くらやみの天使たち


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1987年10月
双葉社 FUTABA NOVELS
1990年1月
双葉社 双葉文庫

 鬼堂修一郎(未)の弟・信二郎の一人称で語られる物語。
 修一郎は脇役ながら重要なポイントで登場している。

 終戦直後、時代が急変する中で、信二郎は多感な青春期を過ごしていた。
 映画マニアの信二郎は、映画館で偶然であった少女・奈良井粧子にほのかな恋心を抱き、男女共学化で彼女と級友になれたにも関わらず、それ以上踏み出せずにいた。
 そんな平凡な日々の中、信二郎が通う映画館の中で密室殺人事件が発生した。それを皮切りに、40年の時を越えて事件が続き、信二郎も粧子も友人たちも、運命の渦へと巻き込まれていく。

 著者の体験を下敷きにしたと思われる戦後青春記の瑞々しさと、劇中にちりばめられた膨大な映画についての蘊蓄が大きな魅力である。
 しかし、この物語の最大のポイントは、信二郎の40年以上に及ぶ数奇な「初恋」である。悲劇であるにもかかわらず、ある種の爽やかさを伴う不思議な読後感がある。 
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