《GM》  
《GM》 そいじゃ軽く自己紹介をお願いします。
《光》 【光】「えと、黒野、黒野光です……普通の生徒、だと思います」長い黒髪と眼鏡が特徴の少女、ただそれだけ、な印象
《光》 【光】「適度によろしくおねがいします、どうせ、出会いなんて一瞬ですから」寂しげに、笑う
《光》  
《光》 以上、です
《GM》 はいはい。 では、よろしくお願いします。
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 くらくら! ~第0話:序曲、陰鬱な彼女の晴れ舞台の幕開け~
《GM》  
《GM》  
《GM》 差し込む朝日。 小鳥の鳴き声。 またつまらない朝がやってきた。
《GM》 毎日繰り返すこの営みにももう、何の思いも無く。ただ一日が始まる。 階下からは、母親が貴方を呼ぶ声が聞こえてきて、貴方はゆっくりと目を覚ます。
《GM》  
《光》 【光】「……はぁ、また朝、か」せめて夢ぐらい幻想的なものを見せてくれればいいのに、私は眠りが深いらしく夢を見ない、そんな身を起こして、着替え始める
《光》 【光】「……はーい、いま着替えております」せめて、一般より上に立とうともしてみたけど、無理だった、結局は普通なのだ、幻想なんてありはしない△
《GM》 そんな風に、いつものように着替え、下の階へと降りていく。 そこでは、母親の静(しずか)が台所に立ち、テーブルには極(きわめ)が座って、朝食をとっていた。
《GM》 姉は、名前こそ変わっていれど、気立てもよく、成績上位、応用もよく効き、運動もよくできると隙の少ない完璧さ。 ただ…… 朝が弱いのと頑張りすぎるのが、玉に瑕だろうか。 それでも、光とも顔立ちがよく似た美しい顔は、多くの者をひきつけてやまない。
《GM》 【極】「あ。 ひかり、おはよぉ」 ゆるい笑みを浮かべて、妹に手を振る。 ……その勢いで、もうかたほうの手に持ったトーストがおっこちかけていた。▽
《光》 【光】「……おはよう、母さん、お姉ちゃん」笑い、こちらも歩いて母親からトーストを焼いた皿を受け取り、姉、極の隣に座って
《光》 【光】「ほら、お姉ちゃん、落としそうだよ」全く、姉はしょうがないんだから、私よりなんでも出来るくせに、私より何でも手に入れられるのに、私より、なんでも……思考を打ち切る、朝からこれではいけない、私は諦めたのだ、姉を照らすバックライト、それが私だ△
《GM》 【静】「おはよう。 極はまったく…… 妹に世話してもらってばっかり」 くすくす笑いながら、光に朝食を渡し。 ちらりと横を見れば、青と白の弁当箱が並んでいた。
《GM》 【極】「ふあー? あ、ありがと~」 へらりと笑って、落ちかけていたトーストを持ち直し、かじりつく。妹の鬱屈した気持ちに気づいた様子は見えず、幸せそうに朝食をぱくついている。
《GM》 こんな毎日、退屈で、平凡で、どこにでもある…… 押し込められた『何か』を表に出す事もない、ただの日常。▽
《光》 【光】「……いいの母さん、妹だもの」愛想よく微笑む、わかってる、嘘だって、私は青、私が白が好きだけど、姉のほうが良く似合うのだ、仕方ない。
《光》 【光】「まったく、お姉ちゃんは、ほら、顔汚れてる」ティッシュでぬぐってやって、幸せそうな姉をみやる……ぎちり。
《光》 そう、これが日常、私の普通で平凡で一般的で、私が歩いている、日常△
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 そんな朝の風景も過ぎ去り、気がつけば学校にきて。 退屈な授業を受けていた。
《GM》 退屈といえば退屈だけど、さぼるわけにもいかない。わざわざ悪ぶっていても、仕方ないから。
《GM》 ▽
《光》 【光】「……」真面目にノートを取り、真面目に勉強を聞く、退屈なのを押し殺す、どーせ誰の授業を聞いても同じだ
《光》 【光】「……はぁ」当てられれば適当に答えて、普通に勉学についていく、それが、彼女の日常、サボっても、どーせつまらないのだから△
《GM》 そんな貴女の背を、ちょんちょんとつつく感触。
《GM》 後ろの席に座っているのは確か…… 貴女の友人である、牧原 祐樹。 大人しく、あまりしゃべらない少女で、よく本を読んでいる。 なんとなく貴女の側にいる事が多く、不思議と、ついてこられるのに嫌な気がしない。 『必要とされている』、そんな感覚が、貴女のちっぽけな自己満足を癒しているのか。
