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無償という代償 ◆evNCceTXFE氏


事務室からフロアへと戻り遠藤は独り思考を巡らせる。
それは森田や南郷に対してではなく、これからの方針についてだ。
佐原を引き込めなかったのは想定内だが、他の参加者に居場所を知られた以上この場所に留まるのは得策ではない。
なによりも時間を浪費しすぎている。およそ半日経とうというのにこの場所で手に入れたのは南郷という使い道のないカード一枚。

(森田は投資だとか言っていたが、俺から言わせれば暴挙としか思えんがな)

無論、森田も薄々は感づいているだろう。
―ありえないことがありえるのがバトルロワイアル―
水は上へは登らない。だが、俺はあの沼でそれを覆す様を見せられた。
ただし、それは自身が動かなければ起こりようもない。なにしろ水がなければ登り様がないのだらから・・・・・・。
あの南郷という男。無防備に支給品を渡したり、自身の命が晒されているにも関わらず他人に判断を委ねたりと明らかに愚鈍だ。
金貸しを職としてきた俺から見れば、タイプは違えど間違いなく食い物にされる。最も俺とて捕食者を気取るつもりはないが。
自嘲気味に何気なくフロアを見回しながらエスカレーターへと足を進めた所であることに気づく。
―南郷はどこにいる・・・・・・?―

森田が事務室からでるとフロアは震え上がるほど静かだった。
今更ながらこのショッピングモールの異質さを目の当たりにしたようで気分が悪い。
そう、まるで神威の一件を彷彿とさせるようだ。
鬼達と対峙したあの夜。しかし、あの時の鬼はこのゲームでは既に口無しとなっている。
そういえばあの夜行動を共にした田中沙織も参加しているはずだ。
彼女がこのゲームで生き残れるかと問われればNoと答えるしかないだろう。
女性としては精神的なタフさはあるものの、状況を見極めることに関しては素人だ。
一刻も早く合流したいという気持ちと自分一人で二人を守ることができるのかという思いが葛藤を続ける。
―せめてあと一人、背中を預けられる人物が必要だ―
銀さんはだめだ。あの人にはやるべきことがある。なにより俺が頼るようではあの人は相手にしない。
南郷から出た赤木という人物。話を聞く限りでは彼もまた銀さんと同類なのだろう。凡才の域を超えた天才。となれば、当然協力は受けないだろう。
残るはやはり・・・遠藤か。と言っても遠藤自身に背中を預ける気にはなれない。
しかし、遠藤が時折俺を見る目。まるで似たもの同士を見るようなものがある。
遠藤とは対極である俺にとって自分自身と似ていると思うのは考えにくい。つまり、遠藤の知る人物。それこそ命を共にしたような者。
そして、この状況下で影を重ねると言うことは間違いなくこのゲームに参加している。
なんとしても聞き出す。その対等なる協力者を・・・・・・!
森田が気を新たにするとエスカレーターに遠藤が座り込んでいた。
近づくと、遠藤は素早く身構える様に顔を上げ立ち上がる。

「なんだ、お前か」

落胆したような安堵したような表情で遠藤は緊張を解いていく。

「一体どうしたんだ?」
「・・・南郷がいない」

その言葉にフロアを見回してみると確かに・・・事務室に入る前はパチンコ玉を拾っていたはずの姿がなかった。
まさか、先程の会話を聞かれていたのか・・・・・・?
森田の脳裏にうな垂れる南郷の姿がよぎる。不信感を一度持ってしまえば、この場を逃げ出すのに時間はかからないだろう。
最悪の状況だ。佐原にも逃げられ、南郷には不信感を持たれてしまっているとしたら・・・・・・。

「・・・ぃ・・・・・・おい!」

我に帰ると、遠藤が自分の肩を掴みながら呼びかけていた。

「・・・ぁ、なんだ?」

なんとか声を絞り出すと、目の前に掌を突き出される。
意図が分からず固まったままでいる俺に遠藤は苛立ったように「フロッピーディスクだ」と要求する。
内ポケットから取り出すと遠藤は奪い取る勢いでノートパソコンへと差し込む。
丁度最新の情報が来ているのか、時刻は午後10時を指している。

