辻真先ミステリワールド総合案内所(建設中)内検索 / 「犯人のお好みは麻婆豆腐だった」で検索した結果

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  • 可能智佐子
    ...」で克郎と婚約し、「犯人のお好みは麻婆豆腐だった(未)」で結婚する。  結婚後も仕事を続けるが、様々な巡り合わせで住宅事情に悩まされ、引っ越す先々で克郎共々事件に巻き込まれ、その中で一度流産も経験している。  現在は三児の母で、子どもたちが成長してからはカルチャーセンター通いを始めている。近年は、探偵役を夫に任せきりで、克郎の言葉以外で直接物語に登場することはなくなっていた。  薩次とキリコの最後の事件である「戯作・誕生殺人事件(未)」で久々に登場し、義妹キリコの出産をサポートした。
  • 克郎&智佐子シリーズ
    ...神にないしょで殺人 犯人のお好みは麻婆豆腐だった 新居住宅殺人シリーズ 婿ドノのいのちが危ない 1LDKエアコンなし死体つき 新妻は二度ずつだまされる 若夫婦の寝室に潜むヤツは誰だ 単発もの 殺人はフルコースのあとで 湾岸鉄道殺人事件
  • 可能克郎
    ...した。  その後「犯人のお好みは麻婆豆腐だった(未)」で智佐子と結婚するが、住宅事情に悩まされて同僚から「引っ越し魔神」とあだ名されるほどの転居を繰り返し、引っ越す先々で事件に巻き込まれることになる。  新聞記者という立場が犯罪者に目をつけられやすく、偽者が何度か登場しているが、それもまた彼に寄せられる信頼の裏返しとも言える。  その後、東京郊外のマンションに落ち着き、子ども3人も成長していたが、犯罪に巻き込まれる体質は変わらず、最前線で取材を続けながら犯罪を追っていた。 『残照 アリスの国の墓誌』で、夕刊サンを退職したことが語られたが、その探偵魂は尽きていない。  作者の証言によれば、容貌のモデルはタレントの愛川欽也氏とのこと。
  • 知床岬に夏は死ぬ
    1990年9月 中央公論社 C-NOVELS  三津木新哉(未)と綾川くるみの仲が進展する中、新哉の学生時代の恋愛が発端となって起きた事件にくるみが巻き込まれていく。  いつものトリオが、くるみとユーカリ&新哉に分かれ、物語は作者お得意のトラベルミステリーとして、礼文島、稚内、網走、知床半島等、道北から道東へと幅広く展開していく。また、時刻表トリックやアリバイトリックもてんこ盛りである。  しかし、物語の主眼はそうしたミステリー要素ではなく、新哉の過ぎ去った青春時代の思い出と、それを垣間見て揺れるくるみの心、そして新哉に思いを寄せていた女性たちの悲しい運命など、恋愛ドラマとしての印象が強い。  地方巡業中の新哉の留守宅を主婦気取りで掃除していたくるみは、新哉の学生時代の恋人・イトウフミコを名乗る女性から自殺予告の電話を受け、単身北海道へ飛ぶ。そして、稚内で伊藤...
  • 葉月麻子シリーズ
    概要 美人だが惚れっぽく要領の悪いユノキプロ所属のタレントの葉月麻子が、ゲスト男性への思慕をバネに意外な名探偵ぶりを発揮して事件を解決して行くパターン。当初はジョイノベルスでシリーズが開始され、「北斗星ロイヤル個室で誰が死ぬ」以降徳間文庫は「~誰が死ぬ」シリーズとして継続した。最後には麻子が恋をあきらめることになるのもシリーズのお約束で、彼女には失恋探偵の異名まである。だが、最後には彼女にも人生の転機が訪れてシリーズをしめくくっている。 作品リスト 殺しはレールに乗って 殺しは江戸のパフォーマンス 北斗星ロイヤル個室で誰が死ぬ 秘境西表島で誰が死ぬ 南九州噴煙の下で誰が死ぬ 南紀仙人風呂で誰が死ぬ 十和田湖畔に死体が踊る(未)(シリーズ最終作 夢瀬鬼人シリーズ第1作を兼ねる) 旅と恋と殺人と(引退後の麻子が再び殺人事件に巻き込まれる) 嵐の柩島で誰が死ぬ(未)(『探偵Xからの...
  • 婿ドノのいのちが危ない 1LDKエアコンなし死体つき
    1989年5月 新潮文庫  克郎&智佐子シリーズの第6作。前作でついにゴールインした可能克郎と智佐子の新生活が舞台となるが、折からの狂乱地価で二人の新居探しは難航し、本作以降の二人は転居を繰り返しながら行く先々で事件に巻き込まれていくことになる。ここでシリーズはトラベルミステリーシリーズ改めホームミステリーとして続いていく。  克郎と智佐子が入居した古風な木賃アパートは、古本屋や銭湯に囲まれた住宅地にあり、当時狂乱地価のため姿を消しつつあった東京の下町の面影を残していた。  個性的な住人に囲まれた二人は、入居早々幽霊を目撃し、そして古本屋での奇妙な殺人事件に端を発した連続殺人に巻き込まれていく。  本作では、ほとんどアパート周辺が舞台になり、萱庭カヤと山辺記者以外の辻ミステリ関係者は姿を見せない。そのため、他のシリーズとは一線を画したホームドラマ的な印象が強くなってい...
