くろがね線
くろがね線とは
「くろがね線」というのは新日鐵の八幡地区と戸畑地区を結ぶ専用線の名称です.
専用線とは言っても,当時の国鉄との連絡もできるように設計されたかなり高規格な専用線.
建設当時は全線複線でしたが今は輸送量も減少して単線に.
減ったとは言っても,平日なら1時間も待てばトコトコとやってくる「くろがね線」の列車に出会えるはず…
くろがね線の列車
基本的に,先頭に電気機関車,最後尾にディーゼル機関車というプッシュプル運転.
これは,くろがね線の貨車にはブレーキ管が通っておらず,停止時にブレーキ力を得るために連結されています.
貨車は台車が中心で,日本では珍しいフード付きの貨車も走っています.
積荷は戸畑地区から八幡地区への半製品輸送が中心です.一方八幡から戸畑へはスクラップなどの輸送で,事実上「返空」と言えるでしょう.
運行
決まったダイヤはなく,戸畑で輸送が決まると動く,という形です.撮る側からしたらなんともやりにくい話です….
ただ本数は多く,平日なら1時間ほど待っていれば列車がやってきます.
撮影のコツ
八幡→戸畑の列車が動いたら,比較的短時間で折り返して戸畑→八幡の列車が運行されます.理由は先ほどの通りです.
列車は制限速度13km/hで非常にゆっくり進むので撮影はしやすいですが,線路を取り囲む高いフェンスと有刺鉄線がくせ者で,有刺鉄線の間から撮るとうまいことフェンスが写らずに済みます.
ただ,住宅街を走っているので防音対策はバッチリ.気づくと列車がやってきているので注意が必要です.
Pictures
撮影地に到着.石造りのレトロなトンネルを発見.
ぼーっと空を眺めていたら,突然やってきた!
これは八幡→戸畑の列車.
防水フード付きの貨車.
何も積んでいない貨車.八幡→戸畑の列車は返空で,積荷はあまりない.
最後尾にはディーゼル機関車が連結されている.これは貨車のブレーキ用.
撮影地の全景.この有刺鉄線を縫うようにしての撮影です…
トンネルからやってくる戸畑→八幡の列車.
かわいいイラストの電気機関車.
戸畑からの半製品がぎっしり.
機関車の上部には回転灯が.いかにも工場の専用線.
ディーゼル機関車全景.後追いは有刺鉄線が頭に刺さって痛いです.
まぁ,痛いのは有刺鉄線によるものだけではないんですけどね…
!!撮影に際しての注意事項!!
周辺は住宅街で,また近くの高校の通学路であるため,線路沿いは一般の方が非常に多いです.
カメラを持ってうろつくとかなり怪しい人になるので,注意してくださいね…!
(写真はすべて敷地外より撮影.北九州市八幡東区宮田町付近にて)
Copyright © 1997-2011
北海道大学鉄道研究会
(Hokkaido University Railway Research Group, Japan)
最終更新:2012年06月11日 10:07