とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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正体不明の無能力者



初春「御坂さんの噂を調べてたらおもしろい噂があったんですよ!」
佐天「おもしろい噂?」
初春「ええ、いろいろあるんですが・・・ほらここ!」
佐天「えーっとなになに・・・」

『あの超電磁砲を右手一本であしらう、正体不明の無能力者が存在するらしい』

黒子(・・・ん?)
佐天「無能力者が超能力者を右手一本であしらうー?そんなのあるわけないじゃーんw」
初春「でもいつだったか都市伝説であったじゃないですか。
『どんな能力も無効化する能力を持つ男』の話」
佐天「あーそんなのあったね~。でも都市伝説でしょ?そんなのが無能力者なわけないじゃん」
黒子(右手一本・・・無効化する・・・まさかとは思いますが・・・)
初春「それはそうですけど・・・」
佐天「でも御坂さんと対等にやりあえる人がいるってことは聞いてみないとね!!」
黒子「ギクッ!!!」
初春「ほえ?どうしました白井さん?そんな怖い顔しながら顔を赤くして」
佐天「?」
黒子「いっ、いえ!なんでもありませんわよ!」
初春「大丈夫です?今度は顔が青くなってますけど」
佐天「・・・」
黒子「気のせいですわよ初春!それよりもこれからどうしましょう!!」
佐天「白井さん。何か隠してません?」
黒子「ヒエッ!」
佐天「もしかして知ってません?その右手一本で御坂さんをあしらう無能力者の人」
初春「え?白井さん知ってるんですか!?」
黒子「そ、そのようなこと私が知っているはずありませんわよっ!
だいたいそのような殿方がお姉様の傍にいるなんてこの白井黒子が許しませんことよ!」
初春「え?殿方?その無能力者さんって男性なんですか?」
佐天「口調が動揺しておかしいですよ?(ニヤ」
黒子「ハッ!しま・・ハッ!」
初春「しーらーいーさーん?」
佐天「正直にしゃべっちゃったほうが身のためですよー白井さん」
黒子「な、なんのことですの?」
佐天「この間御坂さんに内緒であんなことや
こんなことをやってたのをバラしちゃってもいいんですか?」
(中略)

黒子「わかりましたわ佐天様・・・お話させて頂きます(泣」
初春(白井さんが私達に様までつけてっ・・・)
初春「佐天さん一体白井さんのどんな秘密を握ってるんです?(ヒソヒソ」
佐天「ん?まぁ気にしない気にしない!」
初春(なんとしてでも聞き出して私も白井さんに
あんな命令こんな命令うひゃひゃひゃ・・)

黒子「とはいえ私もあの殿方に関して詳しいことは知りませんの」
初春「ほえ?」
佐天「え?」
黒子「私も実際にお会いしたのは9回ほどしかないですし、
半分ほどお姉様の貞操を守るためのドロップキックでしたし」
初春「ぶっ」
佐天「な、なにやってんですか白井さん!」
黒子「あの類人猿ときたらお姉様といつもどこかでいちゃいちゃと(ブツブツ)」
初春「し、白井さん落ち着いてください!」
黒子「コホン・・・ただお姉様が一度も勝てていないのは事実ですわ」
初春「本当ですかっ!」
佐天「すごい!その人って一体どんな人なんですか!?レベルは!?かっこいいですか!?」
黒子「お、落ち着いてくださいまし2人とも。かっこいいかどうかは
わかりませんが確かその殿方は無能力者のはずですわ」
初春「すごいすごい!本当に無能力者なんですね!」
佐天「でも無能力者が超能力者をあしらうって想像できないですよー」
黒子「わたくしにも理解ができませんわよ。
あのときはもう必死に叫んでいた自分が馬鹿みたいでしたし」
佐天「見たことあるんですか!?」
初春「あのとき?」
黒子「ほら初春、大覇星祭の少し前に私が入院したときですわ」
初春「あー常盤台行きの正体不明なアタッシュケース?でしたっけ
あのとき白井さんいろいろ痛そうな声だしてましたもんねー」
佐天「どんな事件だったんです?」

(中略)

黒子「・・・とまぁこんな事件でしたの。」
初春「よ、よく生きてましたね白井さん」
佐天「(ポカーン)」
黒子「そのとき4520㎏の質量でわたくしをおしつぶそうとしたものを
お姉様が空けた道を走って右手一本で無理やり
消したのがその殿方でしたわ。その後お姉様がやってくる前に
あんなセリフを・・・キーッ!」
初春「落ち着いてください白井さん!」
佐天「で、どんなセリフだったんですか?」
黒子「気障ったらしいったらないですわ。『・・・約束だ。御坂美琴と、彼女の周りの世界を守る・・・』
ほかにも何か言ってましたがその時は必死で余りよく覚えてませんの」
初春「約束?」
佐天「守るってなんか愛の告白っぽいですね!」
黒子「あ、あいですって!私のお姉さまにあの類人猿がああああああ!!!!!」
黒子「・・・話を戻しましょう。ともかくあの殿方が
正体不明の能力を持っているのは事実ですわ。
にも関わらず私たちがそのことを知らない事実、加えて
その殿方が極貧生活を送っているようなことをお姉様が言っていたので
ろくに奨学金も下りてないのでしょう。間違いなく無能力者ではないかと」
初春「確かに」
佐天「そんな能力が認知されてれば莫大な奨学金が下りてるはずですもんね」
黒子「はぁ・・・それとは別にお姉様がその殿方のことを黒子より
頼りにしているのが悔しいのですけど・・・」
初春「どういうことです?」
黒子「もう全部吐き出してしまいますわ。お二人には
愚痴を含めて付き合ってもらいますわ」
黒子「あれは脱ぎ女の呪いを解く為にお姉様の帰りを
待っていたのですが、その日の帰りは門限を超えており
とても疲れた様子で帰ってらっしゃいました」
佐天「脱ぎ女の呪い・・・」
初春「あ、ありましたねそんなの(あのときの私の本体たち・・・)」
黒子「そのときお姉様が「あの馬鹿今度あったら・・・」などといってらしたので
今思えばその殿方と一緒にいたのでしょうあの類人猿があああ!!!」

