ギコ冒険 第二話


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第二話 【迷っちまったか? ゴルァ!】 


 一時五十分。一向に常盤町に着く気配が無いギコとヒトカゲ。茂名と一緒に出たのだが、どうも道を間違えたらしい。常盤に行くはずが、真白森に行ってしまったらしい。ここは、常盤森よりすごい天然の迷路で、一度入ったらもう出られないといわれている代物だ。その代わり、奥には何かあるといわれている。

 「ゴ……ゴルァ。迷っちまったみたいだ。ヒトカゲ」
「そ、そんな事言われたって。こ、怖いですぅ」
二人とも、脅えている様だ。森の異様な静けさか? それとも、薄暗く、今にもお化けが出そうなところか? だ、だが、兎に角怖いのである。因みに、此処に入った人間は二度と戻ってこなかったそうだ。(第三者のナレーターも怖がっている)
「そうだ。ヒトカゲ!御前確か火の粉とか使……」
擬古が言い切る前にヒトカゲがアッサリ言った。
「レベルが低いから無理です。それに、覚えてたら使ってますよぉ」
「そ……そうか。と、ところで此処何処?」
ア、ア! (ナレーターが怖がっている) と、取り乱した。すまない。
歩きながら擬古とヒトカゲが話していると、何時の間にか、森の奥あたりに着いた様だ。看板があって、かすれた文字で、
  『森の奥』
と書いてあるのだ。
「奥……ねぇ? 何か怪しい匂いがプンプンするぜ。ゴルァ」
擬古は、そういいながら地面を探り始めた。

 探ってから少し経つと、地面から古い鉄板が顔を出した。鉄板には、大きく『常盤行き地下通路』と書いてある。擬古は、鉄板を引っ張り、開け様とした。
「フンガー!」
鉄板は、意外と簡単に動き、大人が一人は入れそうな穴が開いている。その中から、男が一人出てきた。その男は、外見からして二十代で、腰に一個ボールを着けている。
「やっと出れたー! ここに入ってから五ヶ月位かー」
男は、擬古に気付かず(見えているはずだが)上がってきたようで、擬古に気づくと、ものすごく驚いていた。
「ひ……人!? 人だよな、人だよな!」
「人ですが何か?」



    ○ ● ○ ●


その後、数分間に亘ってここに居る訳を説明した(された)。因みに、男の名前は喪羅々(もらら)である
「そうかそうか。擬古君も災難だったね。僕のピジョットで送ってあげよう」
そう言うと、喪羅々は、持っているただ一つのボールを地面に投げつけた。そして、そのボールの中からは、普通のピジョットと色の違う物が立っていた。その姿は、稲妻が乗り移ったようだ。
「い……色違い!? あの希少価値の高い奴が何故此処に?」
その擬古の質問に対し、いたって普通に喪羅々は答えた。
「ハハっ。そんな事言われたって困るよ。僕が物心着く前から懐いていたんだよ」
その答えに、「そうですか」と口を開けながら言った。
「さあ。ピジョット! この人を常盤に連れて行くんだ!」


今頃言うが、彼は最近問題になっている真白森の消えた人間について調査をしに来たようだ。だが、運悪くあの穴に突き落とされ、胸ポケットに入れていたピジョット以外は持っていかれたそうだ。
喪羅々が言うにはロケット団過激派の確率が高いらしいが、未だ真相は不明だ。


続く