  • 三ツ江通弘
     トラベルライター瓜生慎シリーズのレギュラー。  瓜生真由子の父で、三ツ江コンツェルンの重鎮。  かつてはコンツェルンのトップ企業・三ツ江通産の社長だったが、「死体が私を追いかける(未)」で真由子の行動から自明党との不正な取引が明るみに出て、社長職を退いた。しかし、その後もコンツェルンの重鎮として君臨している。  当初は真由子と瓜生慎との関係を認めず、2人の仲を裂くための陰謀をめぐらせた。しかし、「火の国死の国殺しを歌う(未)」で、慎が命がけで真由子を守ろうとする姿を目の当たりにし、2人の結婚を認める。  企業本位の強い信念を持ち、金儲けのためにはダーティな手段も辞さないが、根はロマンチストで彼なりに金を稼ぎ企業を拡大することに夢を見いだしている。自由人気質の慎とは意見が合わないが、慎の探偵能力には一目置いている。慎を関連企業に取り込みたがっているが、それは娘や孫のためだけではなさ...
  • 迷犬ルパンと殺人結婚
    1988年12月 カッパノベルス 1994年4月 光文社文庫 (現在、各社電子文庫で入手可) 迷犬ルパンシリーズの第11作  川澄健と木暮美々子が通う文成中学校(未)の文化祭準備に端を発し、連続殺人へとつながっていく一連の怪事件を、おなじみのルパンファミリーが追う。健と美々子がほとんど主役となって、朝日刑事とランはいつもより出番が少なくなっているが、影が薄いというほどではなく、レギュラーメンバーの軽妙な会話は健在。水上刑事をはじめとする警視庁捜査一課の出番も多い。  連続殺人の中での犯人消失等のトリックは魅せるものがある。しかし、本作の主題になるのは、健と美々子の友人・讓とみどりのそれぞれの親の過去の恋に始まる水面下の悲恋物語である。讓の父・東洋夫とみどりの母・住子に容疑がかかる中、二人の無実を信じ、復縁の後押しをするレギュラーメンバーの善意は、シリーズの王道であり大変...
  • 神保亜子
     正義感の強い女子大生で、赤羽プロ所属のテレビレポーター。  アジの干物が好物であることから「味子」のニックネームがつき、その名から食通と誤解されてグルメ番組を多数担当することになる。実際には酒好きの味音痴である上、言動が率直なため、グルメレポーターとしては苦戦している。その反面、大食漢で普通に美味しいものは、素直に味わうことができる。  陽気で快活な女性であるが、恋人の永坂進吾が交通事故で下半身不随のまま入院しており、その事情は周囲のスタッフにも明かしていない。  取材先で良く事件に巻き込まれるが、その際には真吾から電話で様々な示唆を受け、探偵役を務めている。  トラベルライター瓜生慎シリーズ中断時の主役だったため、『ソウル発殺人物語』で瓜生一家に主役を返すような形で退場している。その後『緑青屋敷の惨劇』では、手術のために渡米中の進吾の手を借りず、単身で事件に挑...
  • 幻影城で死にませう
    1991年9月 ソノラマノベルス 伝説の推理雑誌「幻影城」とは無関係。 古城を模したホテル、同じ設計の二つの建物、自動人形のコレクション、異様な雰囲気を持つ美青年探偵など、古典ミステリを意識したガジェットが満載。しかし、古典本格ものとは少し違い、おなじみの可能克郎が狂言回しとなることで現代の雰囲気が強調され、パロディ的な味を出している。 主人公の百目鬼優は、出自に曰くのある銀髪の美青年ということで、シリーズ化されてもおかしくないキャラクターだったが、本作のみの登場で終わっている。 海に面したホテル「幻影城」は、古城型別荘二棟を利用して十八年前に建てられ、自動人形をはじめとする様々なコレクションを有していた。取材に訪れた可能克郎は、客の一人が、自動人形に胸を射抜かれたことを皮切りとする奇怪な事件に巻き込まれる。しかも、ホテルに向かう橋が爆破され、古城の人々は孤立を強いら...
  • 『殺人事件』殺人事件
    1991年5月 双葉社 FUTABA NOVELS 1993年3月 双葉社 双葉文庫  薩次&キリコシリーズが講談社を離れ、タイトルも“架空交通機関”にこだらなくなった新展開の第1作(注)。以後、本シリーズは特定の出版社に定住しないまま、様々な題材を扱うことになる。そして、本作の枕詞は“殺人事件”となり、推理小説そのものを題材にした連続殺人が展開される。また、薩次とキリコの結婚問題が大きくクローズアップされ、本作以降は薩次の迷いとキリコの焦りがシリーズの縦糸になる。  事件は、推理作家志望者たちの勉強会を舞台にした連続殺人で、トリックやダイイングメッセージなど謎解きの要素が強い。  また、前述の薩次とキリコの関係や、夕刊サンのカルチャーセンター事業、本作でプライベートの一端が明らかになる水上刑事の活躍、作家・辻真先の存在など、シリーズファンを喜ばせる見所も多い。 ...