黒子「ハァハァ・・・その日以降お姉様の帰りがたまにですが
とても遅くなることがとても多くなってきましたの」
初佐(白井さんの顔が怖い・・・)
黒子「八月の中旬頃でしたか。お姉様の気分がとても張り詰めていて
それでいてとても疲れたような、思いつめてたような感じだったのを
二人とも覚えてますでしょうか?」
佐天「あの時の御坂さんなんか変でしたよね」
黒子「あの時お姉様を手助けしたのはおそらくあの殿方ですわ」
初春「何か心当たりでも?」
黒子「ええ。いつぞやの自販機の警報が鳴ったときに元気になったお姉様と
その殿方が近くにいましたもの。しかも次の日お姉様がいないときに
あろうことか常盤台の女子寮にその殿方がいらっしゃいまして
いい機会でしたのでいろいろと話をつけようかと
部屋に招待したのですが、込み入った話をする前に
寮監のチェックが入り、戻ったときにはその殿方はもういませんでしたの。
お姉様もその日は遅くまで帰ってきませんでしたわ。
ですが、お姉様の顔はとても晴れ晴れとしていたので
タイミング的にはその殿方が何かしたとしか考えられませんの」

初春「ふえー」
佐天「御坂さんオットナーw」
黒子「それ以降お姉様がことあるごとにその殿方のことを
以前にもまして話すようになりましたの
ことあるごとに「あの馬鹿あの馬鹿」と・・・ガアアアアア!!!!」

初春「ちょ」
佐天「おちつ・・・」
黒子「あのときも!あのときも!黒子とお姉様との甘い時間をおおお!!!!
あのときのランジェリーショップのお姉様の反応!
わたくしのお見舞いに来ていただいたときのあのうぶな表情!!
大覇星祭のときの借り物競争の素敵ドリンク!!!!
初日で入院というからついでに寄ったといいつつあの山盛りフルーツバスケット!!
あれは本来黒子のものでしたのにいいいいい!!!!
最終日のフォークダンス!!カップル契約の携帯電話!!!!
どれもこれもあの類人猿さえいなければああああ!!!!!」
初春「おちついてください!白井さん!」
佐天「そうですよ!少なくともカップル契約は男女じゃないと出来ませんよ!」
黒子「はぁはぁはぁ・・・ともかく、万事こんな感じですの・・・
一刻も早くあの類人猿をお姉様から引き離さなければ・・・(ブツブツ」
初春「でも御坂さん本当にその人のこと好きなんですね(ヒソヒソ」
佐天「これは本人に詳しく聞きだすしかないよね(ヒソヒソ」
初春「ところで白井さん。御坂さんは今日どうしたんです?」
佐天「そうそう。ここで待ち合わせですよね」
黒子「・・・そうですわね。ちょっと電話を・・・あ」
佐天「え」
初春「ぬふぇ?」

「待ちなさいアンタ!今日こそ決着をつけてやる!」
「簡便してください!この後特売のスーパーいかなきゃいけないんだ!」
「なっ!特売と私との勝負一体どっちが大事なのよこのぼんくらがああああ!!!!」
「特売に決まってんだろ!何だよ大事って!!!」
「むかー!私を本気で怒らせたわね!!このおお!!!!」

初春「し、白井さんすごい勢いで御坂さん走ってきますけど!!」
佐天「しかもすごい帯電してましたよ!!止めないと!!!」
黒子「・・・いいんですわよ。どうせあの類人猿にはおそらくお姉様は勝てないんですの」
初春「え」
佐天「まさかあの人が例の?」
黒子「ええ、その証拠にお姉様の表情とあの殿方を見てて御覧なさい」

「おいばかこんな人の多いとこでそんな帯電した技なんか使うな!」
「うっさい私の相手しろおおお!!!!」        

初春「御坂さんすごい楽しそうですね」
佐天「あ!あの人帯電した御坂さんに普通に触ってる!」
初春「しかも電気止めちゃってますよ!」
佐天「ほんとだ!」
初春「御坂さん顔真っ赤にしてモジモジしてますよ佐天さん!」      フニャー

「おい御坂!何気絶してんだ!御坂!おい御坂!」
「・・・ここは・・・え、あ、あんたなんで顔がちかおふにゃー!!」
「今漏電するなあああああああああああ!!!!!」

御坂と初春佐天が交わるとき、本当の物語が始まる。


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