旭山動物園号は、2007年4月28日に運転を開始した臨時特急「旭山動物園号」の専用車両である。キハ183系気動車の一般車5両に改造が施されて登場した。
動物園への観光アクセス列車に使用されるということで、内外装ともに動物をテーマにした意匠が施されている。
まずは外装だが、元旭山動物園飼育係で絵本作家のあべ弘士氏が手がけたイラストが車体全面にラッピングされており、各車両にはそれぞれ名称が付けられている。登場当初は、旭川側よりキハ183-3「ホッキョクグマ号」、キハ182-47「ライオン号」、キハ182-48「チンパンジー号」、キハ183-4「ペンギン号」の4両編成であったが、2008年4月にキハ182-46「オオカミ号」が追加され5両編成となった。その後、2013年に内外装の全面リニューアルが行われ、ラッピングが一新されたほか、各車両の名称も「ホッキョクグマ号」→「草原のサバンナ号」、「オオカミ号」→「熱帯のジャングル号」、「ライオン号」→「北海道の大地号」、「チンパンジー号」→「鳥たちの大空号」、「ペンギン号」→「極寒の銀世界号」に変更された[1]。
次に内装に目を向けると、各座席には動物の顔が描かれたオリジナルの枕カバーが掛けられているほか、各車両の札幌側には「ハグハグチェア」という記念撮影用の座席が設けられている。登場当初の座席はR51型回転式リクライニングシートであったが、テーブルがないという不満が利用者から多く寄せられていたため、2010年のリニューアルにて「ハグハグチェア」を除く全ての座席が、テーブル付きのR55型回転式リクライニングシートに交換された[2]。また、1号車となる「草原のサバンナ号」(旧「ホッキョクグマ号」)には、「モグモグコーナー」という子供が靴を脱いで遊ぶことのできるフリースペースが設けられている。なお、この「モグモグコーナー」は、一般車時代に存在した「ちゃいるどさろん」というフリースペースを改装したものである。
旭山動物園号は、旭山動物園の開園期間に土休日を中心として札幌‐旭川間で運転される全車指定席の臨時特急「旭山動物園号」として主に使用されている。また、各種団体列車や特急列車の代走に使用されることもある。なお、キハ183系の一般車と連結することも可能であり、過去には車両メンテナンス等の理由により、一部の車両を一般車に差し替えて運転された事例もある。
その他の情報
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初期の外観(「ホッキョクグマ号」側) |
「オホーツク」との並び |
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初期の車内の様子 |
初期の「モグモグコーナー」 |
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初期の「ハグハグチェア」1 |
初期の「ハグハグチェア」2 |
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現在の外観1(「草原のサバンナ号」側) |
現在の外観2(「極寒の銀世界号」側) |
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現在の車内の様子 |
現在の座席 |
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現在の「モグモグコーナー」 |
現在の「ハグハグチェア」 |
キハ183-3 ホッキョクグマ号 |
キハ182-46 オオカミ号 |
キハ182-47 ライオン号 |
キハ182-48 チンパンジー号 |
キハ183-4 ペンギン号 |
キハ183-3 草原のサバンナ号 |
キハ182-46 熱帯のジャングル号 |
キハ182-47 北海道の大地号 |
キハ182-48 鳥たちの大空号 |
キハ183-4 極寒の銀世界号 |
参考
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北海道大学鉄道研究会
(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2014年09月19日 14:45