  • 超特急燕号誘拐事件
    2001年5月 光文社 光文社文庫  ユーカリおばさんシリーズの完結編。  ただし、シリーズ最後の事件は1993年の「津軽海峡死景色(未)」であり、本作では亀谷ユーカリは物語冒頭ですでに他界しているので、内容的には中断していたシリーズの後日談になっている。  主な舞台は、関係者の回想で語られる、若き日のユーカリが遭遇した列車消失事件である。  ユーカリの死後、アトリエ「銀の鈴」の今後を考えながら清掃に来ていた三津木新哉(未)とくるみの夫妻は、ユーカリの旧友を名乗る四条杉彦・小百合夫妻の訪問を受ける。彼らの口から語られたのは、昭和10年に四条夫妻とユーカリが出会った特急燕号車中で起きた奇怪な事件の物語だった。  皇室の家系につながる華族だった杉彦は、当時浅草の踊り子だった小百合と恋に落ち、駆け落ちを決意して東海道本線の特急燕号に乗り込んだ。  し...
  • 仮題・中学殺人事件
    1972年1月 朝日ソノラマ サンヤングシリーズ(ハードカバー) 1975年12月 朝日ソノラマ ソノラマ文庫 1990年4月 東京創元社 合本・青春殺人事件 (創元ミステリ’90)に収録(ハードカバー) 2004年4月 東京創元社 創元推理文庫(2009年現在入手可) 辻ミステリワールドの原点となった長編。 両足の不自由な少年推理作家・桂真佐喜が執筆する牧薩次・可能キリコ主役の連作推理小説と、その薩次が執筆し(あれ?)真佐喜のモノローグで進む物語が交互に語られながら、一本の長編を形作る形式になっている。二つの世界の物語が交錯する中で、探偵役が最後に「読者」を犯人として指摘するというミステリ史に残るトリックが最大の特色である。 本作では、中学時代の牧薩次と可能キリコ、若手記者時代の可能克郎とその相棒の山辺記者がデビューしており、21世紀まで続く辻ミステ...
  • 宇宙戦艦富嶽殺人事件
    1981年7月 徳間文庫  薩次&キリコシリーズがソノラマ文庫を離れ、一般向け作品として再スタートした作品。本作を皮切りに、シリーズは架空の乗り物を冠した「~殺人事件」のタイトルで続くことになる。  事件は、神戸の六甲大学にあるアニメーション研究会を舞台にした連続殺人事件であり、70年代末から80年代にかけてのアニメブームと、それを取り巻く若者たちの活動を、リアルに追っている。  また、舞台は東京から神戸、そして安曇野へと飛び、トラベルミステリー的な展開も盛り込まれている。  テーマ的には、アニメという新たな文化に取り組む若者と保守的な大人との対比、アニメ業界を取り巻く厳しい状況、そして戦時中から続くある種の人々への批判など、作者らしい主張が盛り込まれている。  小説外の人物を安全圏に置かない「意外な犯人」の指摘も行われ、総じて辻ミステリの見本とも言うべき内容になっ...
  • 川澄健一
     川澄律子の夫で川澄ランと健の父親。  律子とは中学校以来の同級生で、健にそっくりの正義感の強い人物だったが、病気で早世したため作品中での登場は「鉄腕ルパン~迷犬ルパンスペシャル(未)」での回想シーンのみ。  近所の医学生手塚治虫(未)が描くキャラクター“ケン一”のモデルにされたらしい。
  • 新谷めぐみ
     『TVアニメ殺人事件』で初登場。  薩次とキリコの同級生で、新谷知久編集長の娘。  事件の中で不可解な行動を取る。 注意:以下、『TVアニメ殺人事件』のネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。  実の父親は那珂一兵で、彼女が生まれたときに不遇だった那珂から、新谷に預けられていた。  事件の中で、恋人を失い残された子どもを流産するという不幸に見舞われる。  その後、立ち直って別の男性と結婚し幸福な家庭を築く。  『白雪姫の殺人(未)』で久々に姿を見せ、実父・那珂一平の最期を看取った。
  • 田丸
     夕刊サンにおける可能克郎の上司で、初登場時は編集局長だったが、現在は取締役に昇進している。  関西方面で活動するトップ屋から転身したという経歴を持ち、発行部数を稼ぐためならなりふり構わない態度を取る。  しかし、根は情に厚い人物で、ジャーナリスト魂も持ち合わせており、克郎や山辺に対して適切なフォローを行い、事件解決に貢献することもある。
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    Total - (from 2009/10/14) 今日 - 昨日 - はじめに 本ページのお約束 シリーズリスト 辻ワールドの主な名所 辻真先作品購入ガイド ネタバレコラム 新刊情報『たかが殺人じゃないか  昭和24年の推理小説』(東京創元社 2020/5/29) 最新長編小説。 昭和二四年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校三年生になり、初めての男女共学を経験する。勝利を含む推理小説研究会と映画研究会の男女5名の仲間は、顧問の勧めで卒業旅行代わりの合宿に出かけるが、そこで彼らは奇っ怪な密室殺人事件に遭遇する。さらに連続して起こる殺人事件に、少年達と那珂一兵が挑む。 戦後混乱期の激動の時代を背景にした青春ミステリー。 【祝!ミステリランキング3冠! 】 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国...
