2007年1月
宝島社 「バカミスじゃない!? 史上空前のバカミス・アンソロジー」に収録(書き下ろし)
2009年8月
宝島社 「奇想天外のミステリー」(宝島社文庫)に収録
年刊誌「このミステリーがすごい!」のバカミスコーナーを担当する小山正氏のプロデュースで、書き下ろしの“バカミス”を集めたアンソロジー。そのトップバッターとして登場するのが本作である。
冒頭でいきなり主人公が死に、辻ミステリ
最重要人物の命が狙われるサスペンスが、冥界と現世を股にかけて展開される。
“バカミス”を銘打ちつつ、
亀谷ユーカリや
東西大学の再登場、死後の世界のルールをベースにしてそれなりにミステリーの筋を通した展開、「長編と銘打たれた短編」の謎など、辻ミステリの王道を凝縮した作品でもある。
東西大学文学部教授の河東太朗と、その学生で愛人でもある寿々木ハンナは、ホテルで密会の際にフグ中毒に見舞われて死ぬ。
死後の世界でユーカリおばさんと出会った二人は、自分たちにも関係する某重要人物の命が狙われていることを聴き、幽霊となって現世に向かうが、そこには意外な展開が待っていた。
最終更新:2013年07月13日 09:51