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正義 ◆iL739YR/jk氏


「ええ、この男が例の…“とにかく運の強い男”です……!」

銀二の言葉を皮切りに、互いに軽い紹介をし合う原田と森田。
そして、原田は銀二にメモを渡す。
『病院の監視はしておく。森田との話に専念して欲しい』
原田の判断に無言で感謝を示すと、銀二は森田と向き合う。

「それで…森田、お前の持ってるネタってのは何だ…?」
そう言いながら、銀二はカメラの死角に入るように森田へメモ用紙を手渡そうとするが、森田はそれを軽く制止する。
「銀さん、俺のネタは別に主催側に知られちゃまずい話ってわけじゃありません。寧ろ…奴らはとっくの昔に知ってる話なんです…」
「どういう意味だ…?」
軽く疑問の色を浮かばせる銀二に森田は話を続ける。

「第2回放送直前のことです。俺はあるギャンブルルームで契約を交わしました…主催側の人間と…これが、その契約書です…」
そう言って森田は契約書を取り出すと、銀二へ手渡す。
「要するに…俺は主催側の人間とギャンブルをしている最中だということです…期限内に首輪を6つ集めるという… ギャンブルを…
死亡者から回収した首輪1つ、生存者から奪ったものは1つで2つ分とカウント、
俺の首輪と……銀さんの首輪はそれぞれ3つ分とカウントするという条件で」
「なるほど…別に契約上、口止めされてるわけでもないから、こうして喋っても大丈夫ってことか…」
「ええ…それで、銀さんにも首輪の回収を協力してもらえないかと思いまして…そして、もしものときは……」
森田が言い終わるのを待たず、銀二は速記したメモを見せる。

『第3放送の直前になっても首輪が集まらなかった場合、信頼できる参加者に権利を譲渡し、2人でギャンブルルームに行き、首輪を差し出せ…ってことか?』


突如、筆談に切り替えた銀二の考えを慮り、森田もそれに調子を合わせる。
「もしものときは……俺の後始末をお願いしてもいいですか。首が吹っ飛んで野晒しってのはどうも……」
『その通りです、銀さん…勿論これは最後の手段…俺があと2つ首輪を回収すれば銀さんを巻き込む必要はなくなります…ですが、もしものときは…第3放送前にG-6のギャンブルルームへ同行していただきたい…!』
「確かに野晒しってのはあまり気分のいいもんじゃあねぇな……分かった。万が一のときは俺に任せろ…」
『首輪の回収は協力する…が、ギャンブルルームには同行出来ない』
「…ありがとうございます。銀さん…」
表面上の会話では賛同を得られ、礼を述べる森田。だが、肝心の筆談での申し出は却下され、失意を拭えない。
そんな森田に銀二は続けてメモを渡す。

『俺はまだ死ぬわけにはいかない。この島でやるべきことがある』
『銀さん…一体何をするつもりなんですか? 俺に協力できることは…?』
森田のまっすぐな視線に銀二は若干の戸惑いを覚えた…銀二にはこの時点で読めていた。
これからの己れの行動によって、森田がどう動くのか…
(それでもいいか…森田は…それでこそ、こいつは……)

そして、銀二は原田に教えたのとほぼ同じ内容……

主催側の規模… 黒幕が帝愛、在全、蔵前であること。

自分がバトルロワイアルの首脳会議に参加し、今回の企画立案をしたこと。

病院がらみのスキャンダルを利用し、この場をもって主催者を潰すこと。

脱出の申請を行うはずのD-4ホテルは禁止エリアだが、何らかの方法で脱出の申請を行うことができること。

これらをメモに次々と書き出していった。
無論、急な沈黙を主催に疑われぬように、表向きは再会を喜ぶ談笑まじりの会話をしながらの筆談である。


「銀さん…それじゃあ、俺そろそろ行きます。首輪集めないと時間が危ないから…」
すべてのメモを読み終えた森田は立ち上がると、銀二から視線を反らし、そう告げた。
「森田…!」
「何ですか…銀さん…?」
そんな森田に銀二は声をかけるが…振り向いた森田の表情から何かを察する……
「…原田さんがギャンブルで勝った相手に村岡という男がいる。そのとき結んだ契約で、その男は首輪の構造や性質…首輪の解除に役立つ情報や物資の収集と調達をしている。
もしかしたら、首輪そのものもサンプルとして採取しているかもしれない。必要ならば、その男から首輪を譲ってもらえ…確か、2時間程前にはE-2のギャンブルルームにいたはずだ」
「…ありがとうございます」
一礼すると、森田は辺りの様子を伺いながらその民家を後にした。

