那珂一兵

 蟻巣常連の漫画家。
 作者のコメントによれば、永島慎二をモデルに水木しげるの風貌を加味して創造した人物。

 戦前、15歳で上京し、銀座のミルクホールで働きながら、東京を騒がせた犯罪事件に巻き込まれ探偵魂を見せた。(『怪盗天空に消ゆ』)
 貸本時代の苦労を経て人気漫画家となり、『トコトンくん』のアニメ化によってブレイクした。(『TVアニメ殺人事件』)
 多くの探偵たちと親交があり、自ら事件解決のために動くことも多い。
 温厚な好人物で、可能克郎萱庭智佐子の間を取り持とうと世話を焼いたり(『列車内での悲鳴はお静かに(未)』)、牧薩次可能キリコの結婚を身内のように待ち望んでいたりしている。
 新谷知久とは若い頃から深い親交があり、実の娘であるめぐみを諸事情から養女として託している。

 穏やかではあるが、戦前戦中の体制に対しては深い憤りを感じており、人道を蔑ろにする行為には怒りをあらわにする。

 『白雪姫の殺人(未)』で薩次とキリコの結婚式を夢見つつ波乱の生涯を終えるが、その探偵魂が不滅であることは『デッド・デテクティブ(未)』で描かれている。










最終更新:2010年11月28日 17:26
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