婿ドノのいのちが危ない 1LDKエアコンなし死体つき


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1989年5月
新潮文庫

 克郎&智佐子シリーズの第6作。前作でついにゴールインした可能克郎智佐子の新生活が舞台となるが、折からの狂乱地価で二人の新居探しは難航し、本作以降の二人は転居を繰り返しながら行く先々で事件に巻き込まれていくことになる。ここでシリーズはトラベルミステリーシリーズ改めホームミステリーとして続いていく。

 克郎と智佐子が入居した古風な木賃アパートは、古本屋や銭湯に囲まれた住宅地にあり、当時狂乱地価のため姿を消しつつあった東京の下町の面影を残していた。
 個性的な住人に囲まれた二人は、入居早々幽霊を目撃し、そして古本屋での奇妙な殺人事件に端を発した連続殺人に巻き込まれていく。
 本作では、ほとんどアパート周辺が舞台になり、萱庭カヤ山辺記者以外の辻ミステリ関係者は姿を見せない。そのため、他のシリーズとは一線を画したホームドラマ的な印象が強くなっている。
 また、個性的な住人たちと可能夫妻とのやり取りには、この時代から減少していった下町住人のコミュニティへの思いと、それを崩壊させた狂乱地価現象への批判も読み取れる。

 克郎と智佐子は、家賃の安さと交通の利便性に惹かれて、南阿佐ヶ谷の「真珠荘」に入居した。そこは、1DKでダブルベッドを置くとスペースが足りなくなるような狭さではあったが、それでも二人の幸福な新婚生活は始まった。
 しかし、入居の夜に二人は首から縄をぶら下げたカップルの幽霊を目撃する。
 そして、家族と喧嘩して家出してきた智佐子の祖母・カヤが転がり込み、甘い新婚生活は終わりを告げる。
 そんな矢先に、アパートに隣接した古本屋で本の山が崩壊し、その山の中から店主が他殺体となって発見された。それは「真珠荘」を舞台にした連続殺人の始まりだった。
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