  • 蟻巣オールスター
    可能克郎、那珂一兵など、スナック蟻巣常連のサブキャラクターたちが中心になる作品群。 牧薩次など探偵役キャラクターたちは登場しないか、登場しても事件の中心にはからまない。 その他、常連キャラクターが出演していながら各シリーズも収まりにくい作品も、ここで紹介する。 (可能克郎が中心になるものは、可能克郎シリーズで紹介) アリスの国の殺人 ピーターパンの殺人 犯人 存在の耐えられない滑稽さ 白雪姫の殺人 怪盗天空に消ゆ―幻説銀座八丁 デッド・ディテクティブ 残照 アリスの国の墓誌 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説 たかが殺人じゃないか  昭和24年の推理小説 短編 銀座某重大事件(講談社『名探偵登場!』に収録 那珂一兵登場)
  • ブーゲンビリアは死の香り シンガポール3泊4日死体つき
    1984年6月 新潮文庫  克郎&智佐子シリーズの第1作。多くの作品でワトスン役をつとめてきた可能克郎が、萱庭智佐子というパートナーを得て、主役に昇格した作品。  克郎と、ツアーコンダクター智佐子との奇妙な出会いから物語は始まり、その克郎が智佐子の引率するシンガポールツアーに参加して、連続殺人事件に巻き込まれていく。  物語の主軸は、初めての担当ツアーで連続殺人事件に見舞われる智佐子と、彼女への思いを募らせながら事件に巻き込まれていく克郎との恋愛模様である。失恋直後で、しかも元恋人がフィアンセとツアーに参加しているという状況の中、明るく元気に事件に立ち向かう智佐子の姿は好感が持てるものであり、その智佐子を陰ながら助けようとする克郎の姿も読者の共感を誘う。  また、トラベルミステリーとして、舞台であるシンガポールについての蘊蓄が豊富に盛り込まれており、主軸である数々の事...
  • 神保亜子シリーズ
    トラベルライター瓜生慎シリーズが「北海で殺そう」で一区切りとなり、瓜生真由子の妊娠に伴う産休の扱いになっている間、トクマノベルスで刊行されたシリーズ。 女子大生グルメレポーターの味子こと神保亜子が、カメラマンの空閑三九郎(未)とともに取材先で殺人事件に巻き込まれるストーリー。 亜子の恋人で、下半身不随のために入院中の永坂進吾が、亜子からの電話を受けて安楽椅子探偵の役割を果たしている。 瓜生夫妻の復帰とともにシリーズは中断したが、後に朝日ソノラマから「緑青屋敷の惨劇 味子の怪奇探偵レポート」が刊行されている。 味子さん、殺人です 探偵さん、迷宮です 犯人さん、復讐です ソウル発殺人物語(第2期瓜生慎シリーズ第1作を兼ねる) 緑青屋敷の惨劇 味子の怪奇探偵レポート
  • 川澄ラン
     朝日正義とルパンが暮らす川澄家の長女で、ユノキプロ所属のタレント。脇役専門でスターと言える立場ではないが、体力と幅広い交友関係を生かして、多くの仕事をこなしている。  朝日とは恋人関係になるが、朝日の保守的な頑固さのため、男女としての仲は進んでいない。  父・健一はすでに他界しており、母・律子、弟・健との三人家族で、代々木の一軒家に住んでいる。  高校時代はバレーボール部の名アタッカーで、卒業後に後輩の伝手でユノキプロに所属し女優になった。  ややがさつな性格で、家の中ではあられもない姿でうろついて朝日や家族を困らせることがあり、愛車の赤いコスモハードトップをしばしば暴走させている。初登場時は未成年だったが、すでに酒豪になっており、朝日をあきれさせていた。  しかし、正義感は強く、弱きを助ける江戸っ子気質は旺盛で、朝日よりも熱心に事件捜査に取り組むこともある。 ...
  • ルパン
     迷犬ルパンシリーズの主人公。  朝日正義刑事の飼い犬で、人間の名探偵に匹敵する推理力を有する。もちろん、人語は話せないが、証拠品をくわえてきたり、手がかりに向かって吠えたりすることで、朝日刑事やその仲間たちに事件のヒントを与えている。その名探偵ぶりは、警視庁捜査一課の面々からも一目置かれているほどである。  チャウチャウと柴犬の雑種で、茶色い毛玉のような姿をしている。  出生不明の野良犬だったが、朝日が下宿する川澄家の飼い犬・サファイア(未)と出会ったことと、朝日が屋台で食べていたおでんをちょろまかしたことがきっかけで、そのまま川澄家に居着き、ユノキプロをめぐる連続殺人事件の解決に貢献したことで、正式に朝日の飼い犬となった。  すばしっこくいたずら好きで、食べ物や履き物をかっさらうことが趣味。朝日を日常的に翻弄する一方、自分に好意的な人間相手には素直に振る舞う要領のよさがあ...
  • 朝日正義
    「迷犬ルパンシリーズ」の副主人公。  警視庁捜査一課の若手刑事で、ルパンの飼い主。おでん屋の屋台で好物のゲソをルパンに奪われるという形で出会い、下宿先の川澄家が飼っているサファイア(未)といい仲になったルパンが、なし崩し的に川澄家に転がり込んできた。ルパンと協力して事件を追ううちに、事実上ルパンの保護者となっている。(朝日が登場しない『東海道本線殺人事件(未)』では、キリコに“ルパンに飼われている刑事さん”と言われている)  九州出身で、世間のイメージする“九州男児”を実体化させたようなキャラクターである。本来は長身の二枚目だが、ルパンにからかわれて三枚目を演じることも多い。写経が趣味という古風さで、質実剛健な性格だが、正義のためには後先を考えずに突っ走る癖があり、その真っ直ぐな行動が他者の目にはコミカルに映ることもある。そのため、「体力勝負の張り込みには向いているが、知恵の輪を...
