高槻やよい 長編1


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美希「あふぅ、ハニー!お腹すいたのー」
P「ちょっとまってくれ、今手元に何も無いんだ」
美希「そんなこと無いの!ハニーからおにぎりの匂い、略しておにい臭がするの!」
P「なんだよ、そのイカが連想されるような臭いは」
美希「いか?何でイカなの?ねぇ?」
P「・・・・何でもない」
美希「ねぇねぇ、はにぃ教えてよ?よかったら実際に見せてくれてもいいよ?」
P「お前、絶対わかってやってるだろ!」
美希「みきはおバカさんだからわからないの、ハニー教えて?」

ったく、こういうところが美希の可愛いところであり、辛いところだよな

P「あー、美希!あのn」
やよい「美希さん!」
唐突に後部座席のやよいが声を上げた

なんだ?珍しいな

美希「やよい?どうしたの?」
やよい「その・・・あの・・・あんまりップロデューサーさんを困らせないでください!」
美希「なに?やよいもハニーのことすk」
やよい「あわわわわわ!違います!とにかくやめてくださーい」
美希「もう、しょうがないの」

そういって美希は俺をからかうのをやめた

それにしてもさっきのやよいの慌て様は何だ?
なにやら胸に引っかかるな

そんなことを考えながら、また車を走らせた


アイドル、なんて一般的に聞けば、如月千早や菊池真を思い浮かべるだろう
だが、俺が今プロデュースしている子達
まぁ高槻やよいと星井美希何だが・・・
彼女たちもれっきとしたアイドルであって
俺にとっては千早や真よりも輝いているはずなのだが

俺のプロデュースがうまくないのか、それとも別の何かが原因か
765プロでは落ちこぼれ組と呼ばれ、なかなか人気が出ていなかった

まぁ美希は俺にべったりなのだが、やよいはどこかそこに遠慮してしまってるところがあるようだ

単純だけど元気いっぱいで根性があって、まっすぐな性格
純真で、言われた冗談をそのまま真に受けてしまったりして
無邪気でキュートな性格のやよいは、同年代という事もあり美希ともすぐに仲良くなったようだ

だから相性は悪くないのだが、やよいは最近持ち前の元気さが無いような気がする
いつものように「Πタッチ」しても元気が無いし、得意のガルウィング挨拶もやらなくなった

しかも俺との会話もだんだん少なくなってきたように思う
まぁ俺が美希にかかりっきりなのが問題なのかも知れないが

そんな事で今日は、やよいと美希をオフにした

たまには妹や弟たちと遊ぶ期間も必要だろうと思ったからだ

不良っぽいことに耐性が無いから、そっちに流れることは無いと思うが心配だなぁ

大丈夫かなぁ


そんな風に考えていると事務所にやよいが現れた

やよい「・・・・・おやようございます」
明らかに元気の無いやよいの覇気の無い挨拶
P「ん?やよいどうした?今日はオフだぞ?」
やよいが急に驚いた顔をして俺の顔を見てきた

やよい「えっと、その、うううううう・・・・」
やよいが俺の顔を見た瞬間、顔を真っ赤にしてうずくまってしまった
年上のお兄さんにあこがれる感情という奴だろうか?

俺のやよいも順調に成長しているなぁなどと思っていたら
やよいが突然立ち上がり、大声で叫んだ

やよい「プ、プロデューサーは!美希さんの彼氏さんなんですか!!??」

お前はいったい何を大声で言ってるんだ?そんなことあるわけないだろ?

P「お、おい!やよいいったい何を!」
俺は何でやよいがこんなことを言うのかわからなかった

だって最近は・・・・えーっと最近は・・・・
美希に抱きつかれて喜んだり、美希のグラビアに鼻の下伸ばしたり
美希にハニーって呼ばれて喜んだり・・・・

確かに、美希にかまいすぎかもしれない・・・・・

やよい「だって、だって、最近はずっと美希さんとばっかで・・・私・・・私・・・・ぐすっ」

やよいが事務所の玄関で泣き出してしまった

何事か、と、律子や小鳥さんが出てきた

俺がどうすればいいかわからずわたわたしていると、律子がやよいを連れて会議室に行ってしまった
律子に「絶対入ってこないでくださいね!」と釘を刺された手前、どうすることもできない

おとなしく、小鳥さんの淹れてくれた旨いコーヒーに口をつけると小鳥さんが尋ねてきた
小鳥「いったいどうされたんですか?あのやよいちゃんが泣き出すなんて・・・」
小鳥さんも心配そうにしている

俺は、今までの事をすべて話した

小鳥さんは、じっと黙って聞いていたかと思うといきなり
小鳥「プロデューサーさん!何考えてるんですか!」
とすごい剣幕で怒られてしまった

何考えてるんですかって言われても、俺も男だし、美希にそんなことされたら・・・ねぇ?

