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計画の趣旨


実行委員会 委員長 萩原信太郎(鹿児島大学医学科4年)

  • 私は、2007年8月14日のコメディー・クラウン・サーカス公演にボランティアスタッフとして参加しました。クラウンのパフォーマンスは細かい動きの一つ一つまで綿密に計算してあり、心から楽しめました。クラウンが会場の空気を変えて、こどもやそのご家族を笑顔に変えていく様子を見ながら、「この公演を入院しているこどもたちにも見せてあげたい」と思いました。5人のクラウンが会場全体を笑いと感動に包み込み、クラウンワールドを作り出します。その雰囲気を、病気と闘い、毎日を精一杯頑張っているこどもたちに味わわせてあげたいと思いました。普段は病室でしか会えないクラウンと広いホールで笑いに包まれる体験は、病と闘うこどもとそのご家族に夢を与え、「病気」の持つ意味をプラスに変えていく一助になると思います。医療系学生と医療現場が協力すれば、彼らをコメディー・クラウン・サーカスに招待できると思うのです。
  • コメディー・クラウン・サーカス前日には大棟耕介氏の講演会も開かれました。クラウンの本質はコミュニケーションです。大棟氏は15年間のクラウン経験で培った「クラウンならではのコミュニケーション理論」を惜しげもなく公開してくれました。場の雰囲気をやわらかくする法則 や 笑顔の連鎖を生み出す方法 など、目からウロコの連続でした。講演会とコメディー・クラウン・サーカスに併せて参加したことで、「自然な笑顔が快適な空間を作っていく」過程をとても分かりやすく体験できました。そして、この体験を医療従事者向けに応用したいと思いました。クラウンの「笑わすのではなく、笑ってもいい空気を作り出す」テクニックは、小児科だけでなく、どの診療科においても応用できると思うのです。病気のこどもを前にして不安に押しつぶされそうになっているご家族にどう声かけをすればよいのか?痛みや苦しみでどん底に落ち込んでいる患者さんにどうアプローチすればよいのか?クラウンは張りつめた病室の空気をなごませ、患者さんとの呼吸を合わせます。クラウンから「病室や病棟の空気を変える」テクニックを学ぶことは、鹿児島の医療人力をさらに高めていく一助になると思います。
  • この計画は、鹿児島大学医学部生の、鹿児島の医療をさらに魅力的にしたいという思いに支えられています。今回、医療系学生からの提案に医療現場が応えてくれることで、両者の交流をもっと深めるきっかけにしたいと思っています。医療系学生が医療現場に何を求めているのか?医療現場が医療系学生に何を期待しているのか?コミュニケーションを繰り返すうちに、医療系学生と医療現場を含めた鹿児島独自の医療教育スタイルが生まれてくると思うのです。この手法は、すでに医学科講義のEMEや人間学Ⅰなどで用いられています。両者の距離がより近くなり、医療系学生が医療現場にちょくちょく顔を出せるような雰囲気になれば、学習意欲が掻き立てられ、医療系国家試験合格率も自然と高くなると思います。医療現場も、医療系学生が出入りしてどんどん質問をぶつけてくれば、刺激されてより質の高い医療教育を実践できるようになると思います。魅力的な医療教育スタイルが確立されることで、将来、鹿児島で働きたいと思う医療系学生がますます増えてくると思うのです。今回の計画が、医療系学生と医療現場を巻き込んで元気と感動を生み出す一助となることを期待します。