#2 - May31 / 2008




 Suica には電子マネーに対応した現行型と,非対応の初期型があります.前者はバスや自動販売機での買い物などに利用できますが,後者はできません.プリペイドカードとして鉄道を利用する分には両者に違いはありません.

 初期型のカードは無料で現行型に交換できるそうで,機能制限もあるので初期型のカードを持ち続けるメリットはあまりありません.ちなみに初期型と現行型の見分け方はただひとつ,

  • カード表面の右下に Suica の意匠があるものが電子マネー対応の現行型.それがないのが初期型.

です.ちなみに発行時期などによって

  • カードの切れ込みが1ヶ所だったり2ヶ所だったり
  • 右上に iO のマークがあったりなかったり
  • ペンギンが居ない/1羽/3羽/いっぱい
  • カード左側が緑色じゃなくて水色

とまぁいろんな Suica が出ていますが,基本的に見分けどころは右下のマーク1ヶ所です.

 調べてみると,初期型 Suica の発売停止は 2003 年夏,一般に Suica で買い物ができるようになったのは 2004 年春のこと.JR 東日本は「初期型カードは電子マネーに対応していない」「無料で電子マネー対応型カードに交換している」旨をポスター等で告知していたそうですが,東京には盆暮れに出没する程度という私の耳には届かず,電子マネー対応 Suica とそうでない Suica があるということを知ったのは 2007 年初頭のことです.初期型カードを使って買い物ができず,キヨスクのお姉さんと共に「何で反応しないんだろう?」と首をひねったのは 2006 年初頭のことでした.

 北大鉄研会員・清水によれば 2007 年 11 月末時点での Suica 発行枚数は 2283 万枚,うち初期型は 330 万枚.初期型でも鉄道を利用するだけであれば特に困ることはないのですが,流通し続けていることが JR 東日本にとってなにか不都合があるのか,2008 年4月より JR の自動券売機に挿入すると


このカードは旧型なので無料で新型に交換します.
良いですね? [Y/y]

という旨のメッセージが表示されて,現行型に交換しないと切符の購入もチャージもできないようになってしまいました.

 しかし,このような強硬手段に出られると「余計なお世話だ!それなら俺は意地でも初期型を使い続けるぞ!」というひねくれ者が出てくるわけです.だけれども,チャージができないのでは援軍の来ない籠城戦と同じ.いつか兵糧が尽きて投降することになります.困り果てていたところ,JR 以外の民鉄・地下鉄の券売機であれば初期型カードでもチャージができることを発見.よし,「あと 10 年は戦える」・・・

 ちなみに PASMO は全て電子マネー対応型です.

[取材・文責:雅]




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