#5 - Jul27 / 2008

 本業の忙しさを言い訳に,気が付くと前回更新から1ヶ月も経ってしまいました.暑さ厳しい折,如何お過ごしでしょうか.

 さて,5月から始まりました「八王子通信」ですが,早くもネタ切れ気味です.毎月毎月様々なネタを考え出しては取材してくる鉄道雑誌各誌編集部にはほんと頭が下がりますね.まぁ中には・・・あ,いえ,何でもありませんこっちの話です.

 そういうわけで今回は小ネタです.下の写真をご覧下さい.




 「あぁ,これ知ってる.山陰本線の餘部橋梁だね?」 ・・・そういったあなたは慌てんぼうさんです.これは横浜市にある水道橋です.Google Map だとこちらMapion だとこちら

 ご存知の方も多いと思いますが,このような形状の橋梁を「トレッスル橋」といいまして,意外にあちこちで使われているものです.ちなみに「トレッスル」とは「架台」の意味だそうで,鉄骨で組んだ架台の上に橋を乗せるという構造になっています.スパン(=橋脚と橋脚の間の距離)を長くとることができずに橋脚の数が多くなることが欠点だそうですが,全体的に見れば使用する鋼材の量が少なくて済むことが長所だそうです.

 私は建築系は詳しくないのですが,聞きかじったところによるとこういう構造の橋は適度な弾力性というか「たわみ」を有することが重要だそうで,変にふにゃふにゃだったり,逆に硬すぎたりすると震動が加わった際にバランスを崩してしまうことがあるそうです.先の餘部橋梁では有名な列車転覆事故(余部鉄橋列車転落事故)が起こったことがあり,一般には強風が原因とされています.しかし単なる強風が原因ではなく,橋梁の中途半端な補修工事が原因で「たわみ」バランスに異常が生じ,強風と列車振動が相まって橋が歪んでしまったことが原因ではないかという見方も提唱されています (佐々木富泰・細谷りょういち「続・事故の鉄道史」日本経済新聞社;1995)

 それにしてもこの橋,赤く塗ったら餘部橋梁そっくりじゃありません?

[取材・文責:雅]




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