「なかなか切れ者のようやな…ただ運がいいだけってわけじゃなさそうや…」
森田が出て行き、2人きりとなった家の中で原田は口を開くと同時にメモを見せる。
『病院周辺はゴタゴタしとる。迂闊には近づけん』
「森田鉄雄か…何にしても再会できてよかったやないか。あんたの言う通り、頼り甲斐のある仲間……」
「森田はもう来ませんよ…私の前には…仲間としてはね」
原田の言葉を遮り、銀二は強く語った。
「どういうことや…!?」
原田には銀二の言っていることがさっぱり理解できない。
病院の監視を続けながら、2人のやりとりを聞いていたし、森田が出て行ったあとに残されたメモも確認した。
得に2人が仲違いして分かれるような要素など微塵も感じられない。
「私には分かるんですよ…原田さん。奴が私の元を離れるのは…いや、奴はとっくに離れていたんです…この島に来るよりも…ずっと前に……でも、安心してください。
味方ではないが…決して私やあなたの働きを邪魔するようなことはしない…あいつは…そういう男です……」
そう呟く銀二は、どこか遠くを見つめるような眼差しで、森田が去って行った方向を見つめていた。


森田は一人走りながら思い出していた。銀二と分かれたあの日のことを………

『結局…銀さんも誰か大きな悪党のために動いてるだけの悪党じゃないんですか…?』

『俺たちのすることで得をするのは悪党だけじゃないですか…』

巨悪を征するのはそれより大きな巨悪……銀二のその思想と、それに基づく動きぶり……
森田はそれに憧れた…そして、乗り越えたかった…金になりたかった……

しかし、森田は気づいた。銀二でさえ、より大きな巨悪に征される巨悪でしかなかったことに……
銀二とともに動いても、特をするのは巨悪たちだけだと………

(帝愛、在全、蔵前…銀さんよりも大きな巨悪……今回、銀さんはそいつらを潰そうとしてる…でも……)
森田は思う…銀二はやはり違うと……
(そいつらを潰すために…どれだけの…無関係な人々が犠牲になる…! どれだけの血が流れる…このバトルロワイアルで……!!
結局、銀さんは巨悪のために動くことが基本になってる…この馬鹿げたゲームを企画すること…それも表向きは奴らの利益のために動いた結果…巨悪のために動いた結果…
いや……帝愛、在全、蔵前を潰すことだって…もしかしたら、別の巨悪へその資本を譲渡するための策の一つでしかないのかもしれない………)
森田は何か強く…それでいて弱い視線のようなものを感じて振り向いた。
…しかし、そこには誰もいない。

(さよなら…銀さん…)
再び民家に背を向けて走り出す森田の頬を一粒の雫が伝い、地面に音を立てて落ちていった……



【F-4/商店街家屋内/黎明】

【原田克美】
 [状態]:健康
 [道具]:拳銃 支給品一式 
 [所持金]:700万円
 [思考]:もう一つのギャンブルとして主催者を殺す ギャンブルで手駒を集める 場合によって、どこかで主催と話し合い、手打ちにする 銀二に従う
※首輪に似た拘束具が以前にも使われていたと考えています。
※主催者はD-4のホテルにいると狙いをつけています。
※2日目夕方にE-4にて赤木しげるに再会する約束をしました。カイジがそこに来るだろうと予測しています。
※村岡の誓約書を持つ限り、村岡には殺されることはありません。原田も村岡を殺すことはできません。
※村岡に「24時間以内にゲーム主催者と直接交渉窓口を作る」という指令を出しました。中間報告の場所と時間は次の書き手様にお任せします。
※村岡に出した三つ目の指令はメモに記されています。内容は次の書き手様にお任せします。成功した場合、原田はその時点で所持している武器を村岡に渡す契約になっています。
※『島南、港を探せ』『病院内を探索する』『黒幕は帝愛、在全、蔵前』『銀二はアカギや零とは違う形の対主催体制をとる』という内容の銀二のメモを持っています。
※森田が主催と交わした契約を知りました。