《GM》 本当にそうなのか、よしんば友情を感じているのか…… そんな、曖昧な感じのする、『友人』である。 そんな彼女が、困ったように教科書を指差している。 どうやら、次にあてられるが、答えがわからない様子で。▽
《光》 【光】「……ん……ユーキ……?」後ろを見る、様子を見て得心、仕方ない、手が掛かる友人……?か、としょうがないとノートの端を切り
《光》 【光】「……はぁ、ほら、ゆーき」先生が背後を向いた隙に、机の上に紙を置いてあげる、そう、同情というか、それに似た何か、というか……これは、ちょっとした優越感かもしれないが△
《GM》 【祐樹】「~♪」 紙片を受け取ると、小さく、ほっこりとした笑みを零して小さな会釈を返す。 そんな笑顔に、少し心安らかになるのもまた事実で。
《GM》 そのまま、授業は進んでいく。 幸い、渡した答えはあっていたようで。 授業が終わった後、「ありがとう」とお礼を言っていた。
《GM》 そんな、よくある、つまらない授業。
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 昼休みのチャイムが鳴る。 皆一斉に緊張をほぐし、あるものは学食へ。 あるものは弁当を広げていく。
《GM》 だけど正直、この喧騒は……▽
《光》 【光】「……さて……」正直、煩過ぎる、ただでさえ、あの優等生の妹、なのだ、面倒に巻き込まれることも多々ある。
《光》 【光】「……行こう」教室を出て、ゆっくりと階段を上る、そして、ちょっとした非日常の証、こっそり作った屋上の合鍵で開け、深呼吸△
《GM》 屋上の扉を開くと、そこは少し肌寒く風が強い、けれど温かみのある春の気配。
《GM》 扉をそのままくぐって、打ちっぱなしコンクリートの外壁へと腰掛ける。 ベンチなんてものは、ここにはない。 少しだけ、いつもと違う風景。 一人になって感じる、不思議な寂しさと開放感。
《GM》 嫌な空気を吐き出し、胸いっぱいに冷たい空気を吸い込んで…… さあ、と包みを広げようとしたところで。
《GM》 屋上へと上る階段に、こつこつと足音が聞こえてくる。 その足音はどんどん上ってきている様子で…… そして、割と聞きなれた、おっかなびっくり進んでいる、という雰囲気が伝わってくるような気配。▽
《光》 【光】「……ふう、っと……ん、これでいい感じ……」少しだけ幼い笑み、伊達眼鏡を外し、一瞬だけ素に戻り。
《光》 めいっぱい冷たい空気と、うららかな日差しを味わってから。
《光》 【光】「……ユーキ、開いてるから、入ってきて、あ、鍵は閉めてね」床にお弁当を広げながら、微笑む、律儀な子というか、可愛い子というか△
《GM》 【祐樹】「あ……」 小さな声と一緒に、きぃ、と扉が開き。 ひょこりと顔を出したのは、気弱げで、少し照れたような様子の祐樹。 「今日も、一緒、いい?」 するりと屋上に滑り込んで、扉に鍵をかける。 ふぅ、と緊張をほぐすための息を吐き。
《GM》 とことこと光の隣に近づいて、ちょこんと座り。
《GM》 【祐樹】「今日も、いい天気」 お弁当の包みをあけていく。 光に照らされた顔は、いつもは暗い顔を、少しだけ照らす。 けれど何故かソレは、祐樹の深い闇を浮き彫りにするようにもみえた。 ▽
《光》 【光】「……良くなきゃ声掛けないわよ、ほら、おいで、一緒に食べよ」小動物のような彼女に微笑む、床にマットを敷いてやって
《光》 彼女を見ていると、少し鬱屈が晴れるというか、落ち着くというか……同じような……いや、やめよう、友達なんだ
《光》 【光】「……ん、そうね、いい天気だわ」空を見上げて、こちらも微笑む△
《GM》 【祐樹】「ありがと」 ふわ、と笑顔を見せる。 包みをひらききると…… なんというか、オンナノコのお弁当というより、男の子向けのドカ弁のような、巨大な弁当箱が姿を現し。 「……お礼、はい」 中身は、割と普通の様子で。 からあげ一つ、差し出して。▽
《光》 【光】「友達でしょ、ユーキは」こちらも笑う、何がだ、と心で突っ込みを自分で入れつつも安堵感を覚え「……ん、こちらもありがと……というか、でっかいわね」お弁当箱を眺めながら、カラアゲをもぐ、と頂いてから、こちらの卵焼きを差し出し△
