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石狩沼田駅


「夜高あんどん祭り」のまち、雨竜郡沼田町の中心駅である。所在地は沼田町北1条3丁目である。
かつては札沼線との分岐駅でもあり、路線名の「沼」の由来となっていた。

石狩沼田駅の様子

駅看板1 駅看板2
駅看板3 名所案内(クリックで拡大)
駅の風景1留萌(・増毛)方面を望む) 駅の風景2深川方面を望む)
ホーム跡上の水道 ホーム跡上のプランターと植え込み
駅舎内の様子 「クラウス15号」の写真(クリックで拡大)[※]
窓口利用を促す貼り紙(クリックで拡大) 駅前の風景
駅前広場のステージ(クリックで拡大) 「沼田駅前」停留所

駅情報

 1面1線の地上駅である。かつては2面3線で、北側に島式ホームの跡が残っている。駅舎は現役のホームに隣接しており、内部には切符販売窓口(営業時間は7:20 - 14:20、日・祝日休み)や待合所、水洗式トイレがある。窓口では深川 - 札幌間、深川 - 旭川間のSきっぷを購入することも可能である。また駅舎内の壁には、沼田町指定文化財かつJR北海道指定準鉄道記念物である「クラウス15号」蒸気機関車の写真が展示されている[※]。なお当駅は現在、深川駅から依頼された嘱託職員によって切符販売や清掃作業などが行われているのだが、地元の沼田町はこの状態を維持するべく掲示板の貼り紙を通じて鉄道利用者に窓口での切符購入を呼び掛けている。

 当駅は1910年11月23日に留萌本線の中間駅として開業した。当初の駅名は「沼田」であったが、1924年4月25日に現在の駅名に改められた。その後1931年10月10日に札沼線が当駅まで開業すると、留萌本線と札沼線の接続駅として機能するようになった.札沼線の路線名にある「沼」は「石狩沼田」からきている.しかし,1972年6月19日に札沼線の当駅 - 新十津川間が廃止されたことで再び純粋な留萌本線の中間駅となった[1]

 駅の南口は駅前広場として整備されており、この広場を横切るように道道324号線が通っている。道道を左手にしばらく進んだところには中央バス、空知中央バスならびに町営バスの「沼田駅前」停留所があり、空知中央バスで深川へ向かうことができるほか、沼田町営バスの路線が多度志、恵比島およびほろしん温泉などに向かっている。かつては旧札沼線の代替として北竜町碧水との間を結ぶ路線もあったが、2017年4月1日よりデマンドバスに移行している。また駅の周辺には沼田町の市街地が広がっている。

 なお,沼田町では毎年夏季に「夜高あんどん祭り」という行事が開催されている。この「夜高あんどん祭り」は富山県西部の砺波地域を起源とした祭りで、大小様々なあんどんを担いで市街地を練り歩き、フィナーレに大型のあんどんどうしをぶつけ合うというものである。南口の駅前広場も会場の一部となっており、開催期間中は交通規制が行われるほか有料の観覧席も設置されるようである[2]

石狩沼田~留萌間廃止に伴い、2023年4月1日より留萌本線の終着駅となる。

[※] 写真には「クラウス15号」の保存場所が沼田町内の農業資料館であると記されているが、現在は当駅から北へ自動車で約20分走ったところにあるほろしん温泉ほたる館の前に保存されている。

参考

[1] 矢代新一郎編集(2008)『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』 今尾恵介監修,新潮社.
[2] 沼田町『沼田町夜高あんどん祭り』(2014年10月現在)

[2014/08/10,奈サク]
[最終更新:2017/03/31、乗リツ]

隣接駅


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(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)

最終更新:2023年04月03日 10:28
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