#6 - Sep8 / 2008
私事ですが,現在遅い夏休みの真っ最中です.
さて,夏と言えば涼しくなる話.今日は日本陸軍が遺した鉄道工作物の話です.戦争絡みは涼しくなる話が多いですからね~♪
写真の真ん中にコンクリート壁が2つ建っているのがわかるでしょうか.実はこれ,鉄道の橋脚なんです.写真の奥の方は谷になっていまして,その谷を越える橋を架けるために建てられた橋脚です.全部で4脚あります.「廃線?未成線?千葉県鎌ヶ谷市にそんなものあったっけ?」と,近ごろ話題の「日本鉄道旅行地図帳」を引っぱり出してきた貴方! 残念でした,この路線は載っていません.
何で載っていないのかというと,それはもちろん涼しい話題に通じるため・・・・・ではなく・・・何でだろう?
この橋脚は「太平洋戦争」中に,陸軍第二鉄道連隊が「鉄道を敷設する訓練」の一環として建設したものとされています.同連隊は千葉県の松戸~津田沼間に訓練として鉄道を敷設したとされ,この橋脚群はその一部分だそうです.
終戦後,敷設した鉄道の大部分を京成電鉄が買い取り,整備した後に今日まで続く「新京成電鉄」線として旅客営業を開始したとされています.ところがこの場所は整備から外れ,打ち捨てられてしまったそうです.地図で新京成線の路線や,周囲の道路との位置関係を確認すると面白いかもしれません.
どこが涼しくなる話かって? 涼しくなりませんでしたか.それは残念.それでは次回はきっと涼しくなる話をお届けしましょう・・・
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北海道大学鉄道研究会
(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2017年03月08日 17:58