幹在特の謎(きっぷの話題)


幹在特 」という言葉をご存知でしょうか。幹、在の文字が含まれており、新幹線と在来線を跨ぐときに何か意味を持つと思われる方も居ると思います。新幹線と在来線を跨ぐ時のきっぷを考えてみると、よく知られた割引に新幹線・在来線の乗継割引があります。しかし、乗継割引では券面に「乗継」と大きく表示されるので、「幹在特」はまた別物になることがわかります。さて、他に新幹線と在来線を跨ぐときの特殊な扱いがはてさてあったかな...

「新幹線」と称する「在来線」

 一般に「新幹線」として案内されるのは東海道・山陽・九州・東北・山形・秋田・上越・北陸の8路線です。が、この中に一部区間在来線の扱いを受ける路線が存在します。それは山形・秋田の2路線です。(厳密に言えば上越新幹線も。)
 山形・秋田新幹線は奥羽本線の一部・田沢湖線を標準軌に改軌して線路を新幹線と接続させ、東京方面から山形・新庄および秋田への直通列車の運転を可能にした路線で、「ミニ新幹線」などといわれますが、改軌した区間は「在来線」として運営されています。新幹線直通列車の合間を縫って地域輸送の普通列車なども走っているのです。

「幹在特」とは、これらの在来線改軌区間と新幹線区間をまたがる際に、 在来線区間に割安な特定特急料金を適用 することを示す券面表示です。当然のことながら東京・山形および大宮・大曲のように新幹線区間と在来線を跨ぐ特急券にはこの表示が出ます。

在来線内完結なのに...

それでは、次の画像を見てください。区間は盛岡・大曲、田沢湖線内の特急券になります。それなのに「 幹在特 」の表示があります。この券 単体 では新幹線と在来線を跨ぐ訳でもありません。さて、なぜでしょうか...


以下、つづく。

※上越新幹線の一部区間というのはガーラ湯沢・越後湯沢間のことを指します。この区間は上越線の支線として、すなわち在来線として扱われています。運行列車は全て特急扱いで、特定特急料金100円となっています。では なぜ幹在特にならない のでしょうか。
幹在特の券面表示の条件は旅客営業規則で明示されており、幹在特の本質を考えるときに触れたいと思います。

文責 里見 拓 (2008.09.05)