声を漏らす、エウカリュスに、兄と慕う男と繋がるその甘美な行為に抗う力は (U06_Eris) ひとかけらも残っていなかった (U06_Eris) 【エウカリュス】「は・・はい、いつまででもどうぞ   お兄様・・」と熱に浮かされた笑みでただの女に成り下がり、握っていた香水の瓶を落として (usagi-GMo) 【グレンハルト】「…しばし酔うとしようか。お互いにな…」 (usagi-GMo)   (usagi-GMo) かの刺客たちが何者の差し金であったのか…推測はできるも、その後、未だに確証を得るには至っていない。 (usagi-GMo) ただ梟の鳴き声と、かすかな煤の匂いと共に…その夜の思い出があるのみである。 (usagi-GMo)   (usagi-GMo) ■ 幕 ■

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