  • 亀谷ユーカリ
     ユーカリおばさんシリーズの主人公。  初登場時74歳の熟女で、伊豆・城ヶ崎海岸近くの高原にアトリエ「銀の鈴」をかまえ、人形を作って暮らしている。 少女時代からリベラルな考えを持ち、モダンガールとして行動していた。  昭和初期に、銀座のミルクホールで給仕のアルバイトをしていた頃、少年時代の那珂一兵や、同僚の青年コウちゃんと組んで、東京を騒がせた犯罪事件に挑んだこともある。また、昭和10年には、特急燕号の消失事件にも関係していた。  恋人・結城龍巳が徴兵から逃れきれず城ヶ崎海岸で投身自殺をした後、結婚したがユーカリの自由奔放が夫から理解されることはなく、娘・さおり(未)が結婚し夫が死去してからは、龍巳が命を絶った場所の近くで人形作りに打ち込む日々を送っていた。  孫娘のくるみや、その恋人・三津木新哉(未)と行動するようになってからは、日本中を飛び回って犯罪を追う一方、二...
  • 桂真佐喜
    「仮題・中学殺人事件」のもう一人の主人公。 中学生の少年推理作家で、長編デビュー作を執筆中。 乗り合わせた旅客機が自衛隊機と接触した事故のため、母親を失い両足の自由を失っている。奇跡の生存者として話題になったが、作家デビューは事故の前から決まっていた。 同じく事故で両親を失った加賀美清子は隣人で、足の不自由な真佐喜の面倒をよく見ているが、真佐喜から寄せられる恋心には気づいていないらしい。 事故の責任者である林一曹が謎の死を遂げたことについて、ある疑惑を抱いている。 真佐喜ルートの物語では、薩次やキリコの物語の作者となっている。 この桂真佐喜は、作者のもう一つのペンネームであり、自身の本の巻末解説を桂名義で行うこともある。
  • 東秀介シリーズ
    天才少年東秀介(未)を主人公にしたシリーズ。 東西大学学長・東京一郎(未)の息子・秀介は、平凡な高校生を装っているが実は超人的な天才児で、コンピュータープログラマとして巨万の富を有している。 その秀介は、恋人のアイドル歌手・尾上志津子(未)を犯罪から守ったことがきっかけで、秘密殺人組織・安楽死保証組合と戦うことになる。 シリーズは、安保との決着がつかないまま2作のみで中断しているが、このリストでは秀介のデビュー作である「私のハートにあなたのメスを」も加えた。 私のハートにあなたのメスを(脇役として秀介がデビューした作品) 秀介ファイルNo.1 秀介ファイルNo.2
  • 萱庭カヤ
     可能智佐子の祖母。  克郎 智佐子シリーズ第1作の「ブーゲンビリアは死の香り」で、「故郷の福島に住む智佐子の祖母」としてすでに話題に出ていたが、「南の島のお熱い殺意(未)」での電話出演で初登場。その後、「自由の女神にないしょで殺人(未)」で、智佐子を追ってニューヨークに姿を現した。  かなりの高齢であるが元気な熟年女性で、薙刀の達人でもある。智佐子に武道を教えた他、警察に招かれて薙刀の指導を行ったこともあり、その縁で大関(未)警部からも一目置かれている。  また行動力もあり、東京へ家出してきたときには、高齢にもかかわらず近所の喫茶店の仕事を見つけて働いていた。  智佐子を大変可愛がっている。そのため、智佐子のためとなると新婚家庭へもためらわず乗り込み、克郎を婿殿と呼んで叱咤する。しかし、内心では克郎にも信頼を置き、孫を囲む蟻巣常連の探偵達を好ましく思っている。 ...
  • 銀の鈴
     亀谷ユーカリが伊豆・城ヶ崎海岸近くの高原で営む人形アトリエ。  ユーカリの恋人であった結城龍巳が徴兵から逃れきれず投身自殺をした場所の近くに建てられた。  ユーカリの手による様々な表情のおばあさん人形が展示されていて、販売もしているがユーカリの気に入らない客には販売を拒否することもある。  他シリーズとの接点はあまりないが、「迷犬ルパンの名推理(未)」では那珂一兵やルパンがここを訪れている。  ユーカリの死後は、ユーカリの旧友・四条杉彦・小百合夫妻に管理が委ねられ、公開が続けられている。  人形作家・中島萬里氏の「人形の美術館それいゆ」がモデル。
  • 井崎総三
     「ブーゲンビリアは死の香り シンガポール3泊4日死体つき」と「犬墓島」に登場。  文英社のエリート社員で、父が部長であることからも将来が約束されていた。  仕事も対人関係も一見そつがなく、可能克郎からは「目立ちたがり」と指摘されている。しかし、実は打算的な小心者で、予想外のトラブルに出会うと対応しきれない弱さがある。  萱庭智佐子と恋人関係にあったが、より将来に有利と見て榛名歌子と婚約し、智佐子を捨てている。しかも、その直後に事件に巻き込まれると、酔って智佐子に泣きつく醜態も見せている。  また、犬墓島の事件では、彼の小心さが事件の引き金となり、事態を複雑なものにしていた。  決して悪人ではなく、内心では自分の弱さを知りプレッシャーを感じているが、それがあまり救いになっていない。作者がたびたび物語の中で指摘する「大人の弱さ、無責任さ」を体現するキャラクターである。  犬墓島の...
