日本語源流散歩42

火葬した灰をばらまく日本と土葬の韓国、韓日葬儀文化の違い~イ・ナムギョの日本語源流散歩42


韓国の葬儀文化はまだ古代から伝わる土葬の慣習のため、社会的にも国家的にも大きな悩みの
種だ。国土は限定されているので山ごとに墓地を作るから林野管理はもちろん、このままいけば
100年も経たないうちに使えそうな山は丸ごと墓地が占め、生きた人間が使う土地より死んだ人が
占める土地がさらに多くなるだろうと嘆く人々が多い。最近は少しずつ火葬が増えているが、国家
的にも格別な対策が必要だ。マスメディアや政府もこれに対する問題を切実に感じているけれど、
誰もこれの改善のために強力な主張や対策をたてる人がない。なぜなら、そのような話をすれば
「それではあなたはそうするのか?」と聞かれることが恐ろしいからだ。実際に偉い人から自分の
今日の成功は「ご先祖様のおかげ」と信じて、出世すればするほどより一層、墓地をさらによく面
倒をみて世話をするのが「子としてのつとめ」と考えるためだ。

ところで日本の場合、天皇家以外は土葬がなくて丸ごと火葬にする。これも明治維新の時に変え
た習慣で今は日本の高官といっても例外なく全部火葬にする。桜の花が散るようなさわやかな葬
儀文化だ。

葬儀文化もよく見れば韓国と日本ではっきりと違う。日本の葬式はたいてい仏教式で、式典には
必ず黒い礼服を着るべきで、香典は過度でなく古いお札で準備しなければならない。万一新しい
お札で出したり多額を出せば、「よく死んだ」というお祝いの意志表示になるが、私は韓国ではこう
した話を一度も聞いたことがない。そのように見れば日本人たちは生まれる時は神社に行って一
生の幸福を神に祈り、結婚する時はホテルの中にある教会に行って神父様に誓約し、死ねば僧
侶を呼んで極楽浄土に行くように念仏する、こういう分離した信仰は本当に「日本人らしい合理的
な(?)考え方」に違いない。

ところで本当に申し訳ない話だが、私は今でも私たちの先祖に対する祭祀(チェサ)を何台まで行
い、またいつまで行わなければならないかよく知らない。私が3男であるためもあるだろうが、家ご
とに風俗が違って祭祀法が違うからどれが正式なのか全く理解できない。ところで日本は死んだ
初年度は49日、100逸材を過ごして、1周忌、2周忌、3周忌をつとめた後は7年、13年、17年、
23年、25年、27年、33年の命日に祭祀を行い、50年を最後に成仏したといって納骨堂の中の灰
まで丸ごと取り出して周辺にばら撒いて完全になくす。

そのようにして次の人が入る席を作るのだ。だから家族の納骨堂一つだけあれば家族が代々引
き続き使うことができる。こういう葬儀文化は国土の効率性のためにも私たちも一度、汎国民的に
やってみてはどうだろうか?


ソース:韓国毎日新聞(韓国語) [イ・ナムギョの日本語源流散歩-42]韓日の葬儀文化
http://www.imaeil.com/sub_news/sub_news_view.php?news_id=45708&yy=2009



(編集者注)
「納骨堂の中の灰まで丸ごと取り出して周辺にばら撒いて完全になくす。」とは「散骨」のことだと思われます。
参考・・・散骨 - Wikipedia

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最終更新:2009年10月22日 09:47
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