《GM》 【祐樹】「うん、ともだち」 嬉しそうに顔をほころばせ…… 貰ったたまご焼きをついばみ頬を染める姿は、なんだかちょっと、いじめたくなるような雰囲気もあって。 何度かからかったりいじめたりしているが、なんだかんだでついてきてくれている彼女は、懐が広いんだか、気にしていない天然なのか。 大盛の弁当箱でぱくつきながら、幸せそうにもぐもぐやっている。▽
《光》 【光】「ふふ……そーね」なんとなーく頭なでたり、ほっぺたつっつきつつ和やかに昼食を屋上で楽しみ、いぢわる代わりにちょっとおかずを強奪してみたり、あーんっとやってからかったりして△
《GM》 【祐樹】「あ……」 ほっぺをつつかれると、困ったような、嬉しそうな表情になったり。 おべんとうをとられると、わたわたとしたり。 あーんとされると…… なんだかすごく嬉しそうだったり。
《GM》 そんな、ゆるやかな、お昼休み。
《GM》 ▽
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 眠たい授業をこなし、放課後。 チャイムの音と共に、皆が帰り支度、あるいは部活へと足を向ける。
《GM》 後ろの祐樹も、図書館へと向かうために荷物をまとめていた。▽
《光》 【光】「……んー、ユーキ、ちょっとまって、私も付き合う」折角だ、家に帰ってもあれだし、宿題を片付けてしまおう、そして、家には、あまり帰りたくないのもあって、友人に声をかけ▽
《GM》 【祐樹】「ん」 こくんと頷いて、先に立って、教室の入り口で待ち構えている。▽
《光》 【光】「よし、っと……じゃ、いこ、ユーキ」微笑む、荷物をまとめ、駆け出し、手をつないで
《光》 旗から見たら今日はちょっと違和感を感じるが、普段目立たないのであまり気づかないままで▽
《GM》 【祐樹】「ふぁ…… う、ん」 手を繋いで少し驚いた声をあげるものの、手をぎゅっと握り返して。 そのまま、てくてくと後についていく。 そして…… 二人はそのまま、図書館に向かった。
《GM》 図書館はとても静かだった。 そう五月蝿い者もおらず、黙々と勉強するもの、あるいは読書する者たちの聖域であり、また不可侵の場所である。 祐樹は荷物を置くとそのままカウンターに座る。 どうやら、今日は貸し出し当番のようで。 ▽
《光》 【光】「じゃ、ユーキ、私宿題してるね」小声で伝え、席を指で示して、座り取り掛かる。
《光》 元からそんな量ではないのでちくたくとこなし、退屈を紛らわすために、読書の糧を探しに本を探す、もっぱら、現実逃避のための幻想が示される本、悪魔、妖精、幻獣、魔術の類、ユーキを通してリクエストしたそれを読みふけり始めて▽
《GM》 【祐樹】「ん」 また小さく頷いて、こちらもカウンターで宿題を始める。 時折やってくる貸し出し希望者と少し話はするものの、他にはあまりやることもないようで。 光に遅れて宿題を終わらせると、こちらも本を読んでいる様子。 ジャンルは、光の読んでいるものと同じようなもの。
《GM》 光が読む本には、色とりどりの異世界、醜悪な怪物、気高い獣や、幻想的な妖精達が空を舞い踊る姿など、挿絵を交えて紹介されているものもあった。
《GM》 現実とは違う…… 不思議な世界。 何故こんなにも、世界は退屈なのだろうと思わせる。▽
《GM》 そして、二冊目を読み終え、次の本に手をかける。 その瞬間…… ざわり、と体中の毛が逆立つ。 手に取った本を見ると、そこには…… 『悪魔を召喚するための方法』と書かれた、一見チープな装丁の新書サイズの本があった。▽
《光》 【光】「……幻想って、幸せよね」自嘲、ない、と解っていながら読むなど、愚の極みなのだ……解っているが、この閉塞した、退屈な世界へのブレイクスルーを探しているのは、事実で
《光》 【光】「……次、次」手に取ったその、悪魔召還の本を手にして「……ひっ」ぞくり、と震えた……「なに、これ……」そのまま、引き込まれるように、そう、知識を求めたものが、嵌り込むように、ページに、手を掛けて
《光》 そのまま、めくり始めれば時間を忘れるように▽
《GM》 そこに書かれていたのは、そう、最初はありきたりな妄想が書かれたお話。 むしろ、子供だましの空想ばかり。 けれど光には、何故かそれは『真実』である事が『理解』できる。