  • 葉月麻子
     ユノキプロ所属のタレント。  二十代後半のベテランで、映画、TV等の派手な芸歴には恵まれないが、イベントキャスターとしてあらゆるイベント司会をこなす能力があり、ユノキプロの主戦力の一人となっていた。  正義漢の強い美人ではあるが、男性運には恵まれず、事件の中で知り合った男性への恋をバネにして事件解決に奔走するも、解決後はその男性を失うことがシリーズのお約束になっており、「失恋探偵」の異名を持つ。  ユノキプロの堀マネージャーから想いを寄せられ、意気投合しつつも彼を男性として見ることができず悩んでいたが、その恋人未満の関係も思わぬ形で幕を閉じることになる。  1993年の「十和田湖畔に死体が踊る」で度重なる失恋に終止符を打ち、夢瀬鬼人(未)に探偵役を譲って結婚退職した。  その後、1995年の「旅と恋と殺人と」で、新たな事件に巻き込まれている。
  • トラベルライター瓜生慎シリーズ
    概要  辻ミステリの中で、最長・最多のシリーズ。  今世紀に入り、他のレギュラーシリーズが完結したり中断したりする中、2011年まで新作がコンスタントに出版され続け、完結した。  1979年に「死体が私を追いかける(未)」で初登場したトラベルライター瓜生慎は、家出中の女子大生三ツ江真由子と出会ったことから事件に巻き込まれ、それが縁で真由子と結ばれる。  その後も、職業柄日本各地へ旅することが多い慎は、行く先々で事件に巻き込まれる。しかし、本人の意思とは裏腹に推理力に恵まれた慎は、真由子のサポートを受けながら探偵役を務めていく。  やがて、「殺人者が日本海を行く(未)」で二人は正式に結婚し、子どもの誕生が間近になった「北海で殺そう」をもってシリーズはひとまず完結する。  二人は産休を取るという名目で、徳間ノベルスにおける辻ミステリの主役は神保亜子に譲った。その後二人は、「ソ...
  • 迷犬ルパンシリーズ
    赤川次郎の「三毛猫ホームズ」を意識したシリーズで、朝日正義刑事に飼われた雑種犬ルパン(可能キリコや水上刑事はルパンの方が飼い主とコメントしている)が、人間の探偵顔負けの推理で事件を追う。 朝日の下宿する川澄家の長女で朝日の恋人の川澄ランと、彼女の弟・健も、ルパンと共に事件を追い、シリーズ途中からはそして健のGF・木暮美々子もレギュラーに加わる。 正伝のシリーズの他に、他作品のパロディをメインにした「迷犬ルパンスペシャル」シリーズも執筆され、「迷犬ルパンと三毛猫ホームズ」では三毛猫ホームズとも共演している。 「迷犬ルパンと里見八犬伝」を最後にシリーズは中断している。そして、2000年の「デッド・ディテクティブ(未)」でルパンのある秘密が明らかになったことを最後にシリーズが完結している旨を、作者がネット掲示板で述べている。  また、2013年の薩次 キリコシリーズ完結編「戯作・誕生殺人...
  • 不倫探偵局シリーズ
    概要 清新女子大に通う学生・大道寺ルリ子は、警視庁捜査一課の権藤猛彦警部と不倫関係にある。そのルリ子が、友人の岸本修子、轟勝江と共に“不倫トリオ”として、事件を解決して行く連作短編集。 作品リスト 不倫探偵局出動せよ! くたばれ!不倫探偵局 死の影温泉ただいま混浴中(権藤の登場しない後日談の長編)
  • 鬼堂修一郎シリーズ
    元CHKディレクター鬼堂修一郎(未)を中心としたシリーズ。無頼派で女癖の悪いテレビマン鬼堂修一郎が、テレビ黎明期のエピソードを交えつつ、事件に関わっていく。元テレビマンである作者の体験が投影されたシリーズ。 なつかしの殺人の日々 くらやみの天使たち 電気紙芝居殺人事件(薩次&キリコシリーズも兼ねる)
  • 意外な事実
    【警告】ネタバレ注意! 「デッド・デテクティブ(未)」を未読の方は、ページ下方の文に視線を向けないでください。そして、ブラウザの「前へ戻る」ボタンを押して、前画面に戻ってください。  はだかの探偵(未)と呼ばれた老人が、最後の事件で命を落とした後、本人の希望で犬に転生したのがルパンである。
  • 川澄健
     川澄ランの弟で初登場時は中学生。後に高校に進学している。  姉同様、言葉には遠慮が無く、性的な話題も平気で口にするが、行動面では亡父・健一譲りの正義漢で、母・律子にも信頼されている。年齢の割には人望と腕っ節にも恵まれ、中学校の後輩たちからも一目置かれている。  下宿人で姉の恋人の朝日を兄のように慕っており、ルパンとも仲がよい。  家族公認のGF・木暮美々子とのコンビで事件を追うことも多く、シリーズ後半からは準主役的に出番が増えている。
  • 綾川くるみ
     ユーカリおばさんシリーズのレギュラー。  亀谷ユーカリの孫で、綾川さおり(未)の一人娘。  祖母の正義感と行動力を受け継いだ女子大生で、恋人の三津木進哉(未)と共に、ユーカリの助手として多くの事件に関わりながら全国を旅してきた。  ユーカリの探偵旅行が一区切りついた20世紀末頃に新哉と結婚し、三津木に改姓している。  2001年にユーカリが世を去ってからは、時間のあるときに「銀の鈴」を管理していた。その後、ユーカリの旧友である四条杉彦・小百合夫妻に「銀の鈴」の管理を委ねて退場した。
  • 夢瀬鬼人シリーズ