「南郷はまだモール内にいるな」

人物検索で南郷の文字を入力した結果を見て遠藤はつぶやく。
ということは、最悪とまではいかないらしい。胸を撫で下ろす俺を遠藤はまたあの目で見下してくる。

「これは・・・五階だな。南郷はレストラン街にいる」
「なんでまた、そんなところに・・・」
「大方、腹が減ったとかそんなところだろう。まったく、つくづく世話をかけやがる」

遠藤は毒づきながらエスカレーターを登っていく。森田を後へと引き連れながら。

レストラン街へと足を踏み入れた二人に食欲をくすぐる香りが出迎える。
エスカレーターからさほど離れていない一画からリズムのよい音と共に流れてくる。
そこは和食を主とするチェーン店だ。
暖簾のかかっていない入り口を通ると厨房にいる当人が振り返る。

「おお、丁度良かった。そろそろ呼びに行こうかと思ってたんだ」

前掛けをしたままの姿で屈しない笑みを浮かべる南郷。あまりにも不釣合いすぎている。

「丁度良いって・・・こんな状況で何をしてるんだよ」

思わず声を荒げ、怒鳴りそうになる森田を遠藤が制止する。

「ククク・・・まぁ、いいじゃないか。思い返せば飯もろくにとってないだろう」

ここに来る前は南郷の行動に憤りを感じていた遠藤だが、まるで嘘のように今は達観している。
その間にも南郷は出来上がった料理を次々とテーブルへと並べていった。
テーブルの上には丼に盛られた白米、味噌汁、焼き物や金平、刺身に天ぷら果てにはフグ刺しまで。

「あんた・・・この量を一人で作ったのか?」
「いやなに、自炊をしていればこのくらいはな。それに材料もまるまる置いてあったもんで」

指摘されたことで恥ずかしくなったのか、若干赤みがかった顔でぎこちなく笑う。
遠藤はそんな会話に興味を持つこともなく腰をかけ、再びパソコンを操作している。
この状況で独り反発するのも意味がない。森田はおとなしく椅子へと腰を下ろした。

「さぁ、どんどん食べてくれ! お代わりはたくさんあるからな!」

南郷も三角巾を外しながら席へとついた。



しばらくは食事をしていた3人だが、それは堪能というよりも単純なる摂取という方が近かった。
南郷が必死に場を明るくしていようとしたが、それは無理な話だ。
そして、あらかたテーブルの料理が片付いたところで遠藤が口を開く。

「それで・・・これからお前らはどうするんだ?」

そう、それは誰もが考えていたことだ。このままショッピングモールで見を続けるか、それとも対主催者として行動を始めるかだ。

「そうだな・・・だが、南郷さんは・・・」

足を負傷している南郷にとって、この島を歩き回るのは危険だ。
だが、このままここで手をこまねいているというのも疑問を覚える。
―くそっ・・・南郷を置いていくというのは簡単だが、それは・・・―
それはつまり見放す、切り捨てるということだ。それだけはできない。銀二と別れたあの病院以来、森田は人というものに対して接し方が分からなくなった。
善人と悪人。善人を救うにはより巨大な悪になるしかない、とあの人は言った。
しかし、その言葉に肯かなかったあの時から森田の中で人への想いは天秤のようにゆらゆらと不安定だ。
それはこの状況下においてさらに拍車をかけていた。