とはさすがにいえないので、次のお叱りの言葉を待つことにした

小鳥「やよいちゃんは今思春期の真っ只中なんですよ?もう少しその辺を・・・」

その辺を・・・のあたりで俺の聴力は機能しなくなったようだ
その辺をわからせるために、今夜私と・・・なんて風にならねーかなー
とか不謹慎な事を思っていると、会議室から律子が出てきた

律子「やよいはもう大丈夫ですから、行ってきてください」


律子に言われるまま俺は会議室に入った

<やよい>
律子「いったいどうしたの?やよい?」
律子さんのやさしそうな声が私に聞こえました
でも、私は泣き止むことができなくて・・・そのまま結構泣いちゃいました

で、だいぶ落ち着いてきたので、律子さんに
最近プロデューサーさんのことを思うと胸が苦しいこと
プロデューサーさんが美希さんとじゃれてるのを見ると胸がきりきりしちゃうこと
この前美希さんの胸でプロデューサーさんが喜んでいたこと
それ自分にはできなくて、キュゥゥゥンってなっちゃうこと

いっぱいいっぱいお話しました

そしたら、律子さんが
律子「それはね、やよいがプロデューサーの事を好きってことなの」
って言ってました

でも、私はプロデューサーさんも美希さんもお父さんもお母さんもみんな、みんな好きですよ?って言ったら
そういうことじゃなくてもっと特別な好きなんだよって言われちゃいました
なんだか難しいです

その後、プロデューサーさんは特別なんだって事を説明されたんですけど、よくわからなかったです

でも、律子さんに話をしたら、少し楽になった気がします

そう言ったら律子さんがプロデューサーさんを呼びに行きました

なんだかちょっと会うのが怖いんですけど、でも大好きなプロデューサーs・・・え?
大好き?・・・・大好き・・・・
そんな時、そっと扉が開いてプロデューサーさんが入ってきました

P「・・・やよい?」
シーンとした会議室におれの声が響いた
やよい「はい!」
昔のやよいの元気な声が聞こえた

P「元気になったのか!!よかった!」
俺が心底ほっとしたのも束の間やよいが俺に抱きついてきた
やよい「プロデューサーさん!大好きです!!」

俺は突然のやよいの告白に驚いた
P「・・・それって・・まさか?」
俺の問いに元気なやよいの声が答えてくれた
やよい「はい!特別に大好きです!!」

俺はやよいの快活な笑顔にKO寸前だ
やよい、いつからそんな卑怯な技を・・・

やよい「さっきまでわからなかったんですけど、律子さんから教わりました!特別な好きを!!」

おい、律子、お前はいったい何を吹き込んだんだ?濃いか?会いか?

やよい「だから、私はもう我慢しないってきめたんです!!いいですか?」

うるうるとした目で俺を見つめてくるやよい
そんな目で見つめられて断れるのは男じゃなくガチホモだけだろ?

P「ああ、やよいが望むならな」
やよい「うっうー!いえーい!」

俺とやよいはハイタッチを交わした

P「それにしても驚いたよ、やよい」
俺は心臓の動悸を整えつつ、そんなことを言った

やよい「私もです!だからよろしくです!お兄ちゃん!!」

は?お兄ちゃん?
P「何でおにいちゃんなんだ?」

やよい「Pさんと美希さんは特別な好きなんです。で、その正体がわかったんです!!」
確かにさっきもそんなことを言ってたな
P「で、正体っていうのは?」

やよい「お兄ちゃんとお姉ちゃんです!特別に好きな家族でも私には弟と妹しか居ないからわから無かったんです!」
ああ、なるほどね
やよい「でも、さっきわかりました!こんな妹じゃだめですか?」
おいおいそんな目で見るなよ、肯定しかできないだろ?
P「そんなことないぞ!遠慮なく甘えてくれ!やよい」

やよい「うっうー!お兄ちゃん!よろしくのハイ・ターッチ!!」

そういって俺たちはもう一度ハイタッチを交わした

その姿は傍から見れば、本当の兄妹のようだったかもしれない



やよい編 終