    概要 葉月麻子が女優引退前に巻き込まれた事件で、文英社の芸能記事を請け負っていたフリーライター夢瀬鬼人(未)が首を突っ込んできた。無責任を自認するお調子者ながら、何故か抜け目が無く各方面への顔も広い彼は、恋人の文英社社員伊奈川莢(未)と組んで探偵役をつとめ、事件を解決に導いた。 以後、麻子に代わって、鬼人と莢のコンビが日本各地の事件を解決していく。 作品リスト 十和田湖畔に死体が踊る(未)(葉月麻子シリーズ最終作を兼ねる) 奥志摩の海を死体が泳ぐ 長崎雨の港に死体が祈る
  • たかが殺人じゃないか  昭和24年の推理小説
    2020年5月 東京創元社 『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続き、若き日の那珂一兵が活躍するシリーズ。 昭和二四年、ミステリ作家志望の少年・風早勝利(通称 カツ丼)は、名古屋市内の新制高校三年生になり、初めての男女共学を経験する。 勝利を含む東名学園の推理小説研究会には映画研究会と合同で男女5名の仲間が集まっていた。彼らの間には、新たな時代への希望と困惑、ほのかな恋心、激動を生き抜くための厳しい現実など、さまざまな思いが交錯する。 そんな彼らは、顧問・別宮操の勧めで卒業旅行代わりの合宿に出かけるが、そこで彼らは奇っ怪な密室殺人事件に遭遇する。そして、さらに連続して起こる殺人事件に、少年達と那珂一兵が挑む。 戦後混乱期の激動の時代を背景にした青春ミステリー。 本書のタイトルには、作者が長年にわたってアニメ作品や推理小説などの中に込めてきた「人間の生命と個人の誇りに勝...
  • ネタバレコラム:劇中の事実と虚構
    ネタバレ注意!  辻作品の特色として、牧薩次を中心に劇中の人物が小説を書き、その劇中劇と劇中現実が入れ子になって、読者にトリックを仕掛けるというパターンが多々あります。特に、「仮題・中学殺人事件」から「TVアニメ殺人事件」までの初期6部作は、「TVアニメ殺人事件」のエピローグで、薩次とその友人皿塚麻樹による創作と明言されてしまっています。(一部、現実か創作か曖昧な部分はある)  そうすると、薩次とキリコは少年時代に殺人事件に遭遇したことはなく、二人の探偵としての実績は薩次がミステリ作家としてデビューしてからのものということになります。  しかし、その後の作品で二人が数々の事件に遭遇する中で、中学時代以来の探偵としての実績は随所に語られています。また、後年辻ミステリ世界を支えることになるレギュラー陣のほとんどは「TVアニメ殺人事件」でデビューしており、これを劇中劇と割り切ってしま...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ツムツム攻略Wiki|ゲームエイト - Game8[ゲームエイト] 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) アイプラ攻略Wiki|アイドリー...
  • 牧薩次
     「仮題・中学殺人事件」でデビューした、辻ミステリワールドの名探偵第1号。  名前は、辻真先(つじまさき)のアナグラム。  初登場時は推理作家志望の海東中学二年生。  西郊高校を経て、東西大学まで進学し、卒業後はそのまま推理作家を生業としている。  ジャガイモのようにデコボコした容貌から、ポテトと呼ばれている。  おとなしくはったりが効かない性格であるが、推理力は抜群で、小説だけではなく現実の事件にも何度も関わってきた。  その一方、心優しいヒューマニストで、逮捕された犯罪者に対して思いやりを見せたり、本当の悪に対しては強い憤りを示したりしている。  また、彼の書く劇中小説がドラマとからんで、読者や編集者など小説外の人物をも巻き込むメタトリックを作り出すこともある。  中学以来の相棒である可能キリコとは高校時代からはっきりと恋人同士に発展し、その愛情は深く強固に...
  • 可能克郎シリーズ
    概要  厳密には「可能克郎」を探偵役にしたシリーズではないが、克郎と夕刊サンが中心になった作品や、克郎が巻き込まれたシリーズ外の事件などをここにまとめる。 作品リスト 霊柩車に乗った狙撃手 殺されてみませんか(未) 幻影城で死にませう はだかの探偵 弔い島殺人ステージ 奥飛騨、殺人慕情 津軽、殺人じょんから節 短編 東京鐡道ホテル24号室(光文社文庫『江戸川乱歩に愛をこめて』収録)
  • 瓜生慎
     文英社の雑誌「鉄路(未)」を中心に活動するトラベルライター。  長いアゴと、その先の生えそろわない髭がトレードマーク。  穏やかで臆病ながら正義感と反骨心は強く、事件を追う際はプロの殺し屋とも自然体で向き合う度胸を発揮する。  1979年に「死体が私をおいかける(未)」でデビュー。取材旅行中に女子大生・三ツ江真由子が関係する連続殺人事件に巻き込まれ、それが縁で真由子と恋人同士となった。その後、「殺人者が日本海を行く(未)」で真由子と結婚し、「北海で殺そう」で、長男・竜(未)が誕生する。大企業経営者である舅・三ツ江通弘には、真由子と仲を何度も妨害された。真由子との結婚後も、価値観の相違から通弘と対立するが、竜の誕生後は関係が好転している。しかし、三ツ江グループの保護下に入ることは断固として拒み、筆一本で妻子と共に生活してきた。  取材中に事件に巻き込まれることが多く、ト...