「お、俺なら大丈夫だ。走り続けるのは難しいが、歩くくらいならなんとか・・・」

南郷は二人の空気を壊すまいと必死に取り繕う。それが、かえって重苦しいものになるのだが・・・・・・。

「ククク・・・・・・ところで面白いものがあるぞ、森田」

遠藤はパソコンの画面を森田へと向ける。そこには森田の知っている名前があった・・・・・・・。

――田中沙織 [所持金] 8300万――

南郷も森田の肩から覗き込むようにして思わず声を漏らす。

「8300万か・・・凄いな、あと1700万あれば生還できるのか」

森田も同じことを思っていた。仮に田中沙織が生還できるとすれば、1700万と所持品を交換するということもありえるだろう。
なにしろ、一夜をともにした中だ。警戒心をさほど抱くとは思えない。
もしも、田中さんが持っているものの中に起死回生のものがあれば・・・・・・。
しかし、気になることも書いてあるそれはコウセンの記録があることだ。これが自己防衛なのかゲームに乗っているのか判断するのは・・・難しい。

「お前らはとことん甘いな・・・・・・」

ぼそり、と遠藤がつぶやいた言葉に森田は睨みつける。

「どういうことだ・・・まさか、殺して奪うとでも言うのか?」
「ククク・・・そういうことじゃない。お前らはこのゲームをなに一つ分かってないんだ」
「それは・・・・・・禁止エリアのことか・・・・・・?」

確かに最初の黒崎という男の言葉を真と取るならD-4は既に禁止エリアだが。

「そうじゃない、少なくとも帝愛はあからさまな不正は犯さない」

疑問符を浮かべ戸惑う二人に遠藤は懐から一枚の紙を取り出す。

「これは、俺に配られた支給品だ。よく見てみろ」

テーブルの上に無造作に投げ出された一枚の紙。
森田は背筋から這い上がる虫の悪さを感じながら手に取る。
目を通していくとそこには気になる文面が書かれていた。

―此度のゲームご参加誠にありがとうございます。
 つきましては参加者の皆様にご説明を加えさせていただきます―

動悸が激しくなる。自分は何か大切なことを見落としていたような・・・そんな感覚。
視線を下ろしていくとそこには・・・・・・



――金銭借用証書――

「馬鹿なっ・・・・・・! 何だ・・・これはっ・・・・・・!」

ざわざわと蠢く感情を振り払うかのように声を上げる。
不安そうに見つめていた南郷も書面を目の当たりにして、血の気が引いている。

「遠藤っ・・・! どういうっ・・・・・・! いや・・・何故、今までこれを隠していたっ・・・・・・!」
「ククク・・・まぁ、そう怒鳴るな・・・・・俺でよければいくらでも説明してやる」

遠藤に諭されながら二人は椅子へと腰を下ろす。各々が水を喉に通してから遠藤は口を開いた。

「まず、根本的なことから話そうか・・・・・・このゲーム、参加者全員が一千万という金を手にしている。それは最初の説明のあったとおり無償でだ」

一呼吸置き、二人の顔を交互に見ながら遠藤は続ける。

「そこで浮かんでくるのが、お前らは無償という言葉をどこまで理解しているか・・・ということだ」
「そ、そりゃあ・・・無償って言うのは見返りのないことじゃないのか・・・・・・・?」

南郷が肯定を望むように言葉を搾り出すが、森田はこの時あの広間での違和感を思い出す。
そして今の遠藤が言った無償という言葉の意味・・・・・・。
つまり・・・・・・つまり、それが意味するものとは・・・・・・・。

「金利までは保証しないってことか・・・・・・」
「・・・・・・そういうことだ。そしてその金利だが・・・この書類に書いてある通り1時間3割複利・・・・・・・」
「・・・・っ、そんなの・・・そんな暴利があるかっ・・・・・・! 第一、違法だろうがっ・・・・・・!」
「南郷さん、違法も法だよ・・・・・・ククク」

今までで初めて感情を露にした南郷だが、遠藤はこういう状況に慣れているのか流暢に言葉を並べる。

「第一、あんた一体何を持ってる? 歳を重ねて貯蓄も数百万程度。保証人がいるわけでもない・・・それを踏まえた上での一千万・・・・・・これが無償でなくてなんだと言うんだ?」