《GM》 それは、神様と悪魔が戦い、敗北した悪魔が人間の世界に下りてきたという荒唐無稽な『真実』。
《GM》 そして、彼らに囚われた者は、堕落した人ならざるものになる事もありえる。そんな彼らを刈る者達も存在する。
《GM》 話の中盤までの内容は、おおよそそんな具合であった。▽
《光》 【光】「……嘘、だよね、でも……え……なんで、わかる、んだろ」引き込まれるようにページをめくり、その荒唐無稽な内容を信じかけている自分に驚きつつ。
《光》 【光】「……いっそ、そーいうものに、なってしまいたい」ページをめくりながら、ぼそ、っと告げて、それほど幻想に飢えているのか、とため息、だが手は心は、止まらない▽
《GM》 そして…… そう告げて、次のページを捲った瞬間……
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 ……り
《GM》 ひ……お……、かえ……
《GM》 生ぬるい転寝(うたたね)の世界から呼び起こそうとする、誰かの声が聞こえる。
《GM》 それと同時に、肩を軽く揺すられる感じが、して。
《GM》 【祐樹】「光、おきて、帰る時間」▽
《光》 【光】「……う、ううん……もーちょ、ん……ユーキ?」ぼんやりしてしまったのだろうか、ときょろきょろと視線を友人に向けて
《光》 もうそんな時間?、と慌て始めて▽
《GM》 【祐樹】「本読みながら、寝てた」 閉館処理も終わったのか、照明もほとんど落とされている。
《GM》 気づけば、机の上にあった本は片付けられている。 あの本を除いて。
《GM》 【祐樹】「悪い夢、みた? 汗」 真っ白なハンカチで、光の額をそっと拭う。▽
《光》 【光】「……寝不足とかじゃないんだけど、な」ごめんねと微笑んで。
《光》 【光】「そんなんじゃ……」あの本を、手に取り……「ないよ、ごめんね、待っててくれた?」寝ていたせいか、めがねが、外された笑顔は、美人で
《光》 気づいて眼鏡を嵌めて、本をカバンに入れ。
《光》 【光】「ごめんね、帰ろう」手を差し出して、帰宅の途に▽
《GM》 【祐樹】「ん」 また頷いて、いいたくないなら聞かないよ、というように汗だけ拭いて。 手を引かれて、帰っていく。 その手は、ちょっと汗ばんでいた。
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 その日の夜。
《GM》 帰ってきて、着替えて、ご飯を食べてお風呂に入り。 翌日の準備をする時になって、初めてあの本の事を思い出す。
《GM》 ふとかばんから取り出し、机の上に置いてみた。
《GM》 安っぽい表紙に浮かぶタイトルが、妙に、心をざわめかせる。▽
《光》 【光】「……」そう、手に取る、改めて、ページを開く、わき目も振らずに、読み込みをウ付けていて
《光》 気になる、なにが書いて、何をしようとしてるのかもよくわからないままで、読みふける▽
《GM》 そうして、読み薦めていくと……
《GM》 きり、きりきりきり……
《GM》 ガラスとガラスがこすり合わさるような嫌な音が聞こえてくる。
《GM》 振り返っても、誰もいない。 けれど、その音は光のすぐ近くで聞こえてきて。
《GM》 きりきり きりきり……
《GM》 何かが…… 何かが、『こじ開けようと』している音だと気づいたのは、扉の前に『裂け目』を見つけた時だった。▽
《光》 【光】「……ん」もくもくと、読み進めていき、周囲が、異変と、異音に包まれていることに気づいて「……へ?」
《光》 裂け目を、つい、覗き込んでしまったのだ▽
《GM》 きしきしきしきしきし……
《GM》 『裂け目』は軋みをあげ、やがて音は大きくなり。
《GM》 そして音が止む。
《GM》 一瞬の後、真っ黒な光を放ち、あたりを埋め尽くした……!
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 これが、黒野光の平凡な日常の最後の夜だった。
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 くらくら! ~第0話:序曲~ 
《GM》 Fin?
《GM》  
《GM》  
《GM》  
《GM》 おつかれさまでした!
《光》 おつかれさまでしたー