【平井銀二】
[状態]:健康
[道具]:支給品一覧 不明支給品0~1 支給品一式 褌(半分に裂いてカイジの足の手当てに使いました) 病院のマスターキー
[所持金]:1300万
[思考]:見所のある人物を探す カイジの言っていた女に興味を持つ 病院、港を探索する 証拠を掴む 猛者とギャンブルで戦い、死ぬ
※2日目夕方にE-4にて赤木しげると再会する約束をしました。
※2日目夕方にE-4にいるので、カイジに来るようにと誘いました。
※『申告場所が禁止エリアなので棄権はできない』とカイジが書いたメモを持っています。
※原田が村岡に出した指令の内容、その回収方法を知っています
※この島で証拠を掴み、原田、安田、巽、船田を使って、三社を陥れようと考えています。※森田が主催と交わした契約を知りました。


【F-4/商店街家屋外/黎明】

【森田鉄雄】
 [状態]:左腕に切り傷 わき腹に打撲
 [道具]:フロッピーディスク(壊れた為読み取り不可) 折り畳み式の小型ナイフ(素材は絶縁体) 不明支給品0~2(武器ではない) 支給品一式  船井の首輪(爆発済み)
 [所持金]:1000万円
 [思考]:遠藤を信用しない 人を殺さない  首輪を集める 銀さんに頼らない
※フロッピーで得られる情報の信憑性を疑っています。今までの情報にはおそらく嘘はないと思っています。
※遠藤がフロッピーのバックアップを取っていたことを知りません。
※森田が主催と交わした契約を知りました。南郷と第3放送の一時間前にG-6のギャンブルルーム前で合流すると約束しました。
※以下の依頼を受けました。契約書を1部所持しています。
※黒崎から支給された、折り畳み式の小型ナイフを懐に隠し持っています。
※黒幕が帝愛、在全、蔵前であること、銀二がバトルロワイアルの首脳会議に参加し、今回の企画立案をし、病院がらみのスキャンダルで主催者を潰すこと、D-4ホテルで脱出の
申請を行うことができる可能性について聞きました。

――――――――――――――――――――――――――

【依頼内容】

制限時間内に首輪を6個集めること。
期間は依頼受託時から、第4回放送終了まで。
死体から集めた首輪は1個、生存者の首から奪った首輪は2個とカウントする。
森田鉄雄、平井銀二の首輪は3個とカウントする。
第4回放送を過ぎても集められなかった場合は依頼未達成とみなし、森田鉄雄の首輪を爆破する。
森田鉄雄がギャンブルルームに規定数の首輪を持参し、申告した時点で依頼達成とする。
資金の受渡は申告と同時に、ギャンブルルームにて行う。

【報酬一覧】

第2回放送終了までに集めた場合
ゲームを棄権する資金1億円+ボーナス2億円

第3回放送終了までに集めた場合
進入禁止エリアの解除権(60分間)>※
他者に譲渡可能。ただし、渡す側、受け取る側、双方の意思確認が必要。
確認がとれない場合、権利そのものが消失する。

第4回放送終了までに集めた場合
報酬、ボーナスともになし

※補足>進入禁止エリア一箇所の永久解除権(権利が発生してから60分間以内に使わないと無効)


139:英雄(前編)(後編) 投下順 141:深緋な虚言
137:紫苑の底闇 時系列順 145:同窓
129:強運 原田克美 150:記録
129:強運 平井銀二 150:記録
129:強運 森田鉄雄 146:主催




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