まぁ、最も例外もいるがね・・・と付け加えながら森田へと視線を送る。
そう・・・森田は外の世界で持っている。それこそ億を超える金を・・・・・・。
借金を背負っての参加者とはその意味では別格。だが、そのことは大して重要ではない。それよりも今は・・・・・・・・・。

「遠藤・・・どうして今まで隠していたんだ・・・・・・・?」
「俺はもう少し頭の回る奴だと思っていたんだがな、森田・・・・・・・このことをゲーム開始時に話したらどうなると思う?」

遠藤は首輪を指しながら口を歪ませる。
つまり、自動的に首輪を爆発させられるということだろう。だったら何故今になってなのか・・・・・・・。
その疑問に答えるように遠藤は書類の最下部に記載された項目を指差す。

――尚、上記の説明はゲーム開始6時間後。定時放送にて一定のエリアに放送予定――

「分かるか? もうこいつは抑制力がないんだよ」

そう言いながら遠藤はメモ用紙を取り出しペンを走らせる。
(そして、ここからが重要なことだ。お前らは田中とかいう女が生還できると思っているようだが・・・それは違う。
 今現在の俺達の借金がいくらか、計算してみようか?)
返事を待つことなく再びペンを走らせ森田へとメモ用紙を千切って渡す。
(午後11時現在借金は・・・およそ一億七千九百二十万・・・・・・・一時間後には二億三千二百九十八万まで膨れ上がる)

「・・・・・・っ!」

上げそうになる声を必死に堪える。
南郷はというと既に顔面蒼白になり目が虚ろだ。無理もない・・・こんな金額、狂気の沙汰だ。

(さすがに具体的な金額まで言葉にしては俺の命も危ういので、こういう形を取らせてもらった)
「で・・・・・これからはどうする?」

メモ用紙をテーブルに出しながら遠藤は尋ねる。ここから先は筆談を主とするという確認だ。

「・・・・・・やはり、南郷さんの足のこともある」
(田中さんを探すっ・・・・・・! このことが明らかになった以上棄権という道は潰えている)
「お、俺のことなら気にするな・・・さっきも言ったが歩くくらいならっ・・・・・!」
(俺も同意権だ。これ以上無駄に殺し合いなんて・・・させるべきじゃないっ・・・・・・!)

二人は自身のメモ用紙をテーブルの上にそれぞれ並べる。
遠藤はそれを待っていたかのように次のメモを置く。

(それなら、いつまでもこんなとこに燻ってるわけにはいかねぇ・・・それぞれ同士を募ろうじゃないか)
「ククク・・・・・・お前らを見ていると飽きないよ」

三人は目を交差させる、傍から見ればそれは結束が強まったようにも見えることだろう。

「そうと決まれば情報交換をしないとな」
(皆引き入れたい人や知人もいるだろう)

南郷の提案に異を唱えるものは無く、森田から口を開いた。

「俺は借金はないがこのゲームに参加した。遠藤は知っていると思うが、ある人物が参加すると聞きつけたからだ」
(その人物は平井銀二。ただ、引き入れたいかというとNoだ。あの人とは俺が切欠を掴んでから出会いたい。
 もう一人は田中沙織。今、棄権という道に最も近い人だが、金利のことがある以上なんとしても保護したい。)

「俺も借金はない。理由は・・・森田さんと似たようなもんだ」
(赤木しげる。二人も見たと思うが最初にこのゲームへと踏み入れた人物だ。俺の言葉では表しにくいんだが・・・・・・一言で言うなら別格。
 引き入れたいか、と聞かれれば是非ともそうしたいところだが、余程のことがない限り赤木は誰かと組むということはないと思う)

二人の前にはそれぞれ、メモ用紙が出されている。遠藤はサングラスの奥で笑いながら自身もメモ用紙を出す。

「俺は借金を背負って参加した。このゲームで自分の人生を地下から這い上がらせるためだ」
(生憎と会いたい人物などいないが、利根川幸雄、一条、兵藤和也。この三人は帝愛の関係者だ少なくとも元帝愛の俺から言わせれば危険人物と言ってもいい
 それと佐原に関してだが、もう一度会うことがあれば引き込むよう善処しよう)