  • 近江由布子
    「蟻巣」のママ。 『TVアニメ殺人事件』で、ユノキプロ所属の声優として登場。声と美貌を兼ね備えたスター声優で、中込攻と電撃結婚し周囲を驚かせた。 その後、『アリスの国の殺人(未)』からは、新宿ゴールデン街に「蟻巣」を開業し、辻作品の探偵たちにたまり場を提供することになる。 蟻巣のカウンターで探偵たちの聞き手を務める一方、自ら事件に巻き込まれたり探偵たちをアシストすることもあった。 90年代半ばに声優を引退し、その後は「蟻巣」の経営に専念していた。 その後、中込が病に倒れ介護が必要になったため、2016年に「蟻巣」を閉店し舞台から姿を消した。
  • コウちゃん
    「怪盗天空に消ゆ―幻説銀座八丁」に登場した青年。ミルクホールでアルバイトをしていた若き日の亀谷ユーカリの同僚である。少年時代の那珂一兵も交えたトリオで、銀座男爵事件を追った。後に渡米している。 【以下、ほぼネタバレ】  実は、探偵デビュー前の某名探偵である。  後に帰国し、1935年に短編「銀座某重大事件」で那珂一兵と再会し、共に事件を追った。そして、1937年に岡山で起きたある殺人事件で世間から認められ、伝説の名探偵としての道を歩むことになる。 (『銀座某重大事件』では、堂々と本名を名乗っております)
  • 可能キリコ
    牧薩次と中学以来のパートナーで、恋人関係を経て現在は牧夫人。 通称スーパー。実家がスーパーマーケットであったことと、入門書レベルの学習で武芸や特殊技術をマスターする驚異的な学習能力ゆえに、この通称がある。 家族に両親と実兄の克郎がいるが、その後両親はスーパーマーケットを閉店し地方で隠居している。 押しの強さと行動力は薩次を上回り、コンビの牽引役をつとめている。 百芸に秀でているものの、器用貧乏な面があり、ユノキプロにタレントとして所属しながら、ホステス、カメラマン助手、イラストレーターなどの仕事を転々としている。 陽気で強気だが、根は寂しがり屋で、結婚について態度を決めかねる薩次に対しては長年に渡って苛立ちを感じていた。 1997年の本格・結婚殺人事件(未)で、ようやく薩次との長い春にピリオドを打ち、各シリーズの探偵たちの祝福を受けてゴールインした。 これを機に、...
  • 薩次&キリコシリーズ
    概要  辻ミステリの原点となったシリーズ。  推理作家志望の中学生・ポテトこと牧薩次と、そのガールフレンド・スーパーこと可能キリコとのコンビが、学園周辺で起こる事件を追うパターンから事件が始まった。また、薩次が書く推理小説内の事件がドラマにからんでいくメタ・フィクション的な展開もある。  基本的には薩次が推理担当、百芸に秀でたキリコが行動担当であったが、二人が大人になるに従ってキリコの超人性は影を潜め、現実的なカップル探偵になっていく。  二人はシリーズを重ねるにつれて、友達から恋人へと関係を深めていき、薩次は本職の推理作家業の傍ら、キリコと共に実際の殺人事件にも数多く出会っていく。  キリコの兄・可能克郎は、その後多くのシリーズにも出演し、辻ミステリワールドの顔となっていく。また、第6作の「TVアニメ殺人事件」では近江由布子をはじめとして、スナック蟻巣ゆかりの面々がデビューして...
  • ソウル発殺人物語
    1988年4月 トクマノベルス  トラベルライター瓜生慎シリーズの新展開第1作であり、神保亜子シリーズの第4作でもある。  「北海で殺そう」で物語に一区切りをつけ、“産休”として神保亜子に主役を譲っていた瓜生夫妻が、長男・竜(未)を伴ってトクマノベルスに復帰した作品。  2つのシリーズのレギュラーが顔を揃えており、引き継ぎにふさわしいクロスオーバー作品になっている。  韓国で取材旅行中の瓜生慎は、ソウルで義父・三ツ江通弘の会社が関係する殺人事件に巻き込まれ、その一方で瓜生真由子と1歳の長男・竜は、ライター復帰のための取材旅行に向かう途中、味子こと神保亜子や空閑三九郎(未)と出会い、山口県でソウルの事件に関係している人物を追うことになる。  対馬海峡を隔てての二カ国を舞台にした国際犯罪に、竜をも交えた瓜生一家と、味子・三九郎コンビによる合同捜査が展開される。  トラベルミ...
  • @wiki全体から「犯人のお好みは麻婆豆腐だった」で調べる

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