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ノロッコ(釧路車)
JR北海道


 それまで客車+貨車改造トロッコ車で運転されていたノロッコ列車の置換え用として1998年に登場したノロッコ列車用客車。客車側に運転台を設置し、機関車を総括制御できるようにしたことで、終着駅での機関車の付け替え作業を解消したことが最大の特徴となっている。登場時の編成はオクハテ510-1、オハテフ510-1、オハ510-1の3両編成。

 オクハテ510-1は50系客車のオハフ51 4が種車で、半室運転台が取り付けられた展望車。車体はトロッコ車両として大きく側面が開いているほか、天井の内装材が撤去され、はりや柱がむき出しになっている。車内は長手方向に2人がけ、枕木方向に3人がけの木製ベンチを設置。車掌室はあるがトイレはない。

 オハテフ510-1はオハフ51 56を種車にした展望車で、中間車構造となっている。和式便所のほか、販売スペース、車いすスペースが設置されている。この2両は床面を従来より180mm高くしているほか、強化ポリカーボネイド製の簡易窓があり、雨天時や冬季間は締め切ることが可能となっている。

 オハ510-1はオハフ51 57を種車とした一般席車で、和式便所と車端部に温風暖房などのサービス電源装置を設置している。3両の中では最も原形を保っているといえる。

 釧路ノロッコ号は釧路運転所に配置され、釧網本線を中心に季節を問わず活躍している。北海道の自然を体験できる列車として非常に好評であったため、1999年にはオハテフ510-2、2004年にはオハテフ500-51の増備が行われ、現在では一般車を含めた5両編成での運転となっている。

釧路駅停車中の様子 オハ510-1

[2010/12]
[2013/10/2改]


Copyright 1997-2010 北海道大学鉄道研究会
(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2013年10月02日 13:28
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