「次の定時放送まで30分余りか・・・・・・どうする・・・放送を聴いてからにするか・・・・・?」
「いや、こういったことは一刻を争う。少なくともここには半日近く留まったんだ・・・移動するべきだろう」

森田の言葉に遠藤がパソコンのキーを叩きながら応える。

「となると・・・問題はノートパソコンかフル稼働で3時間しか持たないからな・・・・・・替えのバッテリーを持っていくか」
「・・・そうだな、それなら次の定時放送・・・・午前6時にショッピングモールで落ち合おう」
「え・・・・・遠藤さん。別行動を取るのか?」

南郷が心底意外そうな声をだすが、遠藤には南郷の反応の方が意外なようだ。

「当然だろう・・・効率を考えれば・・・・・・二手に分かれるべきだな、南郷さんは本調子でないようだし」
「ああ、それなら俺は・・・・・・」

南郷の言葉を森田が遮る。

「南郷さんは俺と行動する・・・・・いいな遠藤」
「ああ・・・・・・どうぞ、ご自由に」

二人の間には幾分が緊張が走ったように思えたが南郷にはその理由がわからなかった。

「さてと・・・・・それじゃあ、行くとするか」

遠藤が腰を上げると、倣うように二人も腰を上げる。
エスカレーターを下って三階に戻りノートパソコンを一台と予備のバッテリーをバックへと詰める。
南郷は一足先に一階へと下りているはずだ。
一階へと足を進めながら森田は口を開く。

「なぁ・・・遠藤。あんたが時折俺に誰かを重ねているのはわかってる・・・・・・一体誰なんだ?」
「んぁ・・・・・・何かと思えばそんなことか・・・・そいつはなお前ほど勇敢でも正義感があるわけでもない。
 ただ逆境においてその才能を開花させる天才なのさ・・・その上、極度のお人好しと来たもんだ・・・・・・・・・とことん救えねぇ奴さ・・・・・・」

―たはは・・・・・・俺はお人好しかよ―
そう言われても悪い気はしなかった。そう、まるであの頃の・・・銀さん達や川田と組んでいた時の自分が戻ってくるようだ。

「そいつの名は・・・・・・・カイジ」


 ――――伊藤開司だ――――

【D-7/ショッピングモール/夜中】
【森田鉄雄】
 [状態]:健康
 [道具]:フロッピーディスク ノートパソコン 予備バッテリー 不明支給品0~2(武器ではない) 支給品一式 (メモ用紙を数枚消費しています)
 [所持金]:1000万円
 [思考]:銀二の助けになるよう準備をする このゲームの更なる隙の追求及びゲーム参加者の阻止  
     田中沙織または伊藤開司との合流
※赤木しげる、伊藤開司、利根川幸雄、一条、兵藤和也の情報を提供者が知っている限りのことを知りました。
※このゲームにおいて金利が発生していることを知りました。
※遠藤を信用はしていませんが、協力者としては認めました。
※原作時の勘が戻りつつあります。
※6時間後ショッピングモール入口で遠藤と合流すると約束しました。


【南郷】
 [状態]:健康 左大腿部を負傷
 [道具]:麻縄 木の棒 一箱分相当のパチンコ玉(袋入り) 支給品一式 (メモ用紙を数枚消費しています)
 [所持金]:1000万円
 [思考]:生還する 赤木の動向が気になる このゲームを止める
     田中沙織との合流及び説得
※平井銀二、田中沙織、利根川幸雄、一条、兵藤和也の情報を提供者が知っている限りのことを知りました。
※このゲームにおいて金利が発生していることを知りました。
※森田と遠藤の間に何かがあったと薄々感づいています。
※6時間後ショッピングモール入口で遠藤と合流すると約束しました。











