キハ281系気動車
JR北海道

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 キハ281系は札幌-函館間3時間運転を目指し、JR北海道が開発した特急型振子式気動車である。1992年にまず試作車の先頭車が開発され、すでに実績のあるころ式振子台車による試験が行われた。後に、JR四国8000系電車で採用された曲線ベアリングガイド式振子台車を装備した中間車が開発され、3両編成で試験走行が繰り返された結果、曲線ガイドベアリング式台車の見通しがついたことから、この方式による量産車が製作され、1994年3月から特急「スーパー北斗」として札幌-函館間の3時間運転が実現した。

 車体は先頭部を除き軽量ステンレス製で、車体断面はJR四国2000系気動車に準じている。先頭部は普通鋼製で見通しの向上と踏切事故時の運転手の保護などから高運転台式となっている。片手式のワンハンドルマスコンと情報装置のモニターが採用されている。

 エンジンは過吸気、インタークーラーつきの小型で高出力な直噴型機関が1両あたり2台設置され、変速機も日本初の変速1段+直結3段の高性能の新型となっている。これらは重心のバランスをとるために点対称に配置されている。台車はJR四国2000系気動車のものをベースに耐寒耐雪装備を施した振り子装置つき空気ばね式のボルスタレス台車である。また、振子の制御を行う指令制御装置(CC装置)は編成の自由度を考慮して全車に装備されている。ブレーキ装置は降雪時における130km/h運転時でも一定距離内で停止できるように、滑走再粘着制御技術(ABSの鉄道版)を用いた電気指令式ブレーキで排気ブレーキが併用される。これらの装備によって最高速度130km/h運転と曲線部の高速通過が実現されている。

 なお、後に登場した283系特急型気動車との併結も1両単位で可能となっており、多客時には283系の中間車を組み込んだ281系の姿を見ることができる。

 座席は785系電車のものと同様のフリーストップ式のリクライニングシートで、車内客室入り口上部にはLED式の情報装置があるほか、携帯ラジオでラジオ放送やBGMが聞ける設備が設けられている。グリーン車は2-1の3列シートで、重心のバランスをとるために車体中央で点対称になっている。トイレは試作車で循環式と真空式の比較がなされ、量産車からは真空式となっている。

 先頭部には「HEAT281」のロゴが入っていたが、2002年の789系電車の運転に伴い、「FURICO281」に変更されている。

 現在は特急「スーパー北斗」(札幌-函館間)、ホームライナー(札幌‐手稲間)で使用されている。


その他の情報


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走行シーン スーパー北斗

[2010/2/11]


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