Savior【せいばー】


 白の財団が所持する14mほどの人型兵器。
 同財団が開発した対眷属用の二足歩行兵器であり、高い機動性と運用性に加え、使用可能兵器のバリエーションと、高い柔軟性を秘めている。
 搭乗者は適正があるらしく、検査によって陽性であった人間しか搭乗して起動させることは出来ない。適正検査が陽性であった人間をエンハンスドという。

 甲冑のような外見をしており、それに違わず搭乗者は背部から鎧を装着するようにして乗り込む。
 搭乗時にはパイロットスーツとして専用の強化外骨格を使用する必要があり、搭乗後はスーツの各所にプラグが接続されることで、ほぼ人間と同じく扱うことが出来る。
 また、従来の地上兵器とは比べ物にならない機動力を保持しており、航空戦力の大半が役に立たない現状では航空機と陸戦兵器双方の能力を併せ持った、最強の一端を担っているといっても過言ではない。

 起動システムやパイロットを選ぶことなど、多くの部分には理論さえもわからないような技術が使われている。
 一部は整備士たちの知識で対応できる程度なのだが、機体の中央部に設置されている『銀の心臓』というシステムは完全にブラックボックスの塊であり、開くことはシオン・ガーシュタインしか許可されていない。
 『タペストリ』という人工筋肉が使用されており、腕部や脚部のような部位が破壊されると白い冷却剤を血液のように噴出する。

 両腕と肩にハードポイントを持ち、肩のハードポイントは肩部装甲の上に装備される。
 また、腰部には跳躍装置を装備しており、脚部はジャンプの予備動作や通常時の移動などに使われることが多い。

 機体の改良型としてSavior-D、Savior-L、Swordが存在する。
 Savior-Dはもともとそれほど厚いものではない装甲を更に削り、肩のハードポイントまで外した機動力に優れた乱戦仕様に改造されている。
 逆にSavior-Lは長距離からの制圧能力を強化した、Saviorの長所を削ぎ落とした砲台のような機体。
 正式名称はそれぞれDaggerLancer。それぞれSaviorをSaberと見立てて設定されている。
 SwordはSaviorのブラックボックスをほとんど取り除き、整備性と生産性を向上させた量産型の機体である。
最終更新:2009年01月16日 09:12