「ククク・・・・・・・まったく甘い奴等だ」

話し合いの結果北へと進むことになった森田一行を見送りながら遠藤は独りほくそ笑む。
森田は俺のことは信用しきってないだろうが少なくともこう考えている。このゲームが破綻しきった以上協力せざるを得ない・・・・・・と。
甘い・・・・・・甘すぎるぜ森田・・・・・・・・・俺は最初からゲームに金利がつくことを理解していた。
それはつまり、奴と出会ったときから俺はゲームに乗っているということになる。
ククク・・・・・・何より森田と行動するメリットは既に薄れている。最も森田は気づいていないだろうが・・・・・・。
遠藤は自身のバックからあるものを取り出す・・・それは・・・・・ノートパソコンとフロッピー。
佐原の説得に赴いたのも、食事の提案を受け入れたのもいわば全てはこのため・・・・・!
隠れ隠し行っていたから完全とはいかないまでも重要なものは確保できている。
参加者の現在位置や交戦記録はこれからも送られてくることだろう・・・・・・上出来だ。
下手に重要会話などが分かっていても、知りえることを知らないかのように振舞うには極度に精神を使う。
それに、化け物のような奴等もいるのだ。平井銀二と赤木しげる・・・帝愛の3人にも演技を通すのは難しいだろう。

―使えないものなら最初から持たないほうがいい・・・・・・全くもって好都合だ。

しかし、逆に自分しか知りえないものは武器となる・・・・・・そう、この手帳だ。
ふん・・・・・・忌々しい帝愛のロゴマークが入っているが・・・これは貴重な支給品だアタリにも分類されるものだしな・・・・・・・。
それはこのゲームの主催者側である黒服に配られた手帳。
この中にはゲームに関することが細部まで書かれている。首輪など機密内容までは書かれていないが黒服が知りえることはほぼ全て書かれていると言っていい。
先程の借用証明書のコピーもこの中にあったものだ。最もその借用書は既に焼かれて灰と化しているが。

―これでいい・・・利用し終わったなら捨てるだけ・・・持っていても荷物となる・・・・・・―

最後の支給品には自分の強運を喜べばいいのか、悪運と自嘲すればいいのか睡眠薬が入っていた。
そう、沼での宴に使った無味無臭の睡眠薬・・・・・・・・!
―森田・・・・・確かに棄権の目は潰えた・・・・・・だが、優勝までも潰えたと思うのは早計だぜ―
1時間3割複利で計算していった場合・・・あと6時間で、およそ十一億二千四百五十五万円・・・・・・!
この時点で一億以上の借金を背負う羽目になるが、遠藤に関しては別・・・・・・・開司から頂戴した金利分は虎の子として隠し持っている・・・・・・つまり、帝愛は手付かず・・・・・!
その額・・・一億二千七百八十五万・・・・・・・!
加えてこのゲームで生き残れば、帝愛からの引き手はないだろうが少なくとも誠京、在全グループのどちらかには捻じ込める。
タイムリミットはあと6時間程・・・・・・それまでに俺はこのゲームで最後の独りとして生き残るっ・・・・・・・・!




【遠藤勇次】
 [状態]:健康
 [道具]:参加候補者名簿 黒服手帳 睡眠薬6包 支給品一式 (メモ用紙を数枚消費しています)
 [所持金]:1000万円
 [思考]:森田グループを利用して生き延びる 最後の一人になる
※森田と南郷には支給品が借用証明書のコピーということになっています。
※赤木しげる、平井銀二、田中沙織の情報を提供者が知っている限りのことを知りました。
※このゲームにおいて金利が発生していることを承知しています。また、他の情報も黒服が知らされている範囲のことは知っています。
※借用証明書のコピーの燃え滓がショッピングモール周辺南に落ちています。また、コピーではなく本物が支給されている可能性もあります。
※佐原と再び会ったときには佐原をマーダーに誘導しようと考えています。
※6時間後ショッピングモール入口で森田グループと合流すると約束しました。




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