列車に乗りながら北海道名物のジンギスカンをはじめとするバーベキューを楽しむことのできるバーベキューカーとして2000年に登場したのがナハ29000形である。元カートレイン用高速貨車のワキ10000形を種車として改造が行われた。車体はノロッコ号用車両と似た形で、ノロッコ号に使われているものと同じ材質のポリカーボネイト製の簡易窓が取り付けられている。車内はテーブルをはさんだ4人がけのボックスシートが配置され、テーブルごとにホットプレートが設置されている。開発当初は炭火の使用も考えられたが、防火上不可能であったために、電気式のホットプレートとなった。車体中央には冷蔵ショーケースや手洗い設備が設けられているほか、車端部には電源装置と非常口が設置されている。また、2002年の増備車は車体構造や塗色、車内の配置の一部が変更されている。
客車ノロッコ編成の中間に併結されることを基本としているが、アダプター幌を設置することで気動車との併結も可能な構造となっている。最近ではキハ141、142形気動車に挟み込まれる形で運行されることが多くなっており、2004年夏にはバーベキューカーの塗装に合わせたキハ141、142形気動車がバーベキューカー専用車となっていた。
その他の情報
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返却回送 |
ナハ29001 |
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ナハ29002 |
ナハ29003 |
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最終更新:2010年02月12日 03:09