僕たちは、今、学校で、『故事成語復活プロジェクト』という活動をやっています。このページを通して、故事成語のよさについて見直してもらいたいとおもいます。ここでは、故事成語の意味や故事を紹介していきます。
矛盾 (韓非子)
意味 前後のつじつまがあわないこと
故事 昔、楚の国で盾と矛を売る商人がいた。その商人は、「自分の矛はどんな盾をも破ることができるし、自分の盾はどんな攻撃も防ぐことができる」と誇っていたが、ひとに「お前の矛でお前の盾をついたらどうだ」といわれ、答えられなかった、という故事から。
五十歩百歩 (孟子)
意味 似たり寄ったりであまり差がないこと
故事 孟子がたとえ話で恵王に、「戦場で、あるものは五十歩逃げ、あるものは百歩逃げた。そしたら五十歩逃げたものが百歩逃げたものを卑怯だと笑った。王はこれをどう思うか」と質問したところ、恵王は、「それはいけない。ただ百歩逃げなかっただけで、五十歩逃げたものも、逃げたのには変わりないから」と答えたという故事から。
漁夫の利 (戦国策)
意味 両者が互いに争っている間に、他の人が苦労せずに利益を得ること
故事 蘇代が易水を通り過ぎようとしていた。ドブ貝がちょうど殻をあけていたらシギが来てドブ貝を食べようとした。そしたらドブ貝は殻を閉じ、二匹とも離そうとしなかった。そしたら、漁師が来て二匹ともとっていってしまったという話から。
呉越同舟 (孫子)
意味 仲の悪い者同士が協力し合うこと。
故事 呉の国と越の国は長い間争っていたが、その敵同士がたまたま同じ船に乗り合わせたときに、暴風雨にあったときに、互いに助け合ったという話から。
背水の陣 (史記)
意味 必死の覚悟で物事に当たること。
故事 漢の韓信は、数万の兵を率いて二十万の兵を持つ趙軍戦ったときに、わざと後ろに川のある地形を選び、見方に決死の覚悟をさせ勝ったという故事から。
四面楚歌 (史記)
意味 敵に囲まれ孤立しているところ。
故事 項羽の軍(楚軍)は、垓下の地に砦を構えて守った。しかし楚軍は兵の数も少なくなり食糧も尽きてしまった。それを、劉邦の軍(漢軍)と諸侯の兵隊は何重にも取り囲んでいた。夜、漢軍が四方から楚の歌を歌うのを聞いて項羽は、楚の人がたくさんいるのは、自分の本拠地である楚までもが漢軍の手に落ちたと思ったということから。
水魚の交わり (三国志)
意味 互いに無くてはならないほど親しい仲のこと。
故事 関羽と張飛は、劉備が自分たちを差し置いて新しく来た諸葛亮ばかりに相談しているのに不満をもらしたところ、劉備は、「私に孔明(諸葛亮)がいるのは、魚に水があると同じで、無くてはならないのだ」と答えたことから。
白眉 (三国志)
意味 一団の優れた者(物)の中で、最も優れたもののこと。
故事 劉備に仕えていた馬良は五人兄弟で、みな優秀だった。その中で最も優れ
ていたのが馬良で、その馬良の眉毛には、若いころから白い毛があったことから。
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