交通図鑑 > 北海道の交通 > JR北海道キハ201系

キハ201系気動車
JR北海道


 キハ201系は非電化区間である函館本線小樽以西からの札幌への直通列車用に開発された車両で、731系電車と気電協調運転を行えることが最大の特徴である。電車の加速性能に合わせるために、一両あたり900PSという気動車としては破格の高出力となった。ちなみに900PSはDE10型ディーゼル機関車に匹敵する出力である。

 また、曲線区間でのスピードアップのために車体傾斜装置を装備している。車体傾斜装置は空気ばねの圧力を変化させることで、曲線区間において車体を最大2度傾ける装置である。この技術は後に開発される261系特急型気動車にも採用されている。

 車体は731系と同じ構造の軽量ステンレス製の3扉で、車内も731系と同じデザインのデッキなしロングシートである。ただし、トイレの位置は両者で異なり、731系では岩見沢・苫小牧方の先頭車に設置されているのに対し、キハ201系では中間車に設置されている。

 2014年1月現在、運転区間は函館本線(蘭越‐札幌‐江別間) となっている。開発当初の目的である小樽以西との直通列車の運用は朝夕に設定されている。その他にも、小樽-江別間では区間快速いしかりライナーや普通列車として、自慢の高性能を生かし、電車とほぼ同じダイヤで運転されている。また、気電協調運転は朝の倶知安発苫小牧行き普通列車(小樽-札幌間で731系と併結。札幌-苫小牧間は731系のみで運転)等で行われている。なお、2012年10月26日までは札沼線の札幌-北海道医療大学間での運用もあり、他の気動車よりも所要時間の短いダイヤが設定されていた。


その他の情報



区間快速としての走行風景 車内の様子
出庫 731系との併結運転

[2010/2/11]
[2014/1/14改]


Copyright c 1997-2010 北海道大学鉄道研究会
(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2017年04月09日 01:26
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