ディレイ

原理

原音と遅らせた音をミックスすることによりこだま的効果,反響的効果を得る。
ただ単に送らせた音をミックスする。右図[ディレイ音1]や送らせた音の音量を徐々に小さくする[ディレイ音2]などがある。[ディレイ音1]は機械的な音[ディレイ音2]は自然な反響に近い。

用例

  • 遅延時間を短くしショートディレイとしてダブリング効果を得る。
  • 曲のテンポにあわせリズミカルな反復音を得る。
  • ディレイ音をステレオにし左右にパンをふる

パラメータ

  • ディレイタイム
原音から遅れた音を出すまでの時間。[1/1000sec]程度が一般的
  • フィードバックタイム(FEEDBAK,REGENなど)
遅れた音(フィードバック音)の回数
  • フィードバックレベル
フィードバック音の減衰量
  • ハイダンプ
ディレイ音,フィードバック音の高音域を調整する。高音域を絞ると奥行感が出る。

ディレイタイムによる効果

  • 0~50msec程度
「ダブリング」同じ音が重なって聞こえる。「ダブリング」の場合フィードバックを設定しないのが一般的。
  • 80~150msec程度
「ショートディレイ」フィードバックを多めにしリバーブ効果を得る事ができる。
  • 60~250msec程度
決まった呼び名はない。最もエコーっぽい部分。
  • 250~400msec
「ミドルディレイ」主にディレイと呼ばれる部分。
  • 400ms~
「ロングディレイ」泊数からタイムを割り出して使うことが多い。

種類

ディレイ音の構成方法による分類

アナログディレイ

  • テープディレイ
テープの速さや録音ヘッドと再生ヘッドの間隔でディレイタイムを決める。テープがよれて変わった音が出ることもある。

  • 電子式ディレイ
BBDという素子を用いパルス波のタイミングで次の素子に音を渡す

デジタルディレイ

メモリーにデジタル化した音を録音し指定時間後に読み出す。

ディレイ音による分類

  • ピンポンディレイ
ディレイ音を一回ごとに左右に振る。
  • リバース
ディレイ音を原音と逆再生で再生する。
  • オートボリューム
ボリュームを線形的に変化させる。バイオリンのような音が得られる。

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最終更新:2011